春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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やよいSP編 第十一話 『絆』のちからはむげんだい

こちらはアイマスSPのSSになっています。
続きものになっていますので、右にあるカテゴリの
「アイマスのSS やよい編(SP)」に前回までの
お話がありますので初めての方はそちらからどうぞ。

今回はやよい視点のお話です。



一回目のIU決勝戦から一週間後。
私と絆さんはいつものオーディション会場にいた。

「うーむ。しかし、お前にはいつも驚かされるぜ。今回使いたい曲が
 『目が逢う瞬間』だとはな」

「そんなにびっくりでしたか?」

「ああ、いつものお前とはイメージがかなり違うからな。まあ、最初に『蒼い鳥』を
 歌わした俺が言うのもなんだけどな」

確かにいつもの私とは違うけど・・・なんでだろう、この曲がすごく歌ってみたく
なったんだよね。

「そういえば、この曲を歌うって言った時、千早さんがすごく喜んで
 くれましたね~♪」

「あ~・・・まあ、そうだな。そのおかげで今日までず~っとレッスンに
 つきっきりだったしな・・・」

丁度一週間前。私が千早さんに『目が逢う瞬間』を歌ってみたいって
言った時だった。

『千早さん。次のオーディションで千早さんが歌ってる曲をまた
 歌わせてほしいんですけど~・・・』

『全然問題無いわ。高槻さんになら喜んで』

『・・・ちーちゃん。お前、やよいだから即決しただろ?』

『さあ、高槻さん!次のオーディションまで私もレッスンに付き合うから
 一緒に頑張りましょう!』

『はーい!よろしくお願いしまーす!』

『おーい、俺は無視なのかよー……おーい』

千早さんのおかげもあって、絆さんにも褒められるくらい私はこの歌を
歌えるようになれました。よーしっ!本番でもがんばるぞー!

「そういえば、絆さん。何で今日は早めに着替えてここで待ってるんですか?」

「そりゃあ・・・この前みたいに『偶然』ドアが開かなくなったら困るだろ」

あっ、そうだった。この前は大変だったっけ。

「あれ?あそこにいるの、美希さんたちです!」

「そうみたいだ。……この前の事もあるし、ちょっと様子見てくるか」

「そうですね。響さん、元気だといいんですけど・・・」

この前は絆さんのおかげもあって大丈夫だったけど・・・美希さんや貴音さんも
平気なのかな~・・・。

「・・・あれ?こっちの方へ行ったはずなんだが」

「あっ、絆さん。あそこにです」

控え室の前の通路に響さんたちと・・・

「む、黒井のおっさんもいるのか。今、顔合わせると右ストレートが出そうだから
 少し様子を見るか」

「わわっ!絆さん、出ていっちゃだめです~!」

はう~!絆さん、前にも増して黒井社長の事が嫌いになってます~!!

「お前たち……虫けら同然の765プロをいつまで野放しにしておく気だ?」

「黒井殿。残念ですが、私たちは少々高槻やよいとそのプロデューサーを
 甘く見ていたようです」

「そうだな。正直、あの二人があんなにすごいなんて思わなかったぞ。
 それに、ここ最近はそれに拍車が付いてるし」

「もー、ミキは最初から言ってたじゃん。あの二人は本当に気をつけなきゃ
 駄目なのって」

「ええい!うるさい!しかし・・・このまま765プロの連中がうろつく様なら
 力づくでも排除するしかないな・・・」

うう~、黒井社長の顔がこわいです~!そして、私の後ろで絆さんも
すごく怖い顔してます~~!

「黒井殿っ、何をするつもりかは分かりませんが、私たちの戦いに手出しは
 無用です」

「そうだぞ!絶対に自分たちは勝ってみせるぞ!」

「・・・ミキもね、今回は真剣なの。だから、邪魔しないでほしいな」

「……ふんっ、まあいい。そこまで言うのならば結果で見せてもらうとしよう。
 そうそう・・・分かってるとは思うが、もしも、万が一、奇跡的な確立で
 君たちが負ける様なら、その時は分かってるね」

え?それって……私が美希さんたちに勝ったら、みんなクビってことですか!?

「ええ、その覚悟は最初からできています」

「自分もだ。IU大賞が取れないなら、トップは取れないもんな」

「ウィ・・・それでは頑張りたまえ、私の妖精たち」

あ、黒井社長行っちゃった。あう・・・私、どうしたら。

「あふぅ、あいかわらず退屈なお話しかしないね~。二人とも、大丈夫?」

み、美希さんは相変わらずです・・・。

「お気遣い、感謝します。それに、初めからそういう約束でしたしね」

「そうだな。まっ、誰が残っても恨みっこなしだ」

「そういうことなの☆せっかくのおっきなオーディションなんだから、
 思いっきり楽しんじゃうの~♪」

「そうですね・・・この様な機会は二度は訪れないでしょうし」

「おう!自分、美希や貴音にも負けないからな!」

わ~。美希さん、なんかかっこいいです。

「・・・なんか、俺たちの出番は無いっぽいな」

「そうですね。でも、よかったです。美希さんも響さんも貴音さんも、
 すごい楽しそうにしてます」

「なら、あの三人に負けないようにしないとな。邪魔しちゃ悪いし、
 俺たちも行くか」

「はい!」

これから一緒にオーディションだけど、美希さんたちも『がんばれ~!』って
思った。


『……はい、ありがとうございました。それでは、次の方・・・765プロの
 高槻やよいさん。ステージに上がってください』

「は、はい!よろしくおねがいします!」

あっという間に私の出番がやってきた。うう~、いつ来ても緊張する……でも!


