春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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恋を夢見るお姫様は……

これはアイドルマスターの二次創作SSです。
多少設定とは違うかもしれませんが、気にしない方はこのまま前進。




それは律子が通っている学校での会話が始まりだった。

「おはよー、久しぶりねみんな」

「あ、律子!本当にひさしぶり~!」

その日、律子は久々に学校へ登校していた。最近は事務所ので仕事の事もあり、
クラスの友人達が律子の周りに集まってきた。

「わわっ、みんな何よ!」

「だって~、律子はウチのクラスの英雄だもん♪」

「そうそう。律っちゃんが頑張っているのTVでみてたよ~」

「あっ、私も見た!かわいかったな~、あのチアの服!」

みんながそう言ってくれるのは嬉しいのだが、それと同時に恥かしさが
こみ上げていた。

「あ、あはは……、みんなありがとう」

「そういえばさ、もうすぐ律子の誕生日だよね?」

「そうだっけ?すっかり忘れていたわ」

今日の日付は6月21日。明後日の23日は律子の誕生日なのだが、当の本人は
すっかり忘れていた。

「ちょっと、自分の誕生日でしょ~」

「しょうがないじゃない、色々忙しかったんだし。で、もしかして私に
 何かお祝いしてくれるの?」

律子はちょっと期待してみんなに聞いたのだが、何故かみんな目を
逸らしていた。

「あ、あれ?」

「ごめん、律子……その日は彼氏と……」

「あ~、私もなんだよね~」

「……ま、いいわよ。でも、あんたは違うわよね!」

と、最後に残ったもう一人に希望を託した律子だったが

「ご、ごめんなさい律っちゃん!私もなの!」

その希望は一瞬で砕かれてしまった。

「み、みんなの裏切り者ー!っていうか、いつの間に!」

「いや~……。そ、それよりも律子はそういう人いないの?」

「そ、そうそう!アイドルなんだし、きっとカッコいい彼氏の一人ぐらい
 いるよね~!」

と、友人の一人が言った瞬間、時が止まった様な気がした。

「あ……れ?」

(うっ、この状況で「そんな人いない」とか言えないじゃないのよ!
 そんな事言ったりしたら、同情の視線を浴びせられまくるし……。
 だからと言って「いる」とか言っても、アイドルとしてそれもどうかと
 思うし、それに相手が……あっ!)

その時、律子の頭の中に丁度いい人物の顔が浮かんだ。

「い、いるわよ!えーっと……ほら、この人!」

と言って、携帯の画面をみんなに見せる律子。その画面にはたまたま撮って
あったプロデューサーの姿があった。

(ご、ごめんプロデューサー……)

「う、うわ~……。これはカッコいい人だね~」

「うーむ、こりゃ負けたな」

「あっ、この人って、律ちゃんの所のプロデューサーさんだよね。
 本で見たことあるよ」

(ぬおっ!それは予想外だったわ~!)

律子は笑顔を引きつらせながら心の中で叫んでいた。

「そっか、じゃあ誕生日もこの人と一緒なんだ?」

「そ、そうよ!あ、あははは……は」

ここまで来ると後には引けなくなってしまった律子はウソを突き通すしか
なかった。

「じゃあ、今度二人で写ってる写真見せてね」

「ええっ!いや、それは~……」

「そうね~。あ、先生が来ちゃったし、また後でね♪」

「あの、ちょっと……待って……」

友人が言う様に先生が教室にやってきたため、みんな自分の席に戻って
しまった。自分の席で頭を抱えながら律子は後悔していた。

(うう……、どうしよう。で、でも、頼めば写真ぐらいは撮らせてくれる?
 でも、それってウソの上塗りだし……)

