春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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いくさんぽ。

このSSは東方プロジェクトの二次創作です。
ちょっと設定と違う所もあるかもしれませんが、そこは空気を読んで
進んでください。

キャーイクサーン!





ここは遙か空の上にある天人達が住む天界・・・

「総領娘さまー?どちらですかー?」

はあ、いつもの事ですがまた何処かに行ってしまわれたのですね。
私は永江衣玖。職業は竜宮の使い・・・でいいのでしょうかね?
私が探しているのは総領娘さま・・・比那名居天子さまです。

「ふう・・・また地上に下りてしまったのですね」

あの異変以来、地上に知り合いが増えたからか地上に頻繁に行く事が
多くなってしまいました。まあ、引きこもってるよりは健康的かも
しれませんが。

「毎回探しに行かされる私の身になってください・・・」

仕方ないですね、今日も探しに出かけますか。まずは一番居そうな所
から行きますか。


「んあ?てんこ?今日は来てないわよ・・・ずず~」

お茶をすすりながら目の前の巫女、博麗霊夢は言いました。・・・あと、
総領娘さまのお名前は「てんし」ですよ。

「そうですか。ここが一番居そうな所だと思ったのですが」

「まっ、テキトーにその辺ウロウロしてるんでしょう。・・・ばりばり」

この方は本当に異変が起きていないとのんびりしているのですね。
あの異変の時はもっとビシッとしていて、ものすごくお強かったのに。

「なによ?人の事ずっと見て。あ~、このお煎餅食べたいの?」

「い、いえ。そうではなくって・・・」

「そういえば、てんこも言ってたわね。天界には美味しいものが無いって。
アイツもアンタも宴会の時に出す料理、美味しそうによく食べるもんね」

そ、そうだったでしょうか?あと、「てんし」ですってば。

「ほら、一枚あげるわよ」

「は、はい・・・では、いただきます」

うう、結局もらってしまいました。これでは、あの亡霊の姫君みたいです。

「ぱりぱり・・・」

「ふーむ」

「な、なんですか?じっと私の事を見て?」

「さっきのお返し・・・って言うのは冗談で。普段、お姉さんぽくしてるのに
そうやってるとアンタもかわいいわね」

「なっ・・・何を言い出すんですか!?」

「正直な感想よ。かわいいわよ、アンタ」

「あっ・・・そのっ・・・お、お邪魔しました!」

私は逃げる様に博麗神社を後にしました。・・・ああっ、もう。鏡で今の
自分を見せられたら死んでしまいたいっ~!

「・・・行っちゃった」

「れ~い~む~・・・今の魔理沙みたいだったぞ~」

「ちょっと萃香。それは失礼でしょう・・・私に」


気が付くと、私は紅魔館の上まで来ていました。

「うう・・・まだドキドキしてます・・・」

あー、恥ずかしかった。あんな事、長い事生きていますが初めて言われました。

「さ、さて、気を取り直して。今度はこの館の方に聞いてみますか」

上空から簡単に入れるのですが、それはお行儀良くないのでちゃんと
正面玄関から。

「あら?先客でしょうか?」

門の前に門番さんと小さな女の子たちが居ますね。

「あれ?あなたは竜宮の使いさんですね。ウチに何かご用ですか?」

「はい。ウチの総領娘さまがお邪魔していないかと思って寄ったのですが」

「あー、あの地震を起こす子ですね。今日はあの白黒の子とアリスさんしか
来てないですね」

はあ、ここもハズレですか。

「アタイもきてるよ」

「あ、ごめんごめん。チルノと大妖精も来てたわね」

門番さんに頭を撫でられてるのは氷の妖精のチルノとその友達の大妖精。

「一応、聞いておきますが、お二人は総領娘さまを見ましたか?」

「ん?そーりょーむすめってだれ?」

「チルノちゃん、てんこちゃんの事だよ」

いえ、あの、「てんし」ですよー。もしかして、幻想郷レベルで間違われて
いるのでしょうか?

