春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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やよいSP編 番外編 『もう一人の仲間とそれからの二人』

こちらはアイマスSPのSSになっています。
続きものになっていますので、右にあるカテゴリの
「アイマスのSS やよい編(SP)」に前回までの
お話がありますので初めての方はそちらからどうぞ。

今回はその後の二人のお話と、本編に出ていなかった
絆さんのもう一人のバンドメンバーが出てくるお話です。



絆とやよいのIUでの一騒動も落ち着いてきたある日。

その日、二人は律子と共に事務所で今日のスケジュールを
確認していた。

「・・・え~、また取材の仕事かよ」

「文句言わないの。それに、今日の取材は善永さんがどうしてもって、
 言ってくれた仕事なんだから」

「でも、急にどうしたんでしょうね。善永さんだったら、いつも取材に来てくれてる
 はずなのに」

やよいの言うとおり、善永記者は普段から765プロによく来ているのだが、
今回の様なケースは初めてだった。

「そうだな。まあ、これもお仕事、がんばりますかね」

「はーい!」

「それじゃあ、善永さんが来るまで、事務所に居てくださいね」

そう言い残して、律子は貰ったばかりの自分のデスクへと戻っていった。

「しかし、律子はすごいよな。アイドルをあっさりやめて、本当にプロデューサーに
 なっちまうなんて」

現在の律子は、アイドルではなく、プロデューサーとして活動している。
そのきっかけとなったのは、IUで絆とやよいの優勝を見たからである。

「そうですね。でも、律子さんと一緒のステージに立てないのは、ちょっと
 残念かも・・・」

「なーに、いくらでもステージに立たせる方法はあるさ。まあ、今の内は
 プロデューサー業に専念してもらおうぜ」

絆はやよいの頭をわしわしと撫でながらそう言った。

「さてと、善永さんが来るまでの間、どうするかな」

と、絆が言った所で、やよいのお腹が『ぐー』と可愛らしい音を立てた。

「はうっ!?」

「ははは。確か、冷蔵庫にプリンが入ってたハズだ。とりあえず、それで
 我慢してくれ」

「は、はう・・・はい~」

顔が真っ赤になったやよいを連れて、絆は給湯室の方へと向かった。

「・・・おっと、先客がいたか」

「あっ、わーい♪ハニーなのー☆」

給湯室には、丁度休憩に来ていた美希と響と貴音がお茶を飲んでいた。

「やよいとキズナも休憩か?」

「取材が来るまでちょっとな。そういや、お前ら、がんばってるみたいだな」

今の響と貴音は、765プロのアイドル候補生見習いとしてレッスン等を受けている。
出戻りの美希も、同じく、見習いからの再スタートである。

「ええ、あなた様ややよい、高木殿から受けた恩を少しでも返さなくては
 いけませんからね」

「そうだな……事務所もおっきくし損ねちゃったし、あはは・・・」

響が申し訳なさそうにそう言った。だが、絆はいつも通りの一言で返した。

「気にするなって。俺は正直、お前らがアイドル辞めちまう方がもったいないと
 思ってるし。だから、がんばれよ、二人とも」

「お、おう!自分、がんばって恩返しするぞ!」

「私もです。本当に、あなた様にはどれだけお礼を言っても足りませんね、
 ふふふ」

と、そんな絆たち三人を『じー』とで見ている美希。

「・・・なんだよ、美希?」

「うー、ハニーったらひどいよー。ミキだって、前よりすっごくがんばってるのにー」

「あー、はいはい。がんばってるがんばってる」

「テキトーすぎるよー!」

「ほれ、やよい、プリンだぞ」

「ありがとうございまーす♪」

美希の抗議を無視しつつ、絆は冷蔵庫からプリンをやよいに手渡した。

「はむっ・・・うーん、おいしいです~♪」

「春香が作ってきたやつらしいぞ。後で感想を言ってやれ」

「はい!後で、おいしかったですって、お礼言っておきます」

絆の隣で幸せそうにプリンを食べているやよいに、響はふと聞いてみた。

「なあ、二人って、お互いのどんな所が好きになったんだ?」

「ひ、響!?そ、そのような事を、みだりに聞いては・・・」

「わー、ミキがいるのに、ソレ、聞いちゃうんだー」

唐突な響の問いに、貴音は顔を赤く、美希は少し怖い顔で響を見た。

「いや、ちょっと聞いてみたかったから・・・って、美希、本気で目が怖いぞ」

「うーん……俺の場合は、本当にいつの間にかって感じだな。最初は、
 元気の良いチビッコだなって思ってたのに、気が付いたら、目が離せなく
 なってた・・・って、ところだな」

絆は恥ずかしげもなく、いつもの様にサラッと答えた。
その後、やよいも恥ずかしそうにしながら答えた。

「わ、私は・・・絆さんが、いつも近くにいてくれたからです。私が悲しい時、
 さびしい時、不安な時、うれしい時、楽しい時……いつも、絆さんが一緒に
 いてくれてから・・・です」

