春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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観察日記?


「あ?あ、夏休みも終わっちゃうね?、真美?」

「うん、結局、お仕事ばっかでどこも行けなかったね?」

と、事務所の休憩室でだらけているのは、765プロでアイドルをやっている亜美と真美である。

二人とも、まだ小学生ではあるが、そこそこ売れているアイドルでもあるので、夏休み中といえども忙しいのだ。

「ん?あれ、はるるんだよね。何やってるんだろう?」

「はるるん」とは、同じ事務所の「天海春香」の事である。春香は、同じくここのアイドルである律子に何かを頼み込んでるようである。それを見た二人は、「何か面白そうな事があるかも」と、二人にこっそり近づいていった。

「あーん、お願いです、律子さん!これ提出できなかったら、やばいんですってば?!」

「まったく……、小学生じゃあるまいし、夏休みの宿題が終わってないってどうなのよ」

「うう……そんな事言ったって。夏場は色々イベントとかがあって、忙しかったんですよ」

「それは私も一緒でしょ。しょうがないわね、私は教えてあげるだけだからね。後は、自分でやりなさいよ」

「わ?!ありがとうございます、律子さん!」

そんな二人のやり取りを見ていた亜美と真美は、すっかり血の気の引いた表情をしていた。

「……亜美、宿題終わってる?」

「そう言う真美は……」

二人とも、顔を見合わせて無言だった。ここ最近、仕事が終わったら家に帰ってすぐに寝てしまう様な日々だったために、宿題のことなど頭に入ってなかった。

「ど、どうしよー!こんなのバレたらママや先生、あと、兄ちゃんに怒られるよー!」

「う、うん。特に、兄ちゃんが怖いかも……。考えたくないね……」

その日の夜。

家に帰った二人は、作戦会議をしていた。

「じゃあ、算数と社会は亜美がやるね」

「真美は国語と理科っと……。でも、これどうしようか?」

真美が見せたのは、真っ白な観察日記帳だった。これだけは、すぐにどうなるものでもないので、お手上げだった。

「う?ん、そうだね。亜美はウチの猫の事書いたからいいけど?……」

「……ちょっとまって亜美。なんで、亜美だけそんな事やってたのさ」

「え?言ってなかったけ。ごめん、真美。君の犠牲は無駄にしないよ……」

「おーっと、ここで暴力シーンだーー!!」

そう言って真美は、900ページの国語辞書を振りかざした。

「わー!冗談だって、亜美も手伝うから??!」

「う?、でもどうしよう。何か、観察するものあったかな?」

落ち着いた真美は、辞書を元の場所に置いてため息混じりにそう言った。その時、亜美が何か思いついたのか立ち上がった。

「いるじゃん!いい観察材料!それも、かなり身近に!」

「なになに、教えて亜美!」

「それはね?……」

「……え!?」

…………月日は流れて、8月30日。

765事務所……

「律子さん、本当にありがとうございました?」

「いいのよ。有名アイドルが、「夏休みの宿題を出せずに留年」なんてゴシップはみたくないからね?」

「うう……、本当にすいません」

律子のおかげで宿題が終わったようで、春香はホッとしていた。とはいえ、律子が居なかったらかなり危ない状況だったのだが。

「おっはよ?!はるるん、律っちゃん?!」

亜美と真美が、いつもの様に元気いっぱいに事務所へやってきた。真美は、一冊のノート持っていた。

「あれ?真美、それなんなの」

「あ、これ。これは観察日記?♪」

「わ?、懐かしいな?。私も亜美達ぐらいの頃にやったな?」

「まあ、春香の事だから、アサガオが咲いている時間に起きられなかったとかオチでしょ」

「……え?っと、真美、見せてもらっていい?」

「無視かい……」

春香と律子は、真美からノートを渡され、内容を見ていると……

「……ま、真美。これはちょっとまずいんじゃ……」

春香は表情が強張ってしまっているのに対し、律子は

「プッ、アハハハ!これ、いい!面白いわ?」

大爆笑である。春香はそんな律子を見て呆れている。

「律子さん?、これはだめですって。本人にばれたら」

「大丈夫だよ、はるるん。ばれなきゃ「かんぜんはんざい」だよ?」

「そうそう、明日には提出しちゃうし?♪」

亜美と真美がそんな事を言っていると、後ろから来られては困る人物がやってきた。

「おまえら、なに騒いでるんだ?」

「プ、プロデューサーさん!おはようございます?……」

「兄ちゃん、おはー……。じゃあ、真美たちはこれで?……」

