春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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やよいSP編 第二話「961プロの二人」

これはアイマスのSSです。
前回の1話の続きになってます。




さて、美希が961プロに移ってから1週間が経った。
あれから俺とやよいはIUへ向けてレッスンを続けていた……

「う~い、戻ったぜ」

「はふぅ~、もどりました~」

疲れ果てて事務所に帰ってきた俺とやよいは事務所の安物のソファに
フラつきながら座った。

「お、お疲れさまです。二人とも、大丈夫ですか?」

「あ、小鳥か。・・・一次予選まで時間が無いし、ちょっと
 辛いかもしれないけど頑張らなきゃいけないしな。なっ、やよい」

「はいっ!私なら出来るって絆さんに選んでもらったんですから!
 だから、必ず勝てる様にがんばります!」

「おう、頼むぞ」

そう言って頭を撫でてやった。いつもの事だが、ホント小動物みたいに
嬉しそうな顔するなこいつは。

「・・・っと、もうこんな時間か。やよい、車で送ってくよ」

「わあ、ありがとうございますー!」

「そんじゃ、俺はこいつを送ってくるからな」

「はい、気をつけてくださいね」

「んと、おつかれさまですー!」

そうして、俺はやよいを連れて車へと向かった。


「……んー、あのままだとちょっとまずいかもね」

「り、律子さん?居たんですか?」

「ええ、ずっと。そんな事よりもあの二人、いい加減休ませないと
 まずそうね」

「ですよね。うーん、でもどうしたら?」

「・・・簡単よ。こうすればいいの♪」

「え、ええっ!?」


次の日。

「……ちょ、どういうことなの」

俺は今日のスケジュールが書いてあるはずのホワイトボードを前に
固まっていた。

「絆さん、おはようございまーす!あれ?どうしたんですか?」

「お、おはよう。やよい、コレ見てみ・・・」

丁度今来たばかりのやよいにもそれを見せた。


『プロデューサー&やよい 今日は休み!休め!!お休み!!!』


「・・・お休みって書いてますけど、今日はお休みの日でしたっけ?」

「ちょっと、律子ー!律子さーん!!律っちゃーん!!!」

書いた文字から律子だと推測した俺は律子の名前を連呼した。

「はいはいー、呼んだかしらプロデューサー♪」

くっそ、ニヤニヤしながら現れやがって。

「お前だろ、こんな事したのは」

「そうよ。だって、ここ1週間プロデューサーもやよいもまともに
 休んでないじゃないですか」

「うっ、その通りだけどさ・・・」

「そんな事してたら予選前にやよいも潰れちゃうかと思ってね」

「律子さん、私は全然平気ですよ。だから・・・」

「はいはいっ!とにかく今日はお休み!二人で外にでも行って
 遊んできなさい。ほら、お小遣いも付けてあげるから!」

「おい、ちょっと押すなって!」

「わっわっわ!り、律子さん?!」

こうして、俺とやよいは律子によって強制的に事務所の外へと
追い出されてしまった。

「・・・おいおい」

そういえば、小遣いとか言って上着のポケットに何か入れられたな。

「いくらくれたんだ?……千円かよ。今時、これで喜ぶのはチビッコ
 ぐらい・・・」

「わーっ!律子さん、千円もくれたんですかー!すごいですー!」

うわー、ちょー大喜びだー……。

「・・・そうだな。よかったな、やよい」

ううっ、昔ならまだしも今なら結構稼いでるはずなのに・・・。
いや、悪くはないんだが・・・何か悲しくなってくる。

「しかたない、どっか適当に遊んでくるか」

「はーい!」

まあ、やよいも楽しそうだし・・・いいか。


「なあ、やよい。こんな公園をブラブラしてるだけでいいのか?」

俺とやよいは、事務所からちょっと離れた所にある海が見える公園にいた。

「はい。だって、絆さんとゆっくりお散歩なんて久しぶりですから♪」

「・・・それはすまなかったな」

そういや、律子の言ったとおり最近休みなかったしな。

「あっ、いえ!私、そんなつもりじゃ~!」

「いいって。そんじゃ、適当にブラついてお昼にでも行くか」

「はーい♪・・・あの~、絆さん?」

「ん、どうした?」

「えっと、手をつないでも・・・いいですか?」

「……」

「あ、あの、ダメですか?」

「い、いや。いいけど・・・」

うん、別にイヤじゃないんだ。でもさ、俺とやよいが手をつないで
歩いてる図は、はたから見てると誘拐犯と子供、または親子。
・・・親子は勘弁してほしい。俺はそんなおっさんじゃない。