私は深呼吸をゆっくり一回。

その後、ステージの上から会場を見渡す。

そして・・・『あの人』を見つける。

曲が始まって歌い始めても、私はその人から目を離さない。

それなのにどうしてなのかな。練習の時よりもずっとずっと上手く歌えてる気がする。

そっか、どうしてこの曲を歌いたかったか。今、分かったかも……。


「目と目が逢う 瞬間好きだと気付いた 『あなたは今どんな気持ちでいるの?』」


この歌詞の部分にすっごく惹かれたんだ。

でも、この曲はちょっと悲しい歌。それでも、私は……


「戻れない二人だと 分かっているけど 少しだけこのまま瞳 そらさないで」


……あれ?いつの間にか歌い終わっちゃった。私、どうしたんだっけ!?
なんか、歌い始めたら頭の中まっしろになっちゃって・・・うえ~ん!
ちゃんと歌えてたのかな~!?

『高月やよいさん、ありがとうございます。本当にすばらしいステージでした』

「え?あの、ありがとうございます!」

わわっ、なんか褒められちゃいました~!

『俺からも言わせてくれYO!今回はマジですごかったぜ!ブラボー!』

『もうっ!今日のアナタにはしびれちゃうわ!ホント驚きよ~!』

わ、わ、わ!ダンスの審査員さんとビジュアルの審査員さんにも褒められ
ちゃいました~!今までいろんなオーディション受けてきたけど、初めてです~!

「えーっと・・・本当にありがとうございます!!」

恥ずかしくなってきちゃったから、早くステージ降りようっと。
でも、なんでそんなに私ってすごかったのかな~?


「おーい、やよい」

「あっ、絆さーん!今日の私、どうでしたか?」

あれ?絆さん、なんか黙ってる。

「やよい・・・お前には本当に驚かされてばかりだな。というか、今日のお前は
 いつにも増してすごかったな。つーか、本当にやよいかどうか疑っちまう
 くらいだったぞ」

「む~、本当の私でしたよ~!」

「悪い悪い。でも、本当によくやったな」

えへへ♪やっぱり絆さんに褒めてもらうのが一番うれしいな~♪
・・・あれ?向こうから誰か来たみたい。

「ウィ・・・いやいや、今日のステージはさすがの私も認めざるを得ないね。
 お見事なものだよ」

「・・・なあ、やよい。全力で拳が飛びそうなんだけど、出してもいいかな?」

「わー!だめですー!」

でも、黒井社長はなんで来たんだろう?

「で?黒井のおっさんは何しにこんな所に来たんだよ?」

「ご挨拶だね~。今回ばかりはこの私も君たちの実力を称えているんだよ。
 ……そこでだ、高槻やよい君。君を961プロにスカウトしようと思うのだよ」

「ええー!?わ、私をですかー!?」

「もちろん、黒崎君も一緒にだ。契約金は君たちの言い値でかまわんよ。
 さあ、どうするかね?765プロとは比べ物にならないくらいの待遇を
 約束するよ」

う~ん、今よりたくさんお金をもらえたら、家も助かるけど……
でも、私の答えは決まってるよね。絆さんの方を見上げると、
同じように頷いていた。

「俺は765プロを辞める気は無い。つーか、俺がいなかったら綾乃が
 過労死するだろうし。なにより、ウチのおっさんにはまだ借りが山ほど
 残ってるんでな」

「私もです。絆さんだけがいてもダメなんだと思います。私は・・・765プロの
 み~んながいるからここまで来れたんです。だから、ごめんなさい!」

「……ふんっ。それが君らが信じている『絆』のというものなのかね?
 まったくもってくだらないな!」

「俺も昔はそう思っていた。だから、自分の名前が嫌いだったよ。
 ・・・でもな765プロのみんなと、やよいと一緒にいる様になって
 俺はこの名前をつけてくれた母親に感謝している。
 『人と人との絆を大切にする人になる様に』って、その名前に
 恥じない自分になったからだ」

「私も・・・誰かに頼るのって、すごく迷惑かな~って思ってました。
 でも、みんなが私に協力してるれるのが・・・すっごくうれしかったです!
 絆さん、春香さん、千早さん、雪歩さん、真さん、伊織ちゃん、律子さん、
 亜美と真美、あずささん、綾乃さん、小鳥さん、社長さん・・・美希さんと響さんと
 貴音さんや家族のみんな、ファンのみんなが『がんばれー!』って言って
 くれたから、私はがんばれたんです!一人じゃぜったいに無理でした!
 だから、みんなとの『絆』ってとっても大事なんです!」

