春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
071234567891011121314151617181920212223242526272829303109

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【 --/--/-- (--) 】 スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

やよいSP編 第10話 ラストバトル開始?

こちらはアイマスSPのSSになっています。
続きものになっていますので、右にあるカテゴリの
「アイマスのSS やよい編(SP)」に前回までの
お話がありますので初めての方はそちらからどうぞ。

今回は絆さんの視点です。



今まで色々とあったが、俺とやよいはIUの最終予選まで勝ち抜いた。
そして、今日は最終予選の1日目なのだが……

「絆さん、まだ出発しなくてもいいんですか?」

「まだ平気だって。今の内もうちょっと休んでおけ」

「はーい♪」

俺はやよいと引っ付いたままソファーでゆっくりしていた。すると・・・

タッタッタッタッタッ!!

「虎牙破ざぁぁぁぁん!!」

スパパーンッ!!!

「ぐっは!」

「わー!絆さんがー!」

唐突にハリセン二刀流で走ってきた律子に必殺技を食らった俺はソファーから
落っこちてしまっていた。

「い、いきなり何するんだよ律子」

「今日は大事なIUの最終オーディションなのに・・・何をイチャついてるん
 ですか~?」

「律子さーん。私も殴ってやりたいのは山々だけど、この後もあるしその辺で」

「何だよ綾乃まで。いいじゃねえかよ、俺とやよいは両思いなんだし」

ゴッ!!!