「えへへっ♪絆さんの手、やっぱりおっきいですね~♪」

そんな俺の苦悩を知らないやよいは楽しそうにしてる。
まあ、こいつのこういう表情を見てると、こっちの疲れも飛んで
いきそうだな。

「あ、絆さん。足元に何か・・・」

「ん?なんだこれ?」

やよいに言われて足元を見てみると、棒切れみたいな物を
踏みそうになっていた。でも、よく見るとこれって・・・

「これ、ヘビだな」

「わあー!ちいさくてカワイイです!」

「こいつペットのヘビだな。ヘビのくせにリボンなんかしてるし」

「あ、本当ですね。飼い主さんはどこにいるんでしょうね?」

俺とやよいがあたりを見回してると、俺達の後ろの茂みから
誰かが出てきた。

「へび香~!どこいった~!キミと最近遊んでやんなかったのは
 謝るから、戻ってきてくれ~!」

どうやら飼い主みたいだな。・・・って、なんか見た事がある奴だな。

「あの~。もしかして、このヘビさんの飼い主さんですか?」

「あっー!へび香ー!うん、これは自分のへび香だ!」

へび香……すげえネーミングセンスだな。

「はい。この子お返ししますね」

「ありがとう~!へび香、ごめんな~!」

「・・・なあ、お前の事を見た事ある様な気がするんだが?」

しかもかなり最近。

「ん?あー、それは自分がアイドルだからだぞ!」

「あっ、絆さん。この人、この前TVで美希さんと映ってた人ですよ」

「あー、それでか。確か……が、があら?」

「自分はどこの砂使いの忍者だ!が・な・は!我那覇 響だ!」

「悪い悪い。しかし、TVで見た時とはやっぱ違うな」

「そりゃあな。だって、TVに出てる時はカッコよくしろって言われてるからな」

なるほど。TV用のキャラ作りって事か。

「そういや、あんた達は誰なんだ?・・・親子?」

「……ちがう」

「な、なんでそんな泣きそうな顔なんだ?」

「え、えっと・・・私は高槻やよいで、こっちの人は黒崎絆さんです。
それで私たちは765プロのアイドルとプロデューサーなんですよ」

心が砕け散った俺に代わってやよいが説明してくれた。

「な、765プロだって!?」

「えっ?どうかしました?」

「やよいって言ったな、そいつから離れろ!」

そう言って響はやよいを自分の方へ引き寄せた。

「な、なんだよ?」

「しらばっくれてもダメだぞ!自分聞いたんだ!765プロのプロデューサーは
 アイドルにセクハラばっかしてる変態だって!!」

「はあ?誰に言われたが知らんがそんな事あるわ・・・け」

と言った所で何故か綾乃の顔が浮かんだ。

「・・・俺はそんな事はしないぞ」

「響さん、絆さんはそんな事しないですよ。ちょっと怖そうに見えるかも
 しれないですけど、とーっても優しい人なんですよ」

「そうなのか?ものすごい怖そうな顔してるぞ?」

……俺、泣いてもいいのかな。もう、泣いてもいいよね。

「ちなみに、さっきの話は誰に聞いたんだ?」

「ん?黒井社長」

よし、今度あの変なおっさんを見たら全力で殴ったろう……。

「多分、それは黒井のおっさんが言ったウソだと思うぞ」

「う~~!」

めちゃくちゃ威嚇されてるし・・・。

「響さん、私の言ってる事信じてもらえませんか?」

「うん!やよいが言うなら信じるぞ!」

おい、俺の事は信じないのかよ。

「う~ん♪おまえ、ちっさくてかわいいな~!」

「わわっ!くすぐったいです~」

会って間もないのに響はやよいの事を気に入ったみたいだな。
……でも、なんかムカつくな。

「おい、やよいを離せよ」

「なんでだよ~。いいじゃん、べつにー」

「・・・よくない。だって、やよいは俺のだ」

言った後で『あ、やべえ』と思った。

「へ・・・ヘンタイだーーーー!!」

「なんでだよ!!」

