春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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本当の自分に気づける時

これはアイドルマスターの二次創作SSです。
多少設定とは違うかもしれませんが、気にしない方はこのまま前進。




「ハイ、OKです!おつかれさまですー!」

『おつかれさまでした~!』

ここは都内のリゾート施設。季節が夏に近い事もあって、真、春香、千早の
3人はここで写真撮影の仕事に来ていた。

「はあ~、やっと終わった。綾乃さん~、ちょっと遊んでもいいですか?」

「ん~と……うん、この後は特に何も無いからいいわよ。ちゃーんと
 準備運動してから遊ぶのよ」

「はーい!よーし、千早ちゃん行こう♪」

「い、いや、私は・・・ちょっと春香ってば!」

嫌がる千早を引きずりながら、春香はプールの方へと行ってしまった。
一方、真は少し浮かない顔で綾乃の所へ戻ってきた。

「あれ、真ちゃんは行かないの?……どうかしたの、元気が無いように
 見えるけど」

「あっ、別に……って、言っても綾乃さんは分かっちゃいますよね」

「そりゃね。私だって、頑張ってプロデューサーさんやってるからね。
で、どうしたの?」

真はちょっと黙ってから、綾乃に少しづつ話し始めた。

「なんて言うんですかね……春香や千早がちょっと羨ましくって」

「ん~……何となく言いたい事はわかるわ。でも、最近はその事を
 気にしなくなったのにどうしたの」

真の気にしている事とは、自分が男に間違われる事である。
事務所に入った当初はそれを気にしていたのだが、最近は以前ほど
気にはしなくなっていた。

「そうなんですけど、春香とか千早を見てると……ちょっと」

「なるほどね。春香ちゃんは女の子を絵に描いた様な子だし、千早ちゃんも
 スタイルは……置いといて、綺麗な子だもんね。そっか、一緒に仕事していて
 また気になったのね」

真は頭を掻きながら苦笑いをしていた。

「まあ、そんな所です。でも、大丈夫ですって、仕事中は男の子っぽく
 扱われても気にしなくなりましたし。まあ、プロデューサーのおかげ
 ですけどね」

とは言いつつも、真の表情は曇ったままだった。綾乃がどうしていいものかと
困っていると、そこへ美希とプロデューサーがやって来た。

「あっ、真く~ん♪」

「よう、撮影は……って、どうした真」

「うん、あのね……」

綾乃がさっきの話をプロデューサー達に話した。

「う~ん、真くんはそのままで十分カッコいいからいいのにな~」

「おい、それフォローになってねえよ。美希は春香達と遊んで来い」

「は~い……ハニーは来ないの?」

「俺はちょっと話があるからな。ほら、行ってこい」

プロデューサーにそう言われ、渋々美希はプールの方へと歩いていった。
そんな美希を真はじっと見ていた。

「はあ……美希はいいな~、どうしたらあんな風になるんだろう」

「ま、まあ、私も気になるけどね……」

「あー……向こうで千早がしかめっ面してるな。そんな事より、
 なあ、真」

「は、はい!」

「気にするなって言ったら無理かも知れないけどよ、なんだ……
 えっと」

プロデューサーは真を元気付けてやろうと思ったのだが、何を言ってやれば
いいのか分からず言葉に詰まってしまった。そんなプロデューサーに代わって、
綾乃が真に声をかけた。

「ねえ、真ちゃん。真ちゃんは確かに男の子っぽいけど、私はちゃんとした
 女の子だと思うわ。だって一生懸命女の子らしくしようと努力したりしてるし。
 今回の撮影だって、すごくやる気だったでしょ?」

「えっ、えっと……、はい。だって、他のみんなにはそういう仕事が
 結構来るのに、ボクには全然……」

「そうか……。だとしたら、お前が悩んじまったのは俺のせいでも
 あるのかもな」

「どうしてですか?」

「だって、そういう仕事を取ってくるのって俺だし。悪かったな、本当に」

プロデューサーが申し訳なさそうに謝ると、真は大慌てでプロデューサーの腕を
掴んでそれを否定した。

「いえ!プロデューサーは悪くないですって!だって、それはプロデューサーが
 ボクの事を考えて、それに合った仕事を取ってきただけで。……だから、絶対に
 プロデューサーは悪くないです!」

