春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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ゆうかりんの初詣

このSSは東方プロジェクトの二次創作です。
多少、設定と違うかもしれませんのでご注意を。






それは雪が降り積もった1月1日の出来事……。

その日、風見幽香は博麗神社の上空をフワリフワリと飛んでいた。

「さ~て、どうせ今日も霊夢はヒマそうにしているだろうし。どうやって
霊夢で遊ぼうかしら~♪」

そんな事を言いながら境内に下りた幽香だったが、いつもとは違う人ごみ
の多さに少し驚いていた。

「あら?来る所間違えたかしら?霊夢の神社がこんなに繁盛してる
わけないもの・・・」

「こら。正月早々にケンカを売りに来たのかあんたは」

幽香が振り向くと、忙しそうにしている霊夢が立っていた。

「あけましておめでとう、霊夢」

「はいはい、おめでとう。で?今日は何の用なの?見ての通り
忙しいんだけど」

「珍しいものね。ここにこれだけの人がお参りに来るなんて」

「大方、里にいる『あいつ等』が何か言ったんだと思うんだけどね」

霊夢が言う『あいつ等』とは白蓮達の事である。

「そういうわけで、忙しいからあんたに構ってられないわよ。・・・あっ、
萃香!それは向こう側に持っていって~!」

「ほ~い!しっかし、鬼使いが荒い巫女だね~……」

「ルーミアー!参拝客用の甘酒、勝手に飲んじゃだめよ~!」

「そ、そうなのか~・・・おいしそうなのに~」

「……あの、れいむ~」

「なに?手伝ってくれるの?」

すると幽香はため息をついて背を向けてしまった。

「もういいわ。忙しい所を邪魔したわね・・・」

そう言って幽香は去っていってしまった。

「ん?何なのよ?」


人里へと続く道、幽香は頬を膨らませながら歩いていた。

「まったく!せっかく人が遊んであげようと思ったのに・・・」

「あれ?お花のお姉さん、何してるの?」

幽香に声を掛けてきたのはチルノ。その後ろにはリグルとミスティア、
大妖精の姿もあった。

「チ、チルノ・・・なんて命知らずな」

「明らかに機嫌悪そうな風見幽香に声掛けるなんて・・・」

チルノの後ろでリグルとミスティアがそんな事を話していた。大妖精は
既に泣きそうな顔でチルノを心配していた。

「別に何でも無いわよ。あなたに心配される事は何も無いわ」

「そう?なんかさびしそうにしてたからさ、どうしたのかなって」

「寂しそうになんかしてないわよ!」

((チルノ、オワタ!))