「普通の人はそんな事堂々と言わないぞ!っていうか、聞いてて
 死ぬほど恥ずかしいぞー!!」

「わ、私もちょっと恥ずかしいかも~」

むう、響にやよいを独り占めされたのに腹が立ったとはいえ、
余計な事を言っちまったぜ。

「やよいー!こんな危ない奴の所なんかにいないで、自分の所に
 来ないか!?」

「おいこら、美希だけじゃなくやよいまで持ってくつもりか?」

「あたりまえだ!お前みたいなヘンタイの所においておけるか!」

「そういえば、響さん。美希さんとお友達なんですか?」

と、唐突にやよいが響にそんな事をたずねた。

「えっ?美希か?うーんと、ちょっと話しただけだけどイイやつだと
 思ったぞ」

「よかった~!美希さん、ひとりで寂しくないかな~って思ってたんで」

「でも、黒井社長には仕事以外で一緒にいるなって言われるんだ」

「なんでそんな事言うんだ?」

「お前には言わなーい」

・・・さっきのヘビそのすごい髪の中に入れるぞ、おい。

「え、えっと、どうしてそんな事いうんでしょうね?」

「えーっと、確か・・・『王者は一人だけでいい』とかそんな事言ってた」

なるほどね。トップは一人だけでいい、そういう考えかよ。
確かに間違っちゃいないけど・・・なんか気に食わないな。

「おっと、そろそろ戻らないと。レッスンに遅れたら黒井社長うるさい
 もんなー。それじゃ、またな!やよいー!」

「・・・ちょっと待て」

「な、なんだよ?お前とは話したくないぞ」

「そんでもいいから、これだけ美希に伝えてくれ。あんま無理するなって」

「……美希はお前のせいで出てきたって言ってたけど、美希が言うほど
 悪い奴じゃないみたいだな、お前」

「そうですよ、響さん。絆さんはすごく優しい人なんですよ」

「そっか・・・やよいがそんだけ信用してるんだったらそうなんだろうな。
 まあ、自分もわるかったよ。そんじゃ、バイバイ!」

そういい残して響は走り去ってしまった。

「んー、あいつも素直すぎるだけで悪い奴じゃないな・・・」

「そうですね。ちょっとだけ絆さんに似てるかも?」

「そうか?まっ、いいや。やよい、昼メシにでも行こうぜ」

「はーい!」

色々あったが、ちょっとだけ美希と961プロの事が聞き出せた。
その事は大きいと思った。


……

…………

日もすっかり沈んでしまった夕方。


「あははー・・・迷った」

「もう真っ暗ですね~・・・」

俺とやよいは道に迷っていた。昼メシを食べた後、ちょっとばかし
いつもとは違う道を歩いてみようと冒険したのが仇になったな・・・。

「うう~、すいません絆さん。知らない道ばっかりだったけど、絆さんに
 ついていけば平気かな~って思っちゃってて」

「いや・・・迷ったのを言い出せなかった俺が悪い。ホント、ごめん」

「ここってお昼に来た公園ですよね?海が見えますし」

確かにそうかも。暗くなっているのと歩いてきた方向が違うから、
知らない所だと思ったのかもしれない。

「なら、もうちょい歩けば道路に出れるな。そしたら、タクシーでも拾って
 ……やよい?」

やよいが急に足を止めて見ていたのは、海を眺めながら悲しそうに
している女の子。周りを見てみたが一人の様だ。

「あんな所で何をしているんでしょうね?」

「さあな。そういえば、あいつも見た事があるぞ・・・」

確か美希や響と一緒にTVに出てた奴だ。あの銀髪には
見覚えがある。

「こんな所で何やってるんだ・・・」

なんとなく声を掛けづらかった俺たちは、気づかれない様に近くまで
行ってみた。


「・・・今日も綺麗な月。月を見ていると辛い事を忘れさせてくれそう」

(なんか、響と同じでTVで見た時とはちょっと違うな)

(そうですね。あの人、すごく悲しそうな顔してます・・・)

