春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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千早に犬と祝福を

これはアイドルマスターの二次創作SSです。
多少設定とは違うかもしれませんが、気にしない方はこのまま前進。




「はあ……」

事務所の一室で千早は小さくため息を吐いた。今日は2月25日。
千早の誕生日な事もあって、春香や雪歩達から色々とプレゼントをもらった
千早だったのだが……。

「どうしたの、千早お姉ちゃん?」

「うんうん。せっかくの誕生日なのにどうしたの?」

そんな千早のもとへ、プロデューサーと一緒に亜美と真美がやってきた。

「あっ、亜美、真美。プロデューサーも……」

「ああ、亜美たちに聞いたらお前がここに居るって聞いてな。
 で、どうしたんだよ浮かない顔して?」

「えっと……その」

千早は言いにくそうにテーブルに乗っているプレゼントに目をやった。
すると、プロデューサーはある事に気が付いた。

「……なんか、犬関係ばっかだな」

「はい。確かに、私は犬が……その、好きですけど」

テーブルに乗っているのは犬のぬいぐるみや犬の写真集。
その他にも犬の絵本など、見事に犬尽くしだった。

「う~ん、そっか、みんなで被っちゃったからね~」

「でも、他に真美達は千早お姉ちゃんに何あげたらいいか思いつかなくって」

「あっ、別に嫌なわけじゃないの、二人とも。こんな風に誕生日を祝って
 もらうのは久しぶりだし。みんなにはすごく感謝しているわ。二人も、
 可愛い置き物をありがとう」

千早はそう言って、亜美と真美がプレゼントしてくれたガラス製の犬の
置き物を手に乗せて見せた。それを見た亜美と真美は嬉しそうに笑っていた。
その隣で、プロデューサーはやや困った顔をしていた。

「どうしたんですか、プロデューサー。そういえば、私を探していたん
 ですよね?」

「そうなんだけど……」

「兄ちゃんも千早お姉ちゃんにプレゼント私に来たんだよね」

「そうそう。早く渡しなよ~、兄ちゃん」

二人に急かされながらプロデューサーはラッピングされた袋を千早の前に
差し出した。

「あ~……、悪い、俺も犬関係になっちまうんだけどさ」

「いいえ、気になさらないでください。プロデューサー、ありがとう
 ございます」

千早はやさしくそう言うと、プロデューサーからのプレゼントを受け取った。

「中身を見てもいいですか?」

「ああ。喜んでくれるといいんだけどな」

千早が包みを開けると、先に驚いたのは亜美と真美だった。

「あー!すごーい、DSだー!」

「兄ちゃん、よく手に入れられたね~!」

「ぷ、プロデューサー、こんな高価な物……」

「はいはい、気にしない気にしない。千早、誕生日ぐらいは自分の欲しい物
 言ったり、少しぐらいならわがまま言ってもいいと思うぞ。特に、お前の
 場合はな」

「でもでも、兄ちゃん。これのどこが犬関係なの?」

亜美が不思議そうに尋ねると、今度は千早が驚きの声を上げた。

「こっ、これは……」

「あ~!それって、ゲームで犬を育てるやつだ~!」

「その通りだ。ほら、千早って自宅じゃ犬が飼えないだろ。
 だから、ゲームだけでもと思って。……あの、千早?」

「……はっ、はい!なんですか、プロデューサー!」

千早はゲームソフトのパッケージだけで既に嬉しそうにしていた。
ちなみにプロデューサーが買ってきたのはソフトによって犬の種類がちがう
ゲームで、3種類全部である。千早が食い入る様に見ていたのは、柴犬の子犬が
写っているのであった。