「……もういい。黒崎絆、貴様は本当に若い頃の高木にそっくりだ、忌々しい程に。
 そして、高槻やよい。君のその目、私の心を一度だけ動かしたあの女性に
 腹立たしいほど似ているよ・・・」

え?そんなすごい人がいたんだ。どんな人なんだろう……。

「まあいい!どうせ次でお前たちは消える事になる!この世には、
 どんな事があっても覆せない結果があるという事を思い知らせてやる!
 覚悟しておきたまえ・・・ハーハッハッハ!!」

なんか、すっごく怖い笑い方をしながら黒井社長は行っちゃった。

「絆さん・・・」

「心配するなって。俺たちは勝てる、そうだろ?」

そうだよね。私が不安な顔してたら、絆さんも不安になっちゃうよね。

「さてと、結果発表見に行こうぜ」

「はーい♪」

私は絆さんの手をギュッと握ってみる。

「な、なんだよ、いきなり?」

「えへへ~♪絆さんからもっと元気をもらおうと思って♪」

「あ~・・・まあいいけどよ。あっ、さっきの事は他のみんなには黙っててくれよ」

「え?さっきの事ってなんですか?」

「その、俺の名前の事だよ……悪くはないんだけどさ、すっげえ恥ずかしいんだよ」

あはは、絆さんが照れてる。ちょっとかわいいかも♪

「ん~、どうしようかな~?」

「ちょ、やよいさん?いつからそんなイジワルになったんですか?」

絆さんのちょっと困ってる顔を見ながら、私はさっきのオーディションの結果発表を
見に行った。


ザワザワザワ……。

あれ?なんかいつもよりもちょっと騒がしいかも。どうしたのかな?

「ああ、ちょうどいい所に。探したわよ、765プロのプロデューサー君」

「善永さん?どうしたんだ、何かあったのか?」

「ええ・・・ふふっ、あなた達はとんでもない事をしたのよ」

そう言って善永さんが指差したのは結果が表示されてる……って!?

「ええーー!?わ、私と美希さんたちが同点で一位なんですかー!?」

「……これはやったぞ、やよい。お前、動かせない山をついに動かしたぞ」

え?山って何の事だろう?・・・あ、星一郎さんと麻耶さんも来ました。

「クロサキ~!お前とやよいちゃんやっぱすげえな!敵ながらビックリだぜ!」

「もう、星くんったら。でも、本当にがんばったわね、すごいわ~♪」

はわっ、麻耶さんに抱きしめられちゃいました。

「あ、そうだ。絆さん、さっき言ってた動かせない山ってなんですか?」

「なあ、やよい。最初の予選から今日まで、ずーっと美希たち三人が同点で
 一位なのって、ちょっと変だと思わなかったか?」

うーん、どうだろう。それだけ美希さんたちがすごいって事なんじゃないのかな?

「まあ、裏から手を回してたのは確実でしょうね」

「善永さん、やっぱり調べがついてたみたいだな。まっ、それでもいつもの審査員
 3人組は抱き込めなかったみたいだけどな」

それって、ズルしてたって事?そんなのひどいです!他の参加者さんたちも
かわいそうです~!

「でもよ、そんな状況の中この結果。やよいちゃんは黒井社長の言いなりだった
 審査員たちを動かしたんだぜ」

「そうよ。だから、本当にすごいわ」

「わ、私はそんな!私、絆さんがいなかったら何もできないし~!」

「ははっ、こんな時までイチャつくのかよ。相変わらず仲がいいな~」

「星一郎・・・骨の二、三本へし折るぞ・・・」

「でも、大変なのは次の最終戦ね。黒井社長はなりふり構わずでしょうしね」

「ああ、分かってる。ありがとうな、善永さん」

そっか・・・あと一戦で今までの全部が決まっちゃうんだ。ドキドキするかも~!

「そんじゃ、俺たちは美希ちゃんたちの所に戻るぜ」

「そうそう。やよいちゃんの事、三人とも驚いてたわ。でも、そのせいで三人を
 全力モードにしちゃったかもしれないけどね~♪」

うう、それはすごく怖いかも・・・。

「それじゃあ、また来週だな」

「やよいちゃん、次は月華も連れてくるからね~」

「さてと、私も取材に戻らないと。・・・その前に、次の戦いに向けて二人に
 意気込みを聞いておこうかしら?」

「そんなの決まってるだろ。俺たちは絶対に勝つ!ってな」

そう言って、絆さんが私の方へ手を出してくる。
うん!私・・・私たちは!

「はい!みなさんの応援があれば絶対に負けません!おっきなホームランを
 打ってみせます!ハイ!ターッチ!いえい!」

大きな会場に私と絆さんのハイタッチの音が響いた。

すっごく不安で緊張するけど・・・よーっし!負けないぞー!おーー!!


つづく
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