「うーん。アタイも今日はみてないね」

「私もです。ごめんなさい」

「いえ、いいですよ。うーん、困りましたね」

私が困っていると、門番さんが意外な提案をしてくれました。

「それなら、中に居るパチュリー様たちにも聞いてみますか?」

「え?いいのですか?」

私がそう言うと、門番さんはニッコリ笑って答えました。

「ええ。門番は『敵』は追い返しますが『お客様』はお通しするものですよ。
あなたは後者ですから、どうぞ」

「ありがとうございます。それでは、お邪魔しますね」

うーん、仕事していないなんて言われてるのはウソなのでしょうか?
この方はちゃんと自分の仕事を理解して、しっかりやっているのですが。
・・・そういえば、この方のお名前、知りませんね。

館の中に入れてもらった私は、メイドの咲夜さんに連れられ図書館を
目指していた。

「まったく。あの子は適当に人を通して・・・門番としてやる気があるのかしら」

「私はちゃんとお仕事している様に見受けられますが?」

「まあ・・・どっかの死神みたいにやる時とやらない時の差が激しすぎるのよ。
さっきもチルノと遊んでたみたいだし・・・まったく」

何故でしょうね。まるでヤキモチでも焼いている様に見えるのは・・・。

「ん?何か?」

「いえ、何でもありません」

この方を怒らせるのは得策ではありませんね。人間とは思えないくらいの
能力と強さを持った方ですし。

「そういえば。この前の宴会であなたが作ってくださったお料理、とても
おいしかったです」

「そう?材料があれば簡単に作れますわ。作り方教えてあげましょうか?」

「はい、よろしくお願いします」

そんな世間話をしている間に図書館の扉の前に到着しました。

「それでは、まだ仕事があるので私はここで」

「はい。ここまでありがとうございました」

私は案内してもらったお礼を言って、図書館の大きな扉を開けた。


図書館の中は相変わらずすごい広さ。見渡す限り本、本、本。

「あ、いらっしゃいませ。パチュリー様たちはこちらです」

「どうぞー♪」

悪魔の羽とシッポを持つ姉妹の司書さんに連れられ、私は図書館の中央
までやってきた。

「パチュリー様、お客さまです」

「ですよー♪」

「・・・今日は来客が多いわね。・・・でも、珍しいのが来たものね」

「あれ?お前衣玖じゃん。こんな所に何の用だ?」

白黒の魔女、霧雨魔理沙に「こんな所」と言われたのが気に触ったのか、
ちょっときつい視線を送るパチュリーさん。

「まあ確かに、あなたがココに来るのは珍しい事かも。なに、また地震?」

アリスさんがそう言うと、他の皆さんは一斉に身構えた。

「いいえ、違います。ここに伺ったのは、どなたか総領娘さまを見た方は
いないかと思って」

「あのワガママ娘なら今日は見てないぜ。アリスは?」

「私も見てないわ。ねえ、上海」

「ミテネーヨ」

「残念ながら私も見ていないわ。ずっとここに居たし」

はあ~・・・今日は総領娘さまを捕まえるまで長くなりそうです・・・。

クイクイ。

「えっ?な、なんですか?」

気が付くと、アリスさんの人形数体が私の服を引っ張っていた。

「ああ、ごめんなさい。あなたの服にちょっと興味があったから」

「わあ。パチュリー、あいつヘンタイだぜ・・・」

「・・・まあ、薄々そうじゃないかなと思っていたけどね」

ジャキンッ!と人形たちが剣やら槍やらを構えだした。

「冗談だぜ」

「冗談よ・・・」

「まったく・・・違うわよ。上海たちの新しい洋服のデザインを探してて。
それで、結構よさそうだな?と」

そう言い、今度はアリスさん自身が私の服をじっくり観察しだした。

「あ、あの・・・」

「ふーん。フリルいっぱいで可愛いわね。・・・あっ」

「な、なんですか?」

「……あなた、結構着やせしてるのね」

うう~、そういう事を言わないでください~!

「うん、ありがとう。参考になったわ」

「そうですか・・・はあ」

何で今日はこんな目にばかり・・・。

「じゃあ、もうちょっと詳しく調べたいから脱いで」

……はい?聞き間違いでしょうか?

「今、なんと言いましたか・・・」

「だから、着たままだと分かりにくい所もあるから脱いで」

……よしっ、逃げよう!

「お、お邪魔しましたー!・・・って、足が地面から離れない!?」

よく見ると足元に小さな魔方陣が。

「・・・うん、この魔法トラップは使えるわね」

「ナイスだぜパチュリー!」

「いや、あなたに使おうと思ったんだけど・・・」

「そんな事よりもこれを何とかしてください~!」

空も飛べないだけじゃなく、電撃も出せなくなってるし・・・・。

「アリスが服を作る所にちょっと興味があってね。まあ、減るもん
じゃないし」

「ふっふっふ~!さあ、大人しくしやがれ~!」

うわっ!魔理沙さんが私を羽交い絞めに~!・・・って、どこを
触ってるんですか?!?