「よかったよ、喜んでくれて。で、早速やってみるか。操作とか分かるか?」

「はい、前に亜美にちょっと触らせてもらった事があったので」

「まあ、あの時は千早お姉ちゃんがテトリスにはまって、2時間ぐらい帰って
 こなかったけどね……」

「うんうん……」

亜美と真美がそんな事を言っている間に、千早はもうカセットを入れて
電源を入れている所だった。

『わんっ!』

「……はう」

「おーい、ちーちゃん。まだタイトル画面だってば……」

「そ、そうでした。……どの子にすればいいか悩みますね」

千早は真剣にどの犬にするかで悩んでいた。プロデューサーは埒があかないと
思ったので、予備のタッチペンで柴犬を決定してしまった。

「あっ、プロデューサー……、ひどいです」

「やかましい。ほら、出てきたぞ」

DSの画面には先ほどプロデューサーが勝手に決定してしまった子犬が
出てきた。

「へー、結構かわいいんだね♪」

「いいなー。兄ちゃん、真美も欲しいよー」

「……そんなのお父さんに言いなさい。って、千早はもうあっちの世界に
 行ってるし」

プロデューサーの通り、既に千早はゲームの中の犬に夢中であった。
しかも、その犬が何かする度に。

「……かわいい」

とか。

「……はぁ~」

などと声を上げていた。そんな千早をプロデューサーと亜美、真美は見ている
だけだった。


……それから一時間後。

「……はっ、もうこんな時間。あっ、プロデューサー」

「おかえりちーちゃん……やっと帰ってきたか」

「ん~……千早お姉ちゃんおかえり~」

「ふぁ~。千早お姉ちゃん、結構はまってたね~」

千早がゲームをやっている間、亜美と真美は退屈なのもあって寝てしまっていた。
プロデューサーというと、いつの間にか入れてきたコーヒーを飲みながら、
千早の事をずっと眺めていた。

「プ、プロデューサー。ずっとそうしていたんですか……」

「ああ。いつまでも気が付かないから、顔に落書きしてやろうかと
 思ったぞ」

「うっ……」

千早は自分の無防備な所を見られたのが恥かしかったのか、そのまま下を
向いてしまった。

「あはは、千早お姉ちゃん照れてる」

「でもさ、兄ちゃん面白かったの?」

「そうだな……なんか、千早の方がわんこみたいで可愛かったぞ」

「プロデューサー!……そ、その」

「わ~……さすが兄ちゃんだね」

「うん。あ~、なんだかこの部屋暑いね」

プロデューサーは相変らずといった感じでいつも通りにしているが、
千早はゲームどころではなくなっていた。

「あ、あの、プロデューサー!律子がいつも言ってるじゃありませんか!
 そういう事を平気な顔で言わないでください!」

千早は、恥かしいやら照れくさいやらでちょっと怒り気味にプロデューサーに
言った。しかし、プロデューサーはマイペースである。

「んだよ~。本当にそう思ったんだから仕方ないじゃないかよ」

「だ、だから……、もう知りません!」

そう言って、千早はそっぽを向いてしまった。だが、その表情は本当に
怒っているわけではない様だった。

「あ~あ、兄ちゃんダメじゃん」

「そうだよ~。せっかく誕生日なんだし」

「はいはい。ほら、ちーちゃん、なんか食事でもおごるから機嫌直せよ」

プロデューサーは千早の頭を撫でながら言った。千早はちょっとだけ
プロデューサーの方を向いて、ちょっと不機嫌そうにこう言った。

「……ちーちゃんはやめてください。でも、折角ですし」

「そっか。……なんだよ、亜美、真美」

「ま・さ・か、亜美たちを置いていかないよね~♪」

「もし置いて行っちゃったら、さっきの律っちゃん言いつけちゃうからね~♪」

プロデューサーは心の中で「やれやれ」と思ったが連れて行く事にした。

「しょうがないな。千早はいいのか?」

「はい。それに、二人も私の事をお祝いしてくれている訳ですし」

そう言った千早はとても嬉しそうだった。それと同じぐらいに、亜美や真美、
プロデューサーも嬉しかった。

「プロデューサー、どうかしましたか?」

「ん……、なんでもない。そうだ、千早、改めて誕生日おめでとう」

「千早お姉ちゃん、おめでとー!」

「おめ~!千早お姉ちゃん?!」

「……はい。ここに居ないみんなにも、そして亜美と真美、プロデューサーも
 ……ありがとう!」

千早のその笑顔は、色んな鎖に囚われた少女ではなく、歌が大好きな一人の
少女の心から感謝の気持ちがこもった笑顔だった。

おわり
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【 2007/11/20 (Tue) 】 アイマスのSSですよ♪ | TB(0) | CM(0)
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