今度は律子にハリセンの持ち手の方で殴られた。・・・ってメチャクチャ痛い。

「はわわっ!?律子さん、絆さんがかわいそうです~!」

「むう、仕方ないわね。やよいに免じて許してあげるわよ」

「よかったわね、黒崎君。もうちょっとで私も手が出てたわ。フフフフフ・・・」

うっ、二人がすげえ怖い・・・。よし、逃げるか。

「そ・・・そろそろ時間だし会場に行くとするか!そんじゃな!!」

「わわっ?い、いってきまーす!」

俺はやよいを抱えて事務所から逃げるように出発した。

「逃げられたか・・・まったく!あの人は本当に・・・」

「なに?律子さんったらヤキモチ?」

俺達が事務所を出た後、事務所の中から『スパーーーンッ!!』と良い音が
響いてきた。

「な、何の音でしょうか~?」

「俺には何も聞こえない……」

綾乃・・・無茶しやがって。


IU最終予選の会場に着いた俺たちは・・・特にやる事がなかった。

「早く着きすぎたかな?」

「でも、今日参加する人が結構いますね」

まあ、俺達がいつも通りのんびりしてるだけなのかもな。まあ、ここまで来たら
俺の出来る事なんて大した事ないんだけどな。

「やよい、今日の調子は大丈夫か?」

「はい!昨日、晩ご飯にトンカツを出してもらっちゃいました!」

「ははっ、それは心強いな」

「はい!・・・でも、絆さんに応援してもらえる方が心強いかも~」

「心配すんなよ。ちゃんと応援してやるから」

そう言ってやよいの頭を撫でてやった。やよいも相変わらず
嬉しそうにしているので俺も嬉しい。

「うがー!いつもの事だけどお前ら仲良すぎだぞーーー!!」

「ひ、響。邪魔をしては悪いかと・・・思うのですが」

「あ~、ハニー・・・じゃなかった、プロデューサーとやよいは今日も
 いつも通りなの。あふぅ」

どうやら美希、響、貴音の三人と星一郎に麻耶姉達も来たみたいだな。

「よお、クロサキ。やよいちゃんは調子良さそうだな」

「あたりまえだ。俺がプロデューサーなんだからな」

「ん~?絆くん、この前とちょっと変わった?」

「そうだな・・・この前よりお前達に負けないって思う様になった」

もちろん、やよいの為だ。・・・あと、ついでに事務所の為。

「そっか、絆くんも本当に大人になったんだね。なんか、ちょっと寂しいかも」

「そう言うなよ、まーちゃん。クロサキにだって女の為に頑張る事だってあるって。
 なあ~、クロサキ♪」

「ああ、やよいの為に命張ってるぜ」

俺をからかうつもりだろう星一郎にキッパリ言ってやった。
・・・が、3秒後に後悔。

「あ゛ーーー!!ここクーラーあるのに沖縄よりあついぞーーー!!!」

「ええと、その・・・ほ、本当に仲がよろしいのですね。私も恥ずかしく
 なってきてしまいました・・・」

「う~ん。ミキ、この前余計な事言っちゃったかな?」

「き、絆さん。嬉しいですけど恥ずかしいです~!」

うむ、つい何でも口に出すクセはやっぱ直した方がいいな。

「……お、お前。本当に変わったんだな。あっ、良い意味で」

「まあ、そういう事だ。そういや、こんな大事な時なのにあの変なおっさんは
 いないのか?」

「黒井社長の事?それならさっき偉そうな人達と話してるの見たの」

美希よ、それは本当に偉い人なんだと思うぞ・・・。なるほど、TV局の
お偉いさんにヘコヘコしてるわけか。相変わらずくっだらねえ~。

「そんじゃ、俺達は準備があるからこの辺で」

「えっと。美希さん達、また後でです!」

「おう!やよいに負けないぞー!」

「では、こちらも準備に入りましょうか。あのお二人は簡単に勝てる相手では
 ないでしょうし」

「はーいなの。またね、プロデューサーとやよい」

「よし、俺らも行くとするかね」

「それじゃあ、やよいちゃんも絆くんもがんばってね」

美希達と別れた俺とやよいは控え室でオーディションの作戦会議をする事にした。

「やよい、今日のオーディションで使う曲なんだが・・・本当にいきなり
 『キラメキラリ』使っちゃっていいのか?」

俺は今回のオーディションで使う曲はやよいにまかせてみた。自分で歌いたい
歌の方がやよいの力を発揮できるかもと思ったからだ。

「はい!最初っから全力でいっちゃいます!」

「うーん。でも、ここでこれを使うと次の時は使えないけどいいのか?」

「えっと・・・絆さんがダメって言うなら変えますけど~?」

「いや、いいよ。今回はお前に任せるって言ったんだし、俺はお前を信じるよ」

「わあ・・・ありがとうございます!」

やれやれ、そんなに嬉しそうに喜ばなくってもいいのによ。ホント、こういう所が
カワイイ奴だよ。


ピンポンパンポーン♪

『まもなくオーディションが始まる時刻になります。参加者はステージまで
 おこしください。繰り返します……』


「そろそろ時間だな」

「はい。それじゃあ、いきましょー!」

そう言って部屋を出ようとしたのだが・・・。

ガチャガチャ。

「あれ?」

「どうした、やよい?」

「ド、ドアが開きませ~ん!」

やよいに代わって俺がドアを開けようとするが、まったく開かなかった。

「・・・まさか、これもあの黒井のおっさんの嫌がらせか?子供かあのおっさんは!」

「わ~!どうしましょう絆さん!時間に間に合わなくなっちゃいますよー!」

……しょうがないな。

「修理費は後で経費で落としてもらう。・・・無理そうだけど」

俺はやよいを下がらせ、向こう側に人がいないのを確認してからドアに狙いを
定める。

「・・・なあ、何か必殺技の名前叫んだ方がいいか?」

「え?そうですね~・・・その方がカッコいいかも♪」

やよいのこういうノリのいい所は本当に好きだな。そんじゃ、リクエスト通り・・・

「プロデューサー!マキシマムドライブ!プロデューサーキック!!」

ガゴーン!!と、でかい音と共に目の前のドアは吹っ飛んでいた。
ついでに通りかかったスタッフが驚いていた。

「わっ!?い、いったいどうしたんですか?」

「急にドアが開かなくなっちまってな。悪いが急いでるんで・・・あ、修理代は
 765プロに請求してくれ。そんじゃ、急ぐぞやよい!」

「はーい!」

とりあえず、後の事はスタッフにまかせて俺とやよいはオーディションの会場へ
急いで向かった。


「はあ・・・はあ・・・間に合った」

「絆さん、大丈夫ですか?」

「あ、ああ。俺はいいから、早く行って勝ってこい」

「わかりました!それじゃあ・・・ハイ!ターッチ!じゃ、いってきまーす!」

俺とハイタッチして、やよいはステージの方へと行ってしまった。

「ウィ~?こんな所で無様に息を切らせているのは765プロではないかね~?」

う~あ~!人が疲れてるっていうのにメチャメチャうざってえのが来た!