「ムッ・・・こいつ本当にぱっつんぱっつんだぜ・・・」

「はいはい。そんなのはどうでもイイから。とにかく、すぐ終わるからじっと
していなさい……」

「えっ、いやっ、待ってください!?」

「待たない」

……

…………

………………その後の事は、思い出したくないです。


「うっ・・・ひっく・・・ひどい目に遭いました・・・」

この怒りは総領娘さまにぶつけよう。・・・それにしてもどこへ行かれた
のでしょうか?あっ、そろそろ人里が見えてきましたね。

「おや?何でしょうか、あの人だかりは・・・」

ずいぶん沢山の人が集まっていますが。総領娘さまも居るかも
しれないですし、行ってみますか。

「あそこに居てくれると助かるんですけどね・・・はあ」

ため息混じりに呟いて、私は人里へと下りていきました。

「うーん、すごい人・・・」

「おや?人里に来るなんて珍しいですね」

私に声を掛けてきたのは、ワーハクタクで寺子屋の先生もしている
上白沢慧音さん。・・・相変わらず面白い帽子をしている方ですね。

「こんにちわ。あの、ウチの総領娘さまを見かけませんでしたか?」

「あー、あの天人ですか。先ほど地霊殿に向かうのを見たような気がします」

うう・・・今日は本当にすれ違ってばかりですね。

「そういえば、この騒ぎは一体?」

「ああ、これですね。これは、この前異変を起こした者たちが寺を
建てたのですが、本が宝船だったのもあって縁起が良いとこうして
皆集まってきてしまうのですよ」

そういえば、この前飛んでいた時に見かけた船・・・コレだったんですね。

「皆さん、妖怪も悪い人たちばかりではありません。それは人間を襲う
悪い妖怪もいるかも知れません・・・でも、それは人間だって同じです。
良い人がいれば、悪い人がいる。同じなのです。だから、きっと
双方が仲良くやっていけるものだと、私は信じています」