やよいの言うとおり、TVで見た堂々とした感じは感じられない。
むしろ、弱々しくも見える。

「うっ・・・ううっ。な、泣いてなどいられないのに・・・泣いて・・・など」

泣いてるのか?まずいな、こういうのは苦手なんだがな。
・・・とか考えていたら、やよいが既に駆け出していた。

「あのっ、大丈夫ですか?どこか痛いんですか?」

「え?い、いえ・・・これは、その、何でもありません」

「でも~・・・」

「本当に何でもありません。心配してくださって、ありがとうございます」

うーむ、さすがやよい。初対面の奴にあそこまで優しくしてやるなんて・・・
ほんと、いい子だよな。

「むっ、なにやつ!」

「えっ?拙者の事でござるか!?」

いかんいかん、サムライみたいな返し方をしてしまったぜ。

「あなたは何者ですか?」

「驚かせて悪かったな。俺はそいつの保護者みたいなもんだ」

「そ、そうなのですか。それは申し訳ありません・・・」

「別に謝るほどじゃないからいいって。そうそう、お前って
 961プロのアイドルだろ?」

「ええ、そうですが・・・あなた方は?」

「俺達は765プロの人間だよ。俺はプロデューサーやってる黒崎 絆」

「私は高槻 やよいでーす!」

「ふふっ、とてもな元気な子ですね」

なんだ、普通に笑えるじゃん。やっぱりTVで見るのとは違うものだな。

「あら、私としたことが自分の名前を名乗っていませんでしたね。
 私は四条 貴音と申します。以後、お見知りおきを」

うーん、貴音ってどこかのお嬢様なのか?立ち振る舞いが上品って
いうか・・・ウチの伊織お嬢様様にも見習ってほしいものだ・・・。

「そういや、さっきはどうしたんだ?泣いてたみたいだが・・・」

俺がそう聞くと貴音はうつむいて黙ってしまった。あー、またやっちまったか。
どうして俺は余計な事を言っちまうんだか。

「悪い、言いたくない事だったみたいだな。余計な事聞いてごめん」

「あ、いえ・・・そんなに気になさらなくても。その・・・心配してくださって
 ありがとうございます。でも、お二人ともお優しいのですね。
 敵であるはずの私にこんな・・・」

「別にいいさ。仕事の時なら別としても、こういう時は敵とか味方とか
 無しでいいんじゃないか。なあ、やよい?」

「そうですね。普段からそんな風だったら疲れちゃいます~」

「はい、わかりました」

そうだ、せっかくまた961プロの奴に会えたんだし、色々と聞いてみるか。

「えっと、貴音。美希とは仲良くしてくれてるのか?」

「星井 美希の事ですか?そうですね、とても明るくていい子だとは
 思いますが・・・彼女のお話はとても面妖な言葉が多く、理解するのが
 大変ですね」

……遂に面妖とまで言われる様になったのかアイツは。

「よかったですね。美希さん、響さんだけじゃなくって貴音さんとも仲良く
 してるみたいですし♪」

「響と会ったのですか?」

「会ったよ。昼間にペットのヘビを逃がしてた所をな」

「そ、そうですか・・・またペットを逃がしたのですね」

貴音の顔色が悪いが・・・ヘビとかが苦手なのか。で、響がよく逃がして
貴音が被害被るのか。

「・・・なあ、貴音。今の俺がこう言うのも変だけどさ。美希と仲良く
 してやってくれよな。確かにちょっと変な奴でわがままかもしれないけど、
 悪い奴じゃないからさ」

「ええ、お約束いたします。それにしても、あなた様は美希から聞いた通り
 とてもお優しい方なのですね」

「そうなんですよ。絆さんはとっても優しい人なんですから♪」

美希の奴、余計な事を・・・。

「そうみたいですね。・・・その、私からも一つよろしいでしょうか?」

「なんだ、改まって?」

「えっと・・・先ほどの事なのですが・・・忘れていただけると
 嬉しいのですが」

先ほどの?ああ、泣いていた事か。

「わかったよ。誰にも他言しないって約束するよ」

「私もぜ~ったい、誰にも言いません!」

「ありがとうございます。お二人には本当に感謝を」

そう言って礼儀正しく頭を下げた。そんな大げさな事じゃないんだがな。

「なあ、貴音。泣く事ってそんなに恥ずかしい事か?誰だって、
 辛ければそうなる時があるもんだぜ」

「そうですね・・・普通の女の子ならばそうなのでしょう。でも、私には
 どんな事があっても果たさなければいけない使命があります。
 だから、こんな事で立ち止まるわけには参りません」

貴音の目はとても固い決意を秘めた・・・そんな目をしていた。
余程大きな事情がありそうだな。

「そうか。まあ、俺が口出しする様な事じゃないみたいだな。
 でも、これだけは言っておく。人間はな、そうそう一人で大丈夫な様には
 できてないんだ。せっかく、お前の近くには響や美希が居るんだ。
 もっと頼ってもいいはずだぞ。もし、あの二人で頼りないって言うんなら、
 俺ややよいも相談に乗ってやるよ。なっ、やよい」

「はいっ!私も絆さんや他のみなさんが居たからここまで
 がんばってこれたんです!大した事無いかもしれないですけど、
 私も力になりますから。だから、何かあったら言ってくださいね!」

「……う、うう~!」

何故か分からんが唐突に貴音が泣き出してしまった。

「ちょっ!うおっ!何で泣くんだよ!?」

「た、貴音さん!?」

あ、あれ?俺、泣かせる様な事言ったのか!?