「・・・いきなり控え室のドアが開かなくなってな。面倒くさいからぶち破って
 急いできたんだ」

「それはそれは・・・災難だったね」

白々しい奴。本当、こいつだけはマジで嫌いだ。

「それじゃあ、私はキミと違って忙しいんでね。失礼するよ・・・ハッハッハ」

「二度と来るなー……はあ、疲れた」

肉体的にも精神的にも疲れた俺は、気を取り直してやよいのステージを見に行く
事にした。

俺がステージの客席側に着くと、美希達が審査中だった。

「ふーん、やっぱりあの三人すごいな。最初の時から実力は高かったけど、
 さらに力を付けてるし」

俺は席に座って美希達のステージを眺めていた。

「・・・美希の奴、ウチにいる時より伸びるってなんなんだよ」

まあ、もしかしなくても俺が原因か。

『765プロの高槻やよいです!よろしくおねがいしまーす!』

うーん、相変わらずマイク要らずのでかい声。

「そういや・・・やよいと初めて出会った時って、あいつ事務所の前を
 掃除してたんだよな。それが、今こんな風になってるとはね・・・」

俺は目の前でやよいが歌う『キラメキラリ』を聞きながら、初めて765プロを
訪れた時の事を思い出していた……。


…………数ヶ月前。

「えーと・・・ここだよな、765プロ?」

俺は目の前にあるボロい雑居ビルを見てそう呟いた。

「俺が辞めた時はここまでひどくなかったよな・・・まあ、いいか」

と、俺がビルに近付いていくと、下の階にある居酒屋の前でチビッコが
掃き掃除をしていた。

「ふんふんふ~ん♪」

丁度いいや、あの子に聞いてみよう。

「なあ、ちょっと聞きたいんだけど」

「はい?なんです・・・わっ!?」

「な、なんだよ?」

「え、えっと・・・借金取りさんですか!うう~、765プロが貧乏だから
 ついに怖い人が~来ちゃいました~!」

……まあ、この手のリアクションには慣れているつもりだが、俺はそんな
怖い顔してるのかよ。

「えーっと、チビッコ。俺は借金取りじゃない。765プロって2階で
 いいんだよな?」

「え?は、はい!」

「ありがと。掃除がんばれよ」

そういや、この子も765プロの事知ってたな。事務所の関係者か?

「あ、あの!」

「ん?なんだ、どうした」

「えっと・・・さっきはごめんなさい!!」

そう言うと、目の前のチビッコは大げさな位に頭を下げて謝ってきた。

「さっきの?・・・ああ、気にするな。怒ってないから」

「ほ、本当ですか?よかった~!」

目の前のチビッコはまぶしい位の笑顔でそう言って笑ってみせた。

「本当だ。そんじゃ、また後でな」

「あ、はい!・・・え?後で?」

それだけ言って、俺はビルの階段を登っていった。

「さーて、おっさんは元気かな・・・」


パチパチパチパチ!!