「慧音さん、あの方は?」

「あの人は聖白蓮。ああやって、人と妖怪が手を取り合っていける様にと
教えを説いているのです。そのせいで一度は封印されたというのに、
立派なものですよ」

確かにそうかもしれませんね。現にこうやって集まってる人たちは
ご老人から子供まで真剣に聞いている。見事なものです。

「あ、終わったみたいですね」

「ふう・・・あっ、これは慧音さん。すいません、騒がしくしてしまって」

「いいえ、お気になさらず。あなたの仲間達のおかげで、里の者たちも
助かっていますから」

「そう言ってもらえると・・・うれしいです」

あれだけのカリスマ性を持ちながらも、とても可愛らしいお方ですね。

「あら?そちらの方はどなたですか?」

「申し遅れました。私は永江衣玖。竜宮の使いです」

「まあ!あなたが竜宮の使いさまなのですか!長い事生きていますが
実物を見たのは初めてです!・・・ありがたやありがたや」

あ、あのー。拝んでもらっても何のご利益もありませんよー。

「……何をしているんだい、聖?」

「あっ、星。見て見て、この方竜宮の使いさまなのよ♪」

「あー・・・すいません、ウチの聖が」

「いえ、お気になさらず。それでは、私は人を探しているのでこの辺で」

「ええ、天子が早く見つかると良いですね」

慧音さん達に見送られ、私は総領娘さまが向かったという地霊殿へ
行くために人里を後にしました。

それにしても・・・聖白蓮、とても面白い方でしたね。


しばらくして、私は地霊殿を目指し地下へと下りていた。

「ふう・・・さすがに空気が少し重々しいですね。天界とは大違いです」

まあ、天界とは反対の場所にあるわけですし。そんな事を考えながら
飛んでいると、大きな橋が見えてきた。橋の上には地底の妖怪らしき
姿も見えますね。

「ん~?なんか見た事無いのがやってきたね」

「・・・こんな地底にあんなかわいい服で・・・妬ましい」

「おっ、衣玖じゃないか!どうした?こんな所まで来るなんて?」

杯を持った手をブンブン振りながら一本角の鬼、星熊勇儀さんが私を
呼んだ。

「どうも、こんにちわ。相変わらずこんな時間から飲んでいるんですか?」

「そりゃあねっ!あんたもどうだい?」

「いいえ、私は結構です。今日はお酒を飲みに来たわけじゃないですから」

「・・・ちょっと勇儀。なんでそんなのと仲良いのよ」

「いや、この前宴会で一緒に飲み比べしたんだが以外にコイツ
強くってな!・・・なんだ~?パルスィ、ヤキモチ焼いたのか~?
はっはっは!カワイイ奴めー!!」

そう言い、勇儀さんは隣に居た女の子を思い切り抱きしめた。

「ちょっと!ばか!離しなさいってば!こら!どさくさに紛れて
尻を触るなー!」

「あはは。パルスィと勇儀ねえさんは仲良いねえ。でも、私たちも負けて
ないよね、キスメ♪」

蜘蛛っぽい女の子の隣に居る桶に入った子が「うんうん」と頷いていた。
・・・地底には個性的な妖怪がいっぱい居るのですね。

「あの、どなたか総領娘さまを見かけませんでしたか?ここを通ったはず
なんですが」

「あ~・・・見てないね。ずっと飲んでたし覚えてないかもな!」

「私も見てない・・・だー!いい加減に離せー!!脱がすなーーー!!!」

「まあ、ごらんの通り。勇儀ねえさんに捕まってたからね、私たちも
分からないや」

「そうですか。では、地霊殿の方に行ってみますね」

「おー!またなー!」

まあ、悪い鬼さんではないのですが・・・少々、強引過ぎますかね。
でも、あれで嫌われていないのはあの方の性格もあるでしょうね。


「結論から言うけど・・・さっき帰ったわ」

あまりのショックに私もさすがに膝を突いてしまった。

「……見事なまでにすれ違ってきたみたいね。まあ、そんな日もあるわ」

「うう・・・勝手に心を読んで慰めないでください~」

私の目の前に立っているのは古明地さとりさん。名前の通り、
人の心を読む『さとり』という妖怪で、この地霊殿の主。

「そんなに落ち込まないで、ちょっと休憩でもしていったら。お腹も空いた
でしょうし」

「そ、そんな事はないですよ。私は総領娘さまを探すので忙しいので、
失礼しま・・・」

ぐ~~

「体は正直な様ね。無理しないで、休んでいきなさい」

「は、はい・・・」

今日は恥ずかしい思いばっかりしている様な気がします・・・。

「お燐、お茶の用意をしてくれる」

「にゃ~い♪わかりました~♪」

「本当にすいません・・・」

「いいのよ。こっちもお礼を言いたいし」

「え?」

「妹のこいしとあなたの所の総領娘さんが友達になってくれた事よ」

・・・いつの間に友達になったのだろう?

「あの子は第三の目を閉じてからとても臆病な子になってしまったから。
でも、あの異変の時にやって来た人間のおかげで随分と明るくなったものよ。
・・・あなたの所もそうじゃなくて?」

さとりさんの言うとおりかもしれないですね・・・。昔の総領娘さまは
私以外とは話そうともしなかったし、いつも一人だった。それが、今は
自分から出かけていき、いつの間にか友達まで作っていた。
私がしてあげられなかった事を・・・他の皆さんは出来ているんですね。

