春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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お姫様の誕生日。

ハッピーバースデー!お姫ちん!
・・・そんなSSですので、気楽にどうぞ♪





その日、綾乃殿の様子がちょっとおかしかった様な気がした。

「綾乃殿、仕事の方はもう終わったのにまだ事務所に戻らなくても
いいのですか?」

「あ、うん。この後は特に何も無いし大丈夫よ。そうだ、ちょっと
 寄り道していかない?」

「えっ?あの・・・」

私は綾乃殿に手を引かれ、そのまま着いて行く事になった。
・・・いつも思うのだけれど、綾乃殿の手は本当に小さくて
可愛らしい。

「そういえば、貴音ちゃんは今の生活はどう?楽しい?」

「そうですね、仕事は今の所問題はありません。これは綾乃殿や
 あの方にも感謝しなくてはいけません。普段の生活は・・・響の
 ペット達が、もうちょっと大人しくしてくれれば」

「そっか~。貴音ちゃんは響ちゃんと一緒に暮らしてるんだっけ。
 前の所は向こうをやめちゃった時に追い出されちゃったもんね」

「それは仕方ありません。私も響も黒井殿とは袂を分けてしまったの
 ですから」

黒井殿に感謝する事は沢山あった。私の様な世間知らずがアイドルとして
出てこれたのも黒井殿の協力があったからだと、今でもそう思っている。

「でもよかった。響ちゃんと一緒なら楽しくやっていけそうね」

「ええ。多少、賑やかですがとても楽しいです。でも、自分で
 料理や家事をするのはまだちょっと・・・」

「そのうち慣れてくるわよ。さて、そろそろ目的の場所にとうちゃ~く♪」

見えてきたのは古風なお団子のお店だった。綾乃殿が連れてきたかった
場所はここなのでしょうか?

「ココね、実は雪歩ちゃんに教えてもらったお店なの。お茶とお団子が
 すごく美味しいお店なんだ」

「そうなのですか。それはちょっと楽しみです」

「それじゃあ、さっそく入りましょうか♪」

「はい。・・・あの、このままお店に入るのですか?」

綾乃殿はまだ私の手をギュッと握ったままだ。

「ん?もしかしてイヤ?」

「そうではありませんが……少し恥ずかしいです」

「ごめんごめん。貴音ちゃんの手、とっても温かいからつい。
 雪歩ちゃんの手もいいけど、貴音ちゃんの手もスキよ♪」

「そ、そうですか?ありがとうございます」

そんな事を言われたのは初めてだったため、何故かお礼を言ってしまった。


中に入るとお店の主であるお婆様が出迎えてくれた。お顔を見ただけで
とても優しそうな方だと思った。お店の中はとてもゆっくりと時間が
流れている様な空間だった。

「そういえばさ、こうやって貴音ちゃんと二人でお話するのって
 初めてかな」

「そうでしたか?」

「そうよ~。だって、貴音ちゃんってば黒崎君とばっかりなんだもん。
 雪歩ちゃんも前にも増して黒崎君と仲いいし~」

「そ、それはその、絆殿には沢山の恩がありますし・・・とても、
 支えになってくださいましたから」

「ふ~ん。結局、貴音ちゃんも黒崎君が好きなんだ」

「いえっ、別にそうではないのですよ!・・・いや、嫌いな方では
 無いですがそんな!」

「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」

うう、綾乃殿はいけずです・・・。

「でも、本当に765プロに馴染んでくれてるみたいね。ちょっと安心」

「そうですね・・・それは皆さん私を普通の女の子として接してくれる
 からでしょう。四条の娘ではなく、姫としてでもなく」

「そうね。社長も『仲良き事はいい事だ!』って、いつも言ってるし。
 私も貴音ちゃんともっと仲良くしたいと思ってるよ」

「まあ、それはとても嬉しいです。綾乃殿、本当に感謝を・・・」

「うーんと・・・『気にするな』。って、彼なら言うわよね。あはは」

私と一緒でこんなにも楽しそうにしてくれている綾乃殿に、私は胸が
熱くなる思いだった。

「ん?メールだ。……よしっ!任務完了っと」

綾乃殿は急に席を立ち足早に会計を済ませた。

「あの、私の分まで・・・」

「いいのよ。今日は貴音ちゃんに払わせるわけには行かないわ。
だって・・・」

綾乃殿はまた私の手を取り笑顔でこう告げた。

「今日は貴音ちゃんの誕生日じゃない♪」

「あ・・・」

「もしかして、忘れてたの?ウチの事務所の誕生日はすごいわよ!
イヤと言っても強制的に祝ってあげちゃうんだから!」

「そ、それは確かにすごいです・・・」

「実はね、みんなからパーティの準備が終わるまでの時間稼ぎを
 頼まれていたの。でも、ただ連れまわすだけだとつまらないし、
 だったら少しゆっくりさせてあげたいなと思ってココに連れて
 きたの。ごめんね、黙ってて」

「いいえ、謝らないでください。私はこんなにも自分の誕生日が
 嬉しいと思ったのは初めてなのですから。綾乃殿、ありがとう
 ございます」

これまでは使命の為、国の民の為にがんばってきて、自分の誕生日など
祝っている場合ではなかった。でも・・・こんなにも嬉しいものなの
ですね。

「お嬢さん、これを持っておいき」

「え?お婆様?」

「あなた達のお話が聞こえちゃってね。よかったら他のみんなとお食べ」

「え、えっと・・・綾乃殿、どうすれば?」

「ありがたく貰っておきなさい。おばあちゃん、ありがとうね」

「いいのよ。あのお茶が好きな女の子とあなたが来てくれたおかげで、
 このお店も繁盛してるからね。そのお礼だよ」

私はお婆様から沢山のお団子を貰ってしまった。そういえば、この様に
誕生日プレゼントを貰うのはかなり久しい。

「これはありがたく頂戴致します。心からあなた様に感謝を」

私がお礼を言うと、お婆様は二コリと温かな笑顔を返してくれた。

「さーて、事務所に戻りますか。みんな待ってるよ♪」

「・・・はいっ!」

綾乃殿の手を握り、私は今日という日を祝ってくださる方々
全てに感謝をした。

本当に・・・皆様に祝福がありますように。

こんな日が続きます様に。

繋いだ手の体温を感じながら、私はそう願った。

おわり。
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【 2010/01/21 (Thu) 】 アイマスのSSですよ♪ | TB(0) | CM(1)
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【 2010/06/05 】 編集
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