大きな拍手が鳴り響く中、やよいの歌が終わった。

『ありがとうございましたー!』

ステージの上でやよいはあの大げさなお辞儀をしていた。

「ははっ、あいつはあの頃から変わらねえな」

俺は席を立ち、やよいの事を迎えに行く事にした。


「あっ、絆さーん!」

「さっきステージ、しっかり見てたぜ。すごかったな、やよい」

俺の元へ走ってやってきたやよいを、まるでもう優勝でもしたかの様に
思いっきり頭を撫でてやった。

「わ、わ、絆さん~。くすぐったいですよ~」

「悪い悪い。しかし、お前は俺の予想を超えて成長してるな。本当に
 ビックリだぞ」

「そ、そうですか?私、ちっちゃいままですよ~・・・」

いや、身体的な事を言ったんじゃないんだが。

「まあ・・・その内でっかくなるだろう」

「本当ですか!美希さんみたくなれますか!」

「……が、がんばれ」

「あ、あう・・・」

俺はもう一度頭を撫でてやった。・・・さすがに美希みたいは無理だろ。


事務所からの帰り道。
いつもの様に食事を済ませ事務所に帰る途中、公園で響を見かけた。

「あれは・・・響?」

「響さーん、こんな所でどうしたんですか?」

「あ・・・やよいとキズナか」

なんか様子が変だな。いつもならやよいが声掛けたら喜んで抱きついて
くるのに、すごく響らしくない表情だ。

「どうかしたのか?お前ら、今日も勝ってたよな?」

そう、今日も響たちは1位で合格していた。

「・・・うん。でも、また黒井社長に怒られたんだ」

「俺たちを落とせなかったからか?はあ、あのおっさんはどうしょうもないな」

「うう~、黒井社長ひどいです~!響さんも貴音さんも美希さんも、すっごく
 がんばってるのに~!」

やよいの言うとおりだ。本当に黒井のおっさんには俺たちを潰す事以外は
どうでもいいらしい。

「はあ……自分、もうわかんないぞ。なんで怒られてばかりなのにアイドル
 やってるんだろう……」

「響さん・・・」

「・・・自分、もう」

「……やめるとか言い出すなよ」

「え?・・・キズナ?」

「ここでやめたら・・・お前の兄貴を見返すって目標はどうなる。今まで応援して
 くれたファンの奴らの気持ちはどうなる・・・俺みたいにならないでくれよ・・・」

分かってる、これは俺の気持ちの押し付けだ。でも、言わずにはいられなかった。

「響は・・・お前たちはちゃんと歌えてる。俺とは違う、からっぽじゃない・・・
 ちゃんと・・・歌に『想い』が込められてる!だからっ……やめないでくれよ……」

「……やっぱり、キズナは優しい奴だな。やよいの言ってたとおりだ。他人の為に
 泣ける奴なんてそうそういないぞ」

自分でも訳が分からない。でも、何故か俺は涙が出ていた。

「響さん、765プロに来ませんか?私と絆さんが何とかしますから」

「いや、それはやめておく。キズナのおかげでちょっとやる気が出たよ。
 自分・・・最後まで戦うぞ。その後の事は後で決める。中途半端なのは
 嫌だからな!」

そう言った響の目は、いつもの輝きを取り戻していた。

「やよい、キズナ。二人ともありがとう。自分、二人には絶対に負けないからな!
 それじゃ・・・バイバイ!」

「響さーん!私も負けませーん!!」

響と別れた後、俺はしばらくその後姿を見ているだけだった。

「んと、絆さん。ちょっとしゃがんでもらえますか?」

「え?こ、こうか?」

俺がやよいの目線ぐらいまで腰を低くすると、やよいは俺の頭を撫でていた。

「や、やよい?何ゆえに俺の頭を撫でる?」

「えらいえらい、って思って。えへへ♪」

うーむ、やよいに子供扱いされるのはちょっと傷つくな。

「ありがとよ、やよい。俺ももう元気だ」

「あの、絆さん。私の前ならいっぱい泣いてもいいですよ。そしたら、私がまた
 こうやって慰めてあげますから」

「あ~、いや~、それはもういい。恥ずかしいし・・・」

「私は別にいいのにな~」

「さてと、遅くなる前に事務所に帰るか。明日もあるしな」

そう、俺たちもまだ負けてられない。俺にはやよいとの約束があるしな。

「はい!明日もがんばりましょうー!おー!」

俺たちは手を繋ぎながら事務所まで歩いていった。
『明日も勝つぞ』と誓って。



「……なあ、やよい。さっき俺が泣いた事はみんなには黙っててくれよ」

「えへへ~♪どうしよっかな~♪」

「お、お願いだから勘弁してくれ・・・」


つづく。
スポンサーサイト
【 2011/12/23 (Fri) 】 アイマスのSS やよい編(SP) | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。