「・・・それは違うわよ。あなたが付いていてあげたから、あの子は
一人ぼっちじゃなかったのよ。あなただって、あの子の友達なはずだから」

「……勝手に心を読まないでください」

「ごめんなさい。でも、あなたが強く思っているから余計に聞こえて
しまうのよ。あなたはあの子の事を本当に大切に思っているのね」

「あの、その・・・はい」

「お茶をお持ちしました~♪・・・あれ?入ってくるタイミングが悪かった
ですか?」

「いいえ、丁度よかったわ。ありがとう、お燐」

「はい、お客さんもどうぞ~♪」

「ありがとうございます。では、いただきますね」

その後もお茶を飲みながら、さとりさんと話し込んでしまった。


さとりさんの妹、こいしさんから『てんしちゃんなら山の上の神社に
行くって言ってたよ』と聞き、私は守矢神社を目指していた。

「すっかり夕方になってしまいましたね。今日は上へ下へと忙しい日
ですね・・・」

そんな愚痴っぽい事を呟いていると、目的地が見えてきた。

「今度こそ居てくれるといいんですが・・・。お邪魔します」

神社の境内に下りると、この神社の巫女さんである早苗さんが落ち葉を
集めていた。

「あっ、衣玖さん。今日はどうなさいました?神奈子さまに何かご用でも?」

「いえ、今日は八坂様にではなくって、こちらに・・・」

「さなえさーん!お芋もらってきたよー!」

私が用件を言おうとした時、空からやってきたのはさとりさんのペットである
お空さんだった。ちなみに本名は霊烏路 空(うつほ)。

「お空ちゃん、ご苦労様。じゃあ、裏に居る神奈子さまと諏訪子さまを
呼んできてもらえますか?」

「はーい!」

「・・・あの~」

「あっ!ごめんなさい!えっと、ご用件は?」

「はい・・・なんか、もう聞かなくても分かってしまった気がするのですが、
総領娘さまは来ていませんか?」

「え?てんこ・・・じゃなかった、天子さんですか?ちょっと前まで居たのですが、
先ほど帰られましたよ。・・・って!どうしたんですか!?何で泣いてるん
ですか!?」

そりゃあ、泣きたくもなりますってば・・・。

「うおっ!?早苗が衣玖を泣かしているぞ・・・」

「わあ~・・・早苗何したの?」

「神奈子さま、諏訪子さままで!何もしてませんってば~!」

「うにゅ?大丈夫?」

「はい・・・早苗さんが悪いのではないですから」

その後、事情を話した所「大変だね~」とか「お前さんも苦労してるね」とか
言われ、お芋までご馳走になってしまった。


「はあ~~~……。結局、振り出しに戻ってきてしまいましたね」

すっかり日も沈んでしまった頃、私は天界に戻っていた。
すると・・・やっと探していた人がそこに居た。

「あら?衣玖、やっと帰ってきたの・・・」

パーーン!と、総領娘さまをとりあえずビンタをしておいた。

「ちょ、ちょっと!気持ち良・・・じゃなくって!痛いじゃないのよー!!」

「申し訳ありません。今日一日の怒りが一気に出てしまって」

「な、なによ~。せっかく、衣玖がゆっくり出来るように逃げ回ってたのに」

「えっ?どういう事ですか、総領娘さま」

「あんたってば、いっつも私に付いて回るじゃない。たまにはゆっくり遊んだら
いいのにな~、と思って。で、どう?少しは楽しめたんじゃない♪」

総領娘さまはニッコリ笑ってそう言った。

「……そうですね。私も色々と知る事ができました。総領娘さまに
あんなにお友達がいたなんて、私は知りませんでしたから」

「・・・衣玖?」

「あーあ、もう私なんて居なくても平気ですよね?」

ちょっとイジワルにそう言うと、総領娘さまは私の羽衣を掴んでいた。

「そ、そんな事無いわよ・・・。みんなが居ても、あ、アンタが一番私を
分かってるんだから。だから・・・その、一緒に居てくれなきゃ困る」

まったく、普段から素直ならもっと可愛げもあるんですけどね。
でも・・・こういう時の総領娘さまはちょっと可愛らしいですね。

「はあ・・・わかりました。総領娘さまが飽きるまで一緒に居てあげます」

「それでいいのよ・・・それで。あと、もう一つ。私の事はちゃんと名前で
呼びなさい。いいわね!」

「はい、わかりました天子さま。それでは天子さま」

「何?」

「おしおきのお時間ですよ♪」

「……ちょっと待ちなさいよ!普通、話の流れ的にこのまま終わるんじゃ
ないの!?」

「いいえ。天子さまは今日一日フラフラと出歩いたので、勉強をサボり
ましたし。それに天子さまのおかげで沢山恥ずかしい目にも遭いました
ので、そのお礼をしないと~♪」

そう言い、私は羽衣をドリル状にして構える。

「ちょ、ちょっと衣玖さん!?空気を読んでこのままいい話っぽく終わりに
しない?ねっ?」

そんな天子さまの言葉を無視して、ドリルを放電させる私。

「待って!さすがの私もそんな大きいのは無理!死んじゃうってば!」

「行きますよ~♪」


「ちょっ、まっ……らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


……おわる。
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【 2009/11/21 (Sat) 】 東方SS | TB(0) | CM(0)
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