「わ、わかった、わかったから落ち着けって真。……ん、何を笑ってるんだよ
 綾乃?」

「いえ、今の真ちゃんが女の子らしくって、ずっごくかわいいな~って、思った
 だけよ」

綾乃がそう言うと、顔を赤くした真はパッとプロデューサーから離れた。
その様子を見て、綾乃はニコニコと笑っていた。

「あのっ!スイマセン、プロデューサー!」

「いや、俺は別に……」

「ねえ、真ちゃん。真ちゃんは気が付いてないかもしれないけど、真ちゃんは
 十分女の子らしいと思うわよ。でなかったら、そんな風にかわいい反応しない
 もの♪」

真はそれを聞いて赤くなりながら下を向いてしまった。プロデューサーはそんな
真を見て、つい笑ってしまった。

「プロデューサー……笑わないでくださいってば」

「悪い悪い。なあ、俺も綾乃と同じ意見だぞ。俺もさ、最初にお前に会った時は
 男と間違った事があったけどさ。お前と一緒に居て、ちゃんとお前の事を見て
 いると、やっぱり女なんだなって思うようになったぜ」

「ほ、本当ですか?」

「ああ、本当だよ。もし、誰かがお前の事を男だって言ったら、俺がちゃんと
 女なんだって言ってやるよ。だから、もう気にするなよ」

プロデューサーが真の頭を撫でながらそう言うと、真はさっきよりも顔を赤く
なっていた。

「あ、あの、ありがとうございます!よーし、ボクがんばります!」

「……はい、質問。さっき、真ちゃんに抱きつかれてどうだった?」

綾乃が唐突にそんな質問をすると、真もプロデューサーもびっくりした様子で
振り向いた。

「綾乃さん、さっきのは別にそんな!」

「お前な……まあ、こういう時は嬉しいって言った方がいいのか、真?」

「そ、そんな事聞かれても!……まあ、その方が嬉しいですけど」

その時、プロデューサーの背後から誰かが抱きついてきた。

「じゃあ、ミキが抱きしめてあげる~♪」

「ぐおっ!!おい美希!お前、せめて体を拭いてから来いって!俺まで
 濡れちまうだろが!」

「じゃあ、体を拭いてきたら私もいいですか、プロデューサーさん!」

いつの間にか春香や千早たちもこっちへ戻ってきていた。プロデューサーは
美希と春香に捕まってしまって動けなくなっていた。

「はあ、飽きもせずに二人ともよくやるわね」

「あはは……さて、真ちゃん。こんな時、女の子だったらどうする?」

綾乃にそう言われ、真はちょっと恥かしそうだったが意を決してプロデューサー
の方へ向かった。

「プロデューサー!ボクはプール入ってないからいいですよねー!」

「あ、綾乃さん。どうしてあんな事言ったんですか?」

「ん~……真ちゃんがかわいいって事を、もっと彼に気が付かせたくてね♪
 まったく、悩む必要が無いくらい、真ちゃんは女の子してるのにな~」

話が見えてこない千早は、頭の上に大きなハテナを浮かばせながら首を
かしげていた。一方、プロデューサーの方は……

「だ~!一回離れろお前ら~!……はあ、悪いが、今日は真お嬢様の相手を
 しなきゃならないんで。それじゃ、行くぞ」

「えっ?ええっ?」

真はプロデューサーに手を引かれ、そのまま連れられてしまった。
残った美希と春香はあっけに取られ、そのまま立ち尽くしているだけだった。

「あ、あの、プロデューサー!?」

「はいはい、いいから来いって。……なあ、真。自分じゃ分かってないみたい
 だから言うけどな、さっきのお前、春香たちに負けてないくらい可愛かったぞ」

「うわっ……、お世辞でもうれしいです、プロデューサー」

真もそうだが、言った方のプロデューサーも恥かしかったのか照れくさそうに
頬を掻いていた。

「まあ、自分の事なんてのは本人は分からないようなモノだ。俺だって、この年に
 なるまで分からなかったんだからな……いや、今も分かってないかもな。
 でもさ、ちゃんと見ててくれる奴は見ているんだよ。少なくとも、俺は
 その一人だからな、真」

「……本当にありがとうございます、プロデューサー。でも、プロデューサー
 だけでもボクはすっごく嬉しいですよ!」

真は繋いでる手に力を込め、プロデューサーに感謝した。照れくさくはあったが、
プロデューサーも優しい表情で真の方を見ていた。

「えへへ……で、この後は何処へ連れて行ってくれるんですか、
 プロデューサー?」

「ん~、では、お食事でもいかがですか?」

「はい、じゃあ行きましょう、プロデューサー♪」

色々な事から吹っ切れた真はすっかりと元気を取り戻していた。
そんな真の表情は、太陽に負けないくらいに明るいものだった。

おわり
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【 2007/11/20 (Tue) 】 アイマスのSSですよ♪ | TB(0) | CM(0)
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