結局、この一日は授業がまったく入らなかった律子であった。


その次の日。律子はプロデューサーを捕まえて写真を撮ろうとしたのだが、
運の悪い事にこの日はプロデューサーとすれ違うばかりで写真を撮る事は
出来なかった。

「……ど、どうしよう。うーん、やっぱり正直に……いや、あれだけ
 大見得切っちゃったし」

律子は自分のデスクで昨日と同じく頭を抱えていた。
ちなみにプロデューサーは今日は一足先に帰ってしまっていた。

「あれ?律子さん、どうかしたんですか」

「ああ、小鳥さん……。丁度いいわ、ちょっと話を聞いてもらえますか」

「ええ、私でよければ。で、どうしたんですか?」

律子はこれまでの事を小鳥に全部話した……。

「うーん、それは困りましたね」

「う?、やっぱり正直に謝ろうかな……」

律子がそう言った時、小鳥は何か思いついたように手を「ポンッ」と
叩いた。

「そうだ!律子さん、ちょっと待っててくださいね!」

小鳥はそう言い残し自分のデスクへと戻って行った。

「こ、小鳥さーん?」

数分後、パタパタと足音を立てながら小鳥が戻ってきた。

「お待たせしました!はい、これをどうぞ」

「って、これは……鍵?」

「はい♪これは、プロデューサーさんの家の鍵です♪」

それを聞いた律子は思わずびっくりして後ずさってしまった。

「こ、小鳥さん……いつの間にプロデューサーとそんなご関係に?」

「え?……ええっ!!ち、ちがいます!誤解ですってば律子さん!
 これは、何かあった時にって社長が預かってる鍵です。」

「な、なんだ、びっくりした。……でも、なんでその鍵を小鳥さんが?」

「……律子さん、そこはナイショと言う事で。それですね、これを律子さんに
 お貸しします」

「あの、話が見えてこないんですけど?」

「ふふふ~、それはですね……」

こうして、小鳥が立案したある作戦がプロデューサーの知らない所で
開始されていた……


そして次の日。

この日、プロデューサーは休みな事もあり、昨夜は夜中まで起きてTVゲームに
熱中していた。そのせいか、もうすぐお昼近いというのにまだ眠っていた。

「…………ん~?何か人の気配がする気が」

寝ぼけながらも自分の部屋の異変に気が付いたプロデューサーは、
やや警戒しながら起き上がった。

「……誰かいるのか」

「あっ、やっと起きたんですかプロデューサー。ほら、布団干しますから
 さっさと着替えてください」

「……えっと、俺はまだ寝てるとか?」

プロデューサーは何故律子が部屋にいるのかが理解できず、ベットの上で
頭を掻いているだけであった。

「それなら、思いっきり引っぱたいてあげましょうか?」

「いや、どうやら現実……って、ちょっと待て!どうやって俺の家に
 入ったんだよ!」

「そりゃあ、鍵を使ってですよ。ほら、いいからそこをどいてください」

状況がわからないプロデューサーはとりあえず律子の言うとおりにベットから
移動した。それでも、今の現状が理解できていない様だった。

「えっと、何を企んでいる。どっかに亜美とか真美が隠れているのか?
 それとも伊織の陰謀か?」

「違いますって。ほらほら、さっさと着替えた」

「ああ……覗いてきたら思いっきり、キャー!!って叫ぶからな」

「な、なんで女の子風なんですか……そんな事しませんって」

結局、律子に言われるままプロデューサーは洗面所の方に移動して着替える
事にした。

「しかし、なんだって言うんだ律子の奴。そういえば、今日って律子の誕生日
 だったな。うーん、プレゼントを催促するような奴じゃ……無いと思う、多分」

そんな事を考えながら、プロデューサーはリビングの方へと戻った。
元々そんなに汚れていなかったとはいえ、自分の気が付かない所まで律子に
よって綺麗に掃除されていた。