リグル達は心の中でそう叫んでいた。

「ん~?まあ、何かあったらこのさいきょーなアタイに相談すれば
いいよ!アタイはお姉さんの相談に乗ってあげるくらいにかんぴょう
なんだから!」

「そ、それを言うなら『寛容』だよ~~・・・」

大妖精、涙のフォローであった。そんなチルノを見ていた幽香は・・・。

「ぷっ、あははは!まったく、あなたって本当に楽しい子よね?。
そういう所、大好きよ」

そう言って、幽香は手のひらから白く小さな花を出し、チルノに渡した。

「ちっちゃくてきれいな花だ」

「スノーフレークってお花よ。あなたにピッタリだと思ってね」

「ありがとう!お花のお姉さん!」

嬉しそうに笑っているチルノを幽香は楽しそうに見ていた。

・・・そして、そんな様子をただ見ているだけの他3名。

「よかった・・・チルノが『散るの』にならなくて」

「そうだね。でも、なんていうかさすがチルノだね」

「うう~。でも、心臓に悪いよ~」

そんな風にしていると、幽香がリグル達の方を向いて尋ねた。

「そういえば、あなた達」

『は、はい!?』

「今からどこかへ行く所だったの?」

「え?っと、私たちは人里に新しくできたお寺に初詣に行こうかと・・・」

「なんでも、妖怪でも来ていい所だって聞いたんですよ」

そうリグルとミスティアが答えた。

「ふーん。そういえば、霊夢も何か言ってたわね。……面白そうだから
私も行くわ」

『え゛?』

「・・・ちょっと、何よその『お前も来るのかよ~』みたいな声は?」

「そ、そんな事はないですけど・・・」

「それじゃあ、行きましょうか♪」

「お~!」

『は~い・・・』

幽香といるプレッチャーでグッタリしている3人と一人元気なチルノを
引き連れて、幽香は人里へと歩いていった。

場所は変わり。人里、命蓮寺。

宝船が変化したことで出来たこの寺には、初詣に縁起が良いと
たくさんの人達が来ていた。

「は~い!みなさ~ん!ウチにはお賽銭入れる所が無いので、入れるなら
博麗神社に入れてきてくださいね~!」

と、白蓮が元気よく参拝客に声を掛けていた。

「はいはい、順番にね~。・・・はあ、疲れた」

「こら、ナズーリン。サボらないでよ」

すっかり疲れて座り込んでいるナズーリンを、雲山に指示を出しながら
一輪が叱っていた。

「なんだってこんなに人が来るかね~」

「そりゃあ、近場に出来たお寺だしね。それに元が宝船なのと、
『アレ』が居るからね・・・」

一輪が指差した先には、お年寄りなどに手を合わせられ慌てふためいている
寅丸星の姿があった。

「あ、あの、おばあさん。私を拝んでもご利益はないですよ?
私はただの毘沙門天の代理なんですから?」

「それだけで十分すぎるじゃん。ついでに今年は虎年だし、今年は人気者に
なりそうだね~♪」

「ぬえ?!そんな事を言わないでくださいよ~!」

「……あれが私の上司なのか」

「まあまあ、人気者でいいじゃない。ほら、いつまでも休んでないで
手伝いなさい」

「ほ~い・・・」

ナズーリンはだるそうに立ち上がると、また列の整理に戻っていった。

命連寺が忙しそうにしている頃、幽香達も人里に到着していた。

「お~!なんかにぎやかだ~!」

「まあ、お正月だからね」

そう言い、チルノと大妖精が歩いていると・・・

ガサガサッ!

