春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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小鳥さんSS コトリカゴ 1話 カゴノコトリ

このSSは前に七瀬が出した本のSSです。
1?4話と続きものになってます。

一応、1話目なのでキャラ紹介。

小鳥さん:765プロの事務員さん。このSSだと昔はアイドルだった設定。
      妄想全開なお姉さん。年齢は・・・にじゅうちょめちょめ歳。

プロデューサーさん(黒崎絆):昔、社長に拾われて歌ってた過去がある人
                  現在は765プロでプロデューサー。20歳






「ふう……、よーし、今日のお仕事終わり♪」

事務所に残って事務作業をしていた小鳥が、自分のデスクで体を
伸ばしていた。時間は既に6時を回っていた。

「そろそろ帰ろうかな。うーんと、プロデューサーさんも綾乃さんも
帰っちゃったか……」

小鳥は帰りに食事にでも誘おうと思ったのだが、プロデューサーの
二人は既に帰ってしまった後だった。ただ、二人とといっても
小鳥の目当てはプロデューサーの青年の方だった。

「……あーあ、ここでいきなりプロデューサーさんが戻ってきて
 『残っててくれてよかった。もしよかったら、一緒に食事でもいかないか』
 ……な~んて言ってくれたりしないかな?」

小鳥がいつもの妄想を暴走させていると、事務所の入り口のドアが
開いて誰かが入ってきた。

「ま、まさか……本当にっ!ど、どうしよう、私、今日はどんなの着て
 きたっけ!」

「あ、あの~、小鳥さん?一人で何してるんですか?」

「……えっ?春香ちゃん?」

妄想から戻ってきた小鳥の目の前に居たのは、プロデューサーでは
なく春香だった。

「あ、あれ?どうしたの、さっき帰ったはずじゃ」

「えっと、ちょっと忘れ物しちゃって、あはは。で、小鳥さんは何して
 たんですか?」

……一瞬の沈黙。

「な、何もしてないわよ~春香ちゃん。今、お仕事終わった所だから
 帰ろうと思ったところなの」

「はあ……。そういえば、プロデューサーさんは居たりしませんか?」

春香はあたりをキョロキョロしながら小鳥に聞いた。

「残念、プロデューサーさんはもう帰っちゃったみたいなの」

それを聞いた春香はガッカリして肩を落としてしまった。そんな春香を
見ていた小鳥は、ある事が気になったので聞いてみた。

「春香ちゃんって、プロデューサーさんの事が大好きね~♪」

「なっ!い、いきなり何を言うんですか小鳥さん!……ま、まあ、好きと
 言われれば、それは大好きですけど~♪」

耳まで赤くしながら春香はそう言った。

「そっか……、ちなみにどんな所が好きなのかな?」

「そうですね~……、やっぱりカッコいいじゃないですか。
 それにどんな時でも優しいし」

「なるほどね。ふふ、昔のプロデューサーさんからは想像できないな~。
 優しいって感じではなかったし」

小鳥が昔のプロデューサーを思い出して笑っていると、春香がちょっと
ムッとした顔をしていた。

「どうしたの、春香ちゃん?」

「小鳥さん、ずるいですよ。小鳥さんばっかり昔のプロデューサーさんの
 事を知っていて」

「そう言われても……。じゃあ、プロデューサーさんには黙っててね。
 バレると、私も色々と知られたくない事を話されちゃうから」

春香はプロデューサーの事も気になったが、小鳥の知られたくない事も
同じ位に気になっていた。だが、今はプロデューサーの方を優先した
春香はとにかく頷いていた。

「まだプロデューサーさんが歌っていた頃、あの頃のプロデューサーさんは
 とにかく無表情だったし、いつも機嫌悪そうだったのよ」

「へえ~……今とは結構違いますね」

「それにね、何よりもいっつも悲しそうな目ばっかりしていたの。
 まあ、ご家族に不幸があったわけだし、しょうがないけれどね」

小鳥はまた昔の事を思い出していた。ある日、社長が怪我をしていた
少年を連れてきた事。その少年がすごい歌が上手かった事。そして、
当時、本当に小さかった765プロからデビューした事。