亜美と真美はプロデューサーから逃げようとするが、首根っこを捕まれてしまって身動きとれなくなってしまった。

「おい、何で逃げる……。ん?春香、何だ、そのノート」

「え?こ、これはなんでもないですよ!……」

とは言ったものの、激しく表情に出てしまっている為にバレバレである。プロデューサーは、そんな春香の方を見て一言。

「春香、それを素直に渡してくれる様な春香が、俺は好きだな?」

「はい!どうぞ、プロデューサー!」

速攻だった。

「はるるんのうらぎりもの?!」

「はるるんのてんねん?!」

二人が非難の声を上げるが、春香はすでに遠い所の様である。

「えへへ?……、プロデューサーさんが、好きって言ってくれた?」

「だめね、完全に聞いてないわ。ま、諦めなさい」

さすがに律子もお手上げの様である。プロデューサーは、亜美と真美を一旦放してノートを見ている。

「観察日記じゃないかよ……、ん?8月20日、兄ちゃんは今日も事務所で寝てた。お家に帰れなかったみたいだ。ちょっとかわいそう。……ほ?う」

最初のページを見た所で、プロデューサーの顔が引きつっていく。それを見て、亜美たちは今にも泣きそうである。

「に、兄ちゃん。えっと、これにはすさまじい理由があってね……」

「8月21日、今日は兄ちゃんとあずさお姉ちゃんとプールで撮影。さすがの兄ちゃんもあずさお姉ちゃんの水着姿にはタジタジだ。……8月22日、仕事で失敗したゆきぴょんを兄ちゃんが怒ってた。そしたらゆきぴょんが泣き出して、兄ちゃんがめちゃくちゃあわててた。ちょっと面白かった」

「兄ちゃ?ん、もうその辺でゆるしてあげて?。真美だって悪気があったわけじゃないんだし?」

「わ!ひどいよ、亜美が兄ちゃんを観察すればいいって言ったんじゃん!」

「……おまえら、言いたい事はそれだけか」

「あう……。だって、これ出せないと先生こわいんだもん?」

そんな事を言われて、少しかわいそうになったプロデューサーだったが、さすがにこれを出されるのはと思った。

「うっ……、だめだ。まあ、自業自得だと思ってあきらめろ」

「でも、兄ちゃん。真美がこうなったのって、兄ちゃんがいっぱいお仕事持ってきたからだよ」

「む……、それはそうかもしれないが。それを言ったら、律子はどうなる。こいつは、仕事しながら勉強したり、事務所の事をやってるんだぞ」

「律っちゃんは規格外で考えようよ?」

「うん、律っちゃんのマネはムリ?」

プロデューサーも、そう言ってから納得してしまった。確かに、亜美たちだけでなく他のみんなも律子のマネするのは難しいだろう。

「私は普通にやってるだけなんですけどね?。でも、プロデューサー。そうしたらどうするの?もう明日には提出しなきゃいけないですよ。」

「それは……」

「兄ちゃん?、おねがい?!」

と、真美に涙目で言われてしまい、プロデューサーはどうしていいやらと困ってしまった。

「プロデューサー。この際、自分の所のアイドルのために恥の一つや二つ掻いてきなさい」

「律子……。おまえ、人事だと思って……」

「兄ちゃん、真美がかわいそうだよ?。兄ちゃんの女泣かせ?」

「意味が違うし……。あーー!!わかったよ!もう、好きにしろ!!」

ついに、プロデューサーは折れる事にした。確かに、まだ小学生の二人にかなりの仕事をさせたのは事実である。それに、プロデューサーは最後のページを見て、この位は我慢してあげる事にした。

「……まったく、あいつらは」

「プロデューサーさん、最後のページになんて書いたあったんですか?」

やっとこっちの世界へ帰ってきた春香が、プロデューサーにそう聞くと、プロデューサーはノートを春香に渡した。

「えっと、8月29日。今日もお仕事。疲れて事務所で寝ちゃってたら、兄ちゃんがタオルケットを掛けてくれた。兄ちゃんはいつも真美たちの面倒を見てくれる。そんな兄ちゃんを真美も亜美も大好きです」

「へ?。そんな事を書かれたら、怒れないですねプロデューサー」

「ほっとけ……」

プロデューサーは照れくさそうに、自分のデスクで頬杖を突きながらため息をついた。

「よかったね?、真美?♪」

「うん!ありがと、兄ちゃん♪」

そんな二人を見ながら、これで喜ぶんだったら「これ位の事は我慢してやるか。」と、プロデューサーは思った。

後日談ではあるが、この観察日記は亜美たちの学年で「銀賞」を貰ったのであった……

おわり。
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【 2007/03/01 (Thu) 】 アイマスのSSですよ♪ | TB(0) | CM(0)
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