「ひっく・・・ご、ごめんなさい。ひっく・・・こんなにも優しくされたのが・・・
 久しかったものですから。ひっく・・・だから、それが・・・嬉しくて・・・うう~!」

「いや、分かったから泣かないでくれって!」

まいった、本当にこういう状況は苦手だ。なんて情けなく俺がオロオロ
してると、やよいがしゃがみ込んで泣いている貴音の頭を撫でていた。

「た、高槻やよい?」

「やよいでいいですよ。えっと、よく弟達が泣いちゃった時にこうして
 あげると泣き止んでくれるんで。あと、絆さんがこうしてくれると私も
 なんか落ち着くんです♪だから、貴音さんも泣かないでください」

……なんか不思議な感じだ。やよいの方がお姉さんにみえる。
いつもはチビッコだと思ってるけど、時折やよいにはビックリさせられる。

「やよい・・・本当にありがとうございます」

「はい!」

それから数分後……。

「あの、その、度々お恥ずかしい所を見せてしまって申し訳ありません」

やっと泣き止んでくれた貴音が本当にすまなそうに頭を下げた。

「もういいって。それに俺は役に立たなかったしな。礼ならやよいに
 言ってくれ」

そう言って俺はやよいの頭にポンと手を置いた。

「えへへ♪私、そんなに大した事してないですよ♪」

「いいえ。あなた方お二人に頂いた優しさ・・・私は忘れません。
 それでは、そろそろ失礼しますね」

「ああ、気をつけてな。美希の事よろしくな」

「貴音さん、また会いましょうね!」

「はい。次に会うのは戦場(いくさば)でしょうが、そこであなた方と
 戦うのを楽しみにしておきます。それでは、ごきげんよう」

最後まで礼儀正しくお辞儀をして貴音は去っていった。

「……リアルで『ごきげんよう』なんていう奴いるんだな」

「あれ?絆さん、携帯が鳴ってませんか?」

あ、ホントだ。マナーモードのままだったから気が付かなかった。

「……」

「あれ、出ないんですか?・・・あっ、私の携帯も鳴ってたです」

そう言い、携帯の画面を見た途端にやよいの動きが止まってしまった。

「は、はわっ!着信が伊織ちゃんでいっぱいですー!」

「俺も律子さんでいっぱいだぞ・・・。は、早く帰ろう」

「はいですー!」

その後、急いでタクシーを拾って事務所に帰ったのだが、俺は律子に
やよいは伊織に怒られた。遅くなったのは悪かったけどさ、
色々とあったんだから大目に見てくれよ・・・。

「うう~、伊織ちゃん怖かったです~」

「俺も大変だったよ。それにしても、今日はあの二人に会えて
 よかったかもな」

「美希さんの事が聞けたからですか?」

確かにそれもあるが・・・。

「これから戦う相手がどんな奴かが分かったからだよ。
 やよい、俺もできるだけの事はしてやる。だから、負けないでくれよな」

そう言って、俺はやよいの方へ手を差し出した。

「はいっ!大変ですけど・・・私、美希さんにも響さんにも貴音さんにも
 負けません!頑張ります!それじゃ・・・ハイ!ターッチ!いえい!」

俺とやよいは必勝を約束してハイタッチを交わした。

IUの一次予選まであと一週間。さて、どうなるかね・・・。

つづく。
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こんにちは~
パーフェクトサンは土台のお話でみんなでてくるのは楽しいですね!もう一回やりたくなっちゃいました!!

自分の小説でも間違いとかよくやるんですが、今読んでて気づいた間違いは、

貴音の顔色が悪いが・・・ヘビとかが苦手なのか。で、響がよく逃がして
貴音が被害被るのか。

「・・・なあ、響。敵の俺がこう言うのも変だけどさ。美希と仲良く
してやってくれよな。確かにちょっと変な奴でわがままかもしれないけど、
悪い奴じゃないからさ」

のセリフ部分の響じゃなくて貴音ですね!

1万ヒットおめでとうございます!
私のサイトも、もうすぐ1万ヒットになります!お互いまだまだがんばりましょうね~!
【 2009/10/20 】 編集
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