「本当に、今のプロデューサーさんがあるのは春香ちゃんたちが
 居るからだと思うわ。それは間違いないわね」

「そ、そうですか……。だったら、嬉しいな」

「……春香ちゃんって、本当にプロデューサーさんの事が好きなのね。
 ちょっと、うらやましいかな」

小鳥がそう言うと、春香はちょっとびっくりしていた。

「こ、小鳥さんってもしかして……」

「さて、どうなのかな。一応、プロデューサーさんの方がちょっとだけ
 年下だしね~」

「……」

「春香ちゃん、なんで黙ってるのかな!」

小鳥は笑顔で春香のほっぺたを引っ張っていた。

「い、いひゃいですよ~!ご、ごめんなひゃい~~!」

「春香ちゃん、もしかして、私とプロデューサーさんがものすごい年が
 離れてるとか思ってたのかな~?」

尚も笑顔で春香の頬を引っ張りながら、小鳥は春香を問い詰めた。

「思って……まひぇ~ん!」

一瞬の間が気にはなったが、ようやく小鳥は手を放した。春香は涙目で
頬をさすっていた。

「うう~……でも、小鳥さん。プロデューサーさんの事、その……」

「うーんと……、プロデューサーさんって競争率高そうだからね~。
 まあ、私なんかじゃ……ね」

「小鳥さん、そんな事無いですって!小鳥さんだって、すッごく可愛いです!
 あきらめちゃダメですって!」

「あらら、いいのかなそんな事言っても。ライバルを増やしちゃうだけだと
 思うけど?」

春香は少し考えた後、笑顔でこう返した。

「はい、平気ですよ!だって、私、小鳥さんにもみんなにも負ける気が
 無いですからね♪」

「そっか……。春香ちゃん、私ね、大事な事忘れてたかも」

小鳥は「ふう」とため息を付いてこう続けた。

「誰かの事を本気で好きになるって勇気と……もう一つ」

「もう一つは何ですか?あーん、おしえてくださいよ~!」

「さて、そろそろこんな時間だけど、春香ちゃん大丈夫?」

小鳥はそう言うと自分の腕時計を春香に見せた。ちなみに今の時刻は
夜の7時を過ぎていた。

「わ~!もうこんな時間!お母さんに怒られちゃう~!あっ、小鳥さん。
 さっきの事、今度は絶対に教えてくださいね!それじゃあ、失礼します~!」

一気にそう喋り終え、春香は大急ぎで帰って行った。

「あっ、春香ちゃん気をつけてねー……って、言うと大体」

バッターーン!!

「あ~……、やっぱり転んじゃったわね」

苦笑いをしながら、小鳥は事務所に残されていた。

「……もう一つはね、カゴから出る勇気。私も歌う事をやめてしまった
 あの日から、この事務所という鳥かごの中に閉じこもっちゃってた。
 でも、みんなや最近のプロデューサーさんを見ていたら、そんな自分が
 ちょっとカッコ悪く見えてきちゃった」

誰に言うのでもなく、自分に言い聞かせるように小鳥は誰も居ない
部屋で呟いた。

「もう一回ぐらい、空を羽ばたいてみたっていいよね……。でないと……」

小鳥は席を立ち背伸びをすると、さっきと同じ様にはっきりと言った。

「みんなや……春香ちゃんたちと同じスタートラインに立てないもんね。
 よーっし、思い立ったらすぐ実行~!」

何かに勝ち誇ったように右腕を掲げて、小鳥はまだ居るであろう社長の
部屋へと向かった。

そして、社長室のドアの前……

「うーん、いざとなるとドキドキする。やっぱり、やめた方がいいのかな……」

と、決意を決めたのにも拘らず、ドアの前で小鳥は扉をノックする事が
出来ずにいた。そんな時、さっき春香に言われた言葉を思い出した。

『小鳥さんだって、すッごく可愛いですよ!あきらめちゃダメですって!』

そして、一瞬だがプロデューサーの顔も頭をよぎった。

「……私は、決めたんだよね」


コンコン。

「んう?まだ誰か残っていたのかね?」

「はい、音無です。その、ちょっとお願いがあって来ました」

「ほう?まあ、入りたまえ」

「はい、失礼します」


……もう一度、歌うため。そして、あの人の近くへ羽ばたけるように。


その後、小鳥の話を聞いた社長はあまりの驚きに椅子から
落ちてしまっていた。

それから、小鳥がどうなったのか……。

それは、また別のお話。

おわり
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【 2009/09/22 (Tue) 】 アイマスのSSですよ♪ | TB(0) | CM(0)
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