「……うーん、すごいもんだな」

「プロデューサー、食事まだですよね?今、簡単なもの作りますからちょっと
 待っててくださいね」

既に台所にいる律子にそう言われて、リビングのソファーに座って待っている
事にした。

「なあ、お前今日は何しに来たんだ?折角の誕生日に人の家の掃除とかしてて
 いいのかよ」

「あれ、ちゃんと覚えててくれたんですね、関心関心。もうちょっとで
 こっちも出来るんで待っててください」

「わ、わかったよ。……うーむ、変な事要求されなきゃいいんだが」

プロデューサーはちょっと不安そうに律子が戻ってくるのを待っているしか
なかった。

しばらくして、料理を持った律子がリビングの方へと戻ってきた。

「おまたせしました。……どうしたんですか、変な顔して?」

「いや……いただきます。んん、うまい」

「当然でしょう。……えっと、それでですね、ちょ?っとお願いがあるん
 ですけど」

律子がそう言うと、プロデューサーはピタッと箸を止めて固まってしまった。

「……な、なんだ?」

「えっと、ちょっと一緒に写真を撮ってもらってもいいですか?」

「あ?そんな事かよ……、もっと変な事言われるかと思ったぜ」

「そ、その、それがですね、ちょっと普通の写真とは違うんですけど……」

と、律子は言い難くそうにこれまでの事をプロデューサーに話した。

「はっはっは……帰れ」

「うっわ、プロデューサーひどいじゃないですか!」

「当たり前だろうが!そんなのお前の自業自得だ、あきらめろ」

そう言ってプロデューサーは律子が入れてくれたコーヒーを飲んだ。
……が、そこで律子が携帯を取り出した。

「じゃあ、プロデューサーの寝顔を事務所のみんなに一斉発信しますけど、
 しょうがないですよね~。きっと美希とか春香は大喜びするでしょうね~」

「ぶっっ!!……お前、それはちょっと」

口に含んだコーヒーを噴出しそうになりながら、プロデューサーは律子を
非難した。

「本当はこんな事したくないんですけどね?……プロデューサー!
お願い!」

「あ~、そうやって頼まれると俺が断れないの知ってるだろ、律子」

困ったプロデューサーは箸を咥えたまま腕を組んで考え込んでしまった。

「……あの、やっぱり私とじゃ嫌ですよね」

「んあ?」

「だって……他のみんなみたいに可愛げ無いし、口も悪いですし」

さっきまで威勢のよかった律子だったが、急に元気をなくしてしまっていた。
それを見たプロデューサーは、箸をテーブルの上において律子の方を向いた。

「まあ、そんな事もないだろ。人の面倒を見るのうまいし、この通り料理も
う まい。確かにもうちょっとおとなしい方がいいかもな」

「な、なんですって~!」

「でもさ、そういう所ひっくるめてお前なんだしさ。俺はお前のそういう所は
 嫌いじゃないぜ」

「だっ、だから!そういう事をはっきり言うなー!」

律子はプロデューサーに対して、恥ずかしいやら頭にくるやらどうしていいか
分からなくなっていた。

「う……褒めてやったつもりなんだがな。そうだ、ちょっと待ってろ」

プロデューサーは急に立ち上がると、いつも着ている上着から何かを取って
律子の前に出した。

「ほら、お前のプレゼント。ちゃんと買ってきてやったからな」

「う……そんなので誤魔化されませんからね。でも、貰える物は貰って
 おきます。ありがとうございます、プロデューサー」

「いいから開けてみろよ。結構、一生懸命に選んだんだぜ」

言われるまま律子が箱を開けると、中から出てきたのは綺麗なチェーンの
付いたメガネのフレームだった。

「これって……」

「ああ、前にメールでそういうの欲しいって言ってたよな。さすがにレンズは
 選べなかったから自分でやってくれよ」

「よく覚えてましたね……。では、早速っと」

律子は今掛けているメガネを置いて、貰ったばかりのフレームだけのめがねを
掛けてみた。

「どうですか、プロデューサー?」

「ああ、似合ってるぞ。まっ、俺が選んだんだしな」

「な、なんですかその理由。でも、嬉しいですよ、あんな些細な事覚えて
 いてくれて」

律子はプレゼントが本当に嬉しかったため、素直にお礼を言った。
プロデューサーもそれが嬉しかったのか、律子の方を向いて笑っていた。

「そういえば、プロデューサーっていつも私たちの事ばかり祝ってますけど、
 プロデューサーの誕生日っていつなんですか?」

「ん、9月だ。そんな事聞いてどうするんだよ」

「そりゃあ、お返ししないと悪いですよ。何かリクエストありますか?」

「別にいらないって。そうだ、さっき言ってた写真、俺は別にいいぞ」

プロデューサーはそう言ったのだが、律子は一向に写真を撮る気配は
無かった。

「どうした?」

「もういいです。私、みんなに正直に謝りますよ。プロデューサー、
 休みなのに押しかけちゃって……それじゃ、帰りますね」

律子は帰ろうと立ち上がったのだが、プロデューサーがその腕を
掴んでいた。

「なっ、なんですか、ちょっと!」

「どうせヒマなんだろ、だったら今日は俺に付き合えよ」

「別にいいですよ、気を遣わなくっても……」

「俺がそんな気を遣うように見えるか?そうだな、折角だしさっきの
 フレームにレンズでも入れに行くか」

そう言って立ち上がったプロデューサーは、そのまま律子を引っ張って
出かけようとしていた。

「わっ、ちょっとプロデューサー!」

「他の奴にも言ってるけどさ、俺には気を遣わないで何でも言ってくれ。
 そりゃあ、無理な事は無理って言うけど、大体の事は何とかしてやる
 つもりだ」

「……いいんですかそんな事言って。私、容赦しませんよ」

「そうだな、今日は特別だぞ。そういや、まだ言ってなかったな。
 律子、誕生日おめでとう」

「ありがとうございます、プロデューサー。それじゃあ、お言葉に甘えて
 今日は付き合ってもらいますかね!」

こうして、律子とプロデューサーの二人は休日の街へと出かけて行った。

……

…………

その日の夜。

律子は自分の部屋でベットに横たわって今日の事を思い出していた。

「はあ~……プロデューサー、今日は本当に色々と付き合ってくれたな」

そんな独り言を言うと、自分の携帯を取り出してメールの画面を見ていた。
そこにはこう書いて合った。

『いいですか、プロデューサーさんはものすご~くお人よしさんです。
 だから、一生懸命お願いすれば聞いてくれるはずです♪それでもだめ
 だったら、こっそり寝顔でも撮っておいて、それを使いましょう~! 小鳥』

「せっかく小鳥さんが立ててくれた作戦だけど、いらなかったかも
 しれないわね」

そう思いながら携帯の画面を切り替えた。そこにはプロデューサーが
寝ている間に撮った写真が写っていた。

「あはは、寝てる時は結構子供っぽい顔してるな……」

そんなプロデューサーの写真を見ながら、律子は考えていた。

「あのウソがウソじゃなかったらな……なんてね」

そう一言だけ言って、携帯を枕の横に置いて律子は天井を眺めていた。

「……恋を夢見るお姫様は~♪いつか~ステキな王子様に~……って、
 あんな目つきの悪い王子様はちょっと遠慮したいかな。さて、寝よっと」

律子は手早く着替えを済ませ、ベットに横になってすぐに眠りに落ちていった。
その途中、明日事務所に行くと春香たちみんなが自分の誕生日を祝ってくれるの
だろうなと考えていた。もちろん、その中にはプロデューサーの姿もあった。

「……おやすみなさい、プロデューサー」

おわり
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【 2007/11/20 (Tue) 】 アイマスのSSですよ♪ | TB(0) | CM(0)
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