「うらめしやーーー!!!」

「ひぅぅっ!?」

「ん?」

突然茂みから出てきた小傘に、大妖精だけが驚いていた。

「ちょっとー!なにすんのよー!大ちゃんがかわいそうでしょ!」

「うぅ~・・・びっくりしたよ~~」

怒ったチルノが小傘に詰め寄ると、何故か小傘が涙をボロボロと流していた。

「え?アタイまだ何もしてないよ?」

「う・・・うわ~~ん!やっと驚いてくれる人がいたよ~~!!!」

そんな様子の小傘に幽香も呆気に取られていた。

「い、一体どれくらいここで頑張っていたの?」

「うう~・・・朝から」

ちなみに今はお昼過ぎである。

「あの・・・そっちの子、名前は?」

「えっ?大妖精・・・」

「大妖精、わちきと結婚してください!」

そんなすごい事を大妖精に言った小傘。その直後、幽香は小傘の頭を
掴んでそのまま空へと放り投げた。

あーーーーーれーーーーー…………

「ふう~♪よく飛んだわ♪」

「ゆ、幽香さん。あそこまでする事は・・・」

「え?何、リグル?同じ目に遭いたい?」

「さあ!先を急ぎましょう!あはははー!」

結局、星になった小傘を無視して人里へと向かう事にした。


「見えてきた。あれね・・・」

「わー!本当にすごい人だね、大ちゃん!」

「うん、すごいねー」

命蓮寺に着いた幽香達はその人の多さに驚いていた。

「霊夢の所もすごかったけど、ここもすごいわね」

「あら?極悪非道で有名な風見幽香さんじゃないか」

「元祖マスタースパー・・・」

「うわー!冗談ですー!!マジでやめてー!」

幽香は村紗に向けた傘を畳んだ。

「で?あなたは何をしているの?」

「え?見ての通りのカレー屋さん」

村紗の隣に置いてある大きなイカリには『キャプテンムラサのカレー』
と書いてある看板が立っていた。

「今日はタダでいいから、食べていきなよ」

「わーい!ありがとう!」

「チルノちゃん、もう~!」

「私たちも貰うね」

「カレーか~。ウナギカレーとかいけるかな?」

こうして、幽香達は村紗からカレーを貰う事ができた。

『いただきまーす!』

チルノ達はおいしそうにカレーを食べているのだが、幽香だけは
後ろを向いたまま黙っていた。

「あれ?どうしたの?」

チルノが心配して幽香の様子を見ると、幽香が涙目になっていた。

「わっ!どうしたんですか?」

それを見た大妖精も駆け寄って来たが、幽香の発した言葉はすごく
意外なものだった。

「・・・か、辛いのよ、これ~」

「ええっ!?子供でも食べれる様にしたはずなんだけどな~?」

「アタイは平気だよ」

「うー。どうせ私は子供舌ですよーだ」

すっかり拗ねてしまった幽香はカレーを村紗に返してしまった。

「うーん困ったね。・・・そうだ、ちょっと待ってて」

村紗は一度店の裏に行くとまたすぐに戻ってきた。

「これで平気なはずだよ♪ほらほら~♪」

「また辛かったら零距離でマスパ撃ち込むわよ・・・」

そう言って、幽香は恐る恐るスプーンを口に運んだ。

「……あ、食べれる」

「どうなってるの?アタイもアタイも~!・・・あっ、ちょっと
甘くなってる」

「ねえ、何を入れたの?」

ミスティアがそう聞くと、村紗は小さなビンを見せた。

「これって・・・くんくん、練乳?」

「そうだよ。まあ、本当に食べれない人用の最終兵器なんだけどね~」

と、村紗は苦笑した。

村紗の屋台を後にした幽香達は、ようやく命蓮寺の中へ入れた。

「あらあら、いらっしゃい♪みんな揃ってよく来てくれたわね♪」

白蓮は嬉しそうにチルノ達の頭を撫でて歓迎していた。

「ちょっと、そこのおばあちゃん。私もいるんだけど」

「ご、ごめんなさい。幽香さんもいらっしゃい」

「まあ、いいけど。それで、アレにお願い事でも言えばいいの?」

幽香が『アレ』と指差したのはもちろん星である。

「あの~、私にお願い事をされても困るんですけど・・・」

「えーっと、アタイさいきょーアタイさいきょーアタイさいきょー」

「今年もみんなと仲良く出来ますように・・・」

「商売繁盛、商売繁盛~・・・あと、歌もうまくなりますように」

「もっと女の子っぽくなりますように・・・マジでおねがいします」

困っている星の事など気にせず、チルノ達は自分達のお願い事を
していた。

「あら?幽香さんはお願い事しないの?」

「私はいいわ。特に無いもの」

「そうなの?でも、あの子達の面倒を見てあげるなんて、とっても
優しいのね」

白蓮にそう言われた幽香は、余程恥ずかしかったのか顔を赤くして
怒り出した。

「なっ!何言ってるのよ!?私はアルティメットなのよ!サディスティック
なのよ!!クリーチャーなのよ!!!」

「そんなに照れなくてもいいのに。みんなは幽香さんの事どう?」

今度はチルノ達にそう聞いてみた。

「アタイは嫌いじゃないよ!アタイとの弾幕にも付き合ってくれるし!」

「えっと・・・そんなに怖い人じゃないかも?」

と、チルノと大妖精。

「確かに今日一緒にいて、悪い人じゃないとは思ったかな」

「ちょっとやりすぎる事もあるけど、幽香さんはいい人だよ」

ミスティアもリグルもそんな事を言った。
そして、そこで幽香が限界に達した。

「うがーー!!あんた達覚えてなさいよーーー!!」

そう言い残し、ものすごいスピードで飛び去ってしまった。

「あらら?そんなに恥ずかしかったのかしら?」

「聖、やりすぎだよ……」

「姐さんの天然っぷりには誰も勝てないね?・・・」

星とぬえは未だにのほほんとしている白蓮に呆れていた。

一方、飛び去ってしまった幽香は……。

「うう~!何なのよ~!今年は最悪な年だわ!・・・もう、家に帰って
引きこもろう」

「こらこら。あんたは何処の蓬莱ニートよ」

家に帰ろうとしていた幽香の肩を掴んだのは霊夢だった。

「なっ!?・・・何よ。何か用でもあるの?」

「その、悪かったわ。せっかく来てくれたのに構ってあげられなくて」

「わ、私はそんな子供じゃないわよ!」

「はいはい。ほら、他のみんなも宴会しに集まってきたから、
あんたも来なさい」

霊夢は嫌がっている幽香の手を引き、神社に連れて行こうとした。

「・・・行くなんて言ってないわよ」

「はいはい」

「・・・うう、急に優しくしたってダメなんだから」

「はいはい」

「ひっく・・・もう、どうしてアンタはそうなの」

「どうして幽香ちゃんは泣いているのかしら?」

「泣いてないわよ!バカ!」

「はいはい。ほら、早く行かないと怒られるのは私なんだからね」

「そんなの・・・知らないわよ?!」

博麗神社までの道のり、そんな言い合いをしながら霊夢と幽香は
歩いていった。

「そういや、私はちゃんと挨拶してなかったわね。幽香、あけまして
おめでとう。今年もよろしくね」

「ええ、こちらこそよろしく」

先ほどまで泣いていたフラワーマスターの顔には花の様な笑顔があった。

おわり。
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【 2010/01/04 (Mon) 】 東方SS | TB(0) | CM(1)
わはーこんばんはです!

前まで、ゆかりんとゆうかりんの違いがわからなかったエクレアですw当時の私に元祖マスタースパークですね~。

SS読みました~!デレた時のゆうかりんが可愛いすぎる件についでですよwそしてなんて優しい保護者・・・あれなんか急に目の前が真っ白にw

ともかく、今年もよろしくお願いします!それでは、失礼いたします。
【 2010/01/05 】 編集
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