春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
071234567891011121314151617181920212223242526272829303109

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【 --/--/-- (--) 】 スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

月のお姫様

こちらのSSは『アイドルマスター2』のSSです。
多少設定が違っていたり、オリジナルなPが出ますので
気にしない人だけ進んでくださいね。

貴音さんのお話ですよ。





仕事も終わり、春香たちも帰ってしまった後の765プロ。
その日のみちるは珍しく遅くまで残って仕事を続けていた。

「あの、みちるちゃん。私ももう帰るけど大丈夫?」

「うん。後は片付けだけだし大丈夫。綾乃さんは先に帰ってもいいよ」

「そう?それじゃあ、あんまり遅くならないでね。お疲れ様」

みちるを残していくのは気が引けたが、綾乃は先に事務所を後にした。

「う~ん・・・さすがにちょっと疲れたな。コーヒーでも飲んでから帰るかな」

みちるが給湯室に向かおうとした時、同じく事務所に残っていた小鳥が
声を掛けてきた。

「みちるちゃん、まだ残ってたの?」

「まあね。でも、コーヒー飲んだらもう帰るわ」

「あんまり無理しちゃダメよ。そうそう、みちるちゃん。貴音ちゃんを見なかったかしら。
 まだ事務所に居るみたいなんだけど」

みちるは首を振ったが、ふと上を見上げた。

「あー・・・小鳥さん。コーヒー入れてもらってもいいかな?」

「はい。ちゃんと貴音ちゃんの分も入れて待ってますね。でも、時間も時間だから
 なるべく早くね」

「はーい」

みちるはコートを着て屋上へと向かった。

ガチャン。

「うう~、寒いよ~」

とても冷える屋上を見渡すと、貴音がいつもの様に月を見上げて佇んでいた。

「あ、いたいた。たか……」

ただ、いつもの貴音と違いその姿は月の光に消え入りそうで、
とても儚げに見えた。

そして、そんな貴音の姿を見たみちるは貴音のもとへと駆け出し、
背中に抱きついた。

「きゃあっ!?・・・み、みちるですか?今のはさすがの私でも少々驚きましたよ」

いきなりの事で驚いた貴音だったが、みちるの姿を確認すると安心した。

「……」

「あの・・・みちる?どうかしたのですか?」

みちるは貴音の背中に抱きついたまま離そうとしなかった。

「・・・いなくなっちゃ、イヤだよ」

貴音から表情は見えなかったが、悲しそうにそう言うみちるの頭を
貴音はやさしく撫でた。

「大丈夫ですよ。私はみちるの前からいなくなったりはしません。約束します」

「・・・うん、わかった」

貴音の言葉に安心したみちるは、ようやくいつもの笑顔に戻っていた。

「ところで貴音ちゃんは何してたの。いつもどおりお月見?」

「ええ、アレを見ていたのですよ」

貴音が夜空を指差しすと、そこには月食を始めた月の姿があった。

「おおー。そっか、ニュースで今日だって言ってたっけ」

「月が隠れてしまうのは少し残念ですが、滅多に見れるものではないですからね」

「そっか。でも、そろそろこんな時間だし、中であったかいコーヒーでも飲んで
 風邪引かないうちに帰ろう」

みちるは貴音をエスコートする様に自分の手を差し伸べた。

「ふふっ。みちるの手はとても小さくて可愛らしいのに、いつも優しい温かさに
 満ちていますね」

「そりゃあね。私はみんなの為ならいつでも全力だからね♪」

「では、それに応えられるように私も頑張らなくてはいけませんね」

みちるの手を握り返しながら、貴音は月食の月の下にそう告げた。

「頑張るのはいいけど、無理はしないでね。まあ、何かあっても私が守って
 あげるけどね」

「可愛らしい騎士様に守ってもらえて、私はとても幸せ者ですね」

「まかせなさい!貴音ちゃんを守れるなら、騎士にも魔王にでもなってやるわ!
 にゃははー!」

そう言い、胸を張るみちるを見ながら貴音は心に思った。


『私は・・・既にあなたのその優しさに何度も救われていますよ・・・』


「ん?貴音ちゃん、どうかしたの?」

「いえ、なんでもありません」

屋上を後にしたみちると貴音が事務所に戻ると、小鳥が淹れたてのコーヒーを
用意して待っていた。

「二人とも、おかえりなさい♪」

「ただいまー☆」

「ただいまです」


おわり。

スポンサーサイト
【 2011/12/15 (Thu) 】 アイマス2のSSです☆ | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。