「……お茶を飲んでいるハズなのに、口の中が甘くなってきたぞ」

「聞いてきたのはお前だろうが」

「なんと申しましょうか・・・その、やよいが羨ましいですね」

「ぶーぶー!その優しさの半分くらい、ミキに優しくしてくれてもいーのにー!」

美希にそう言われた絆は、やっぱり、あっさりとこう答えた。

「悪いな、俺はやよいの物だからな。おっと、そろそろ時間だ。やよい、
 会議室に戻るぞ」

「はーい」

二人が去った後、美希は机に突っ伏していた。

「う~、やっぱり、ハニーとやよいは強敵なの~」

「うーん・・・あの二人には勝てないぞ」

「そうですね・・・」

会議室に戻ってくると、善永がすでに来ている様だった。

「善永さん、待たせたみたいで……」

「絆さん、どうしたんですか?」

善永の隣に座っている、前髪で目が隠れてしまっている女性を見て、
絆はかなり驚いていた。そして、そんな絆を見て、善永はとても満足気だった。

「ふふっ、良い反応をしてくれたわね。それでこそ、この子を連れてきた
 甲斐があったわ」

「え~と、善永さんの隣にいる人って、絆さんのお知り合いですか?」

「ああ・・・つーか、こんな所で何やってるんだよ・・・悠里」

「・・・あの、その、すごく、久しぶり、だね、絆くん」

絆に『悠里』と呼ばれた女性は、少しビクビクしながらも、ようやく口を
開いた。

「相変わらずだな、お前は。もっと、ハッキリ喋れって」

「・・・うう、ごめんね、絆くん」

「絆さん、そんな風にしたら可愛そうですよ」

「いや、こいつは昔からこんななんだよ」

そう言って、絆はやよいに悠里の事を話し始めた。

彼女の名前は『鈴原悠里』。星一郎や麻耶と同じく、絆とバンドを組んでいた
メンバーの一人である。普段は雪歩以上に人見知りで、『人に目を見られたく
ない』といった理由で、前髪を伸ばしたままにする様な人物だが、一度ギターを
持つと、絆が絶賛するほどの腕前であり、絆のギターの師匠だったという。

「へー、悠里さんすごいです!絆さんにギターを教えてあげられるなんて~!」

「・・・そんな、こと、ないよ。今は、やよいちゃんや、絆くんの方が、すごいし」

「ちょっと待て。お前、超が付くほど人見知りなのに、記者をやってるのか?」

「・・・うん、やっぱり、変、かな」

自信無さ気な悠里に、善永が助け舟を出した。

「この子が記者をやってみたいって思ったのはね、あなたと高槻さんが
 きっかけなのよ」

「私と、絆さんがですか」

悠里は『うんうん』と頷いた後、ゆっくりと話し始めた。

「・・・この前の、IUの、決勝戦を、テレビで見て、思ったの。やよいちゃんと、
 絆くんが、とっても、キラキラ、してるって」

「キラキラ、ですか?」

「・・・やよいちゃん、ステージで、とっても、可愛かった。あとね、絆くんも、
 やよいちゃんを、優勝、させちゃう、なんて、すごいと、思ったよ」

「まあ、俺だけの力じゃ無理だったけどな・・・」

「・・・私ね、二人みたいに、頑張りたいって、思うように、なった。バンドが、
 解散、しちゃってから、私、何にも、無くなっちゃった、から。だから、
 せめて、絆くんや、やよいちゃんを、応援、できる、お仕事に、就きたいって」

絆は話の内容よりも、『こいつがこんなに喋るの、初めて見た』と別の事で
驚いていた。

「それでね、前に一度会った事があった私に連絡をしてきたの。最初は
 驚いたけど、彼女の真剣さに負けちゃったわ」

「ふーん・・・お前も変わったな」

「・・・そんな事、ないよ。それに、絆くんの、方が、変わったよ。とっても、
 優しい、感じに、なった。昔は、もっと、怖かった」

「悪かったな、このやろう」

「・・・うう、その、目が、怖い」

そう言い、善永の後ろに隠れてしまう悠里。

「あのな~・・・この目は生まれつきだー!」

「き、絆さん、落ち着いてください~!・・・あっ、私も悠里さんに聞いてみたい
 事があるんですけど、いいですか?」

「・・・なに、かな?」

「はい!私、昔の絆さんの事、もっと聞きたいです~!」

それを聞いた絆は、苦虫を噛み潰したような顔で固まっていた。

「さあ、善永さん!さっさと取材を終わらせて、お引取りください!」

「あら、いいじゃないの。同じバンドのメンバーしか知らない事って、面白そうだし」

「……悠里、お前、余計な事喋ったら」

「・・・あ、あう」

凄まじい眼光で絆が悠里を睨みつけていると、その間にやよいが割って入った。

「絆さん!悠里さんをいじめたらダメです!めっ!」

「うっ・・・はい」

その後、やよいに怒られた絆は、何も言えずに座っているだけだった。

それから、しばらくして……

「さて、色々と面白い話も沢山聞けたし、これなら良い記事が書けるんじゃない?」

「・・・はい、頑張って、書きます。絆くん、やよいちゃん、またね」

「はい、善永さんも悠里さんも、またです~♪」

取材を終えた善永と悠里を、やよいは手を振って見送っていた。
そして、絆はそんなやよいの隣でげんなりしていた。

「はあ・・・なんか、すごく疲れた」

「絆さん、悠里さんも、星一郎さんや麻耶さんみたく、すっごくいい人でしたね」

「ん、まあな……あんなのだけど、昔の仲間だからな。そういや、やよいは
 なんで、俺の昔の事なんか聞きたかったんだ?」

「えっと、私の知らない絆さんの事を、知りたいな~って。私は、もっといっぱい、
 大好きな絆さんの事を知りたいです♪」

そんなやよいの言葉を聞いた絆は、右手で顔を覆い、左手でやよいの頭を
撫でていた。

「わわっ、急にどうしたんですか」

「な、なんでもない!・・・その、みんながいない所だったら、いくらでも話して
 やるよ」

それを聞いたやよいは、絆の腕に抱きついた。

「えへへ♪やっぱり、絆さんはやさしいです~♪」

「や、やめてくれ、恥ずかしくて死にそうだ。さてと、それじゃあ、取材も
 終わったし、昼飯にでも行くか。その後は、ライブへ向けて、またレッスン
 だからな」

「はい!絆さん、私たちを応援してくれてるみんなの為にも、がんばりましょうね!」

「ああ、俺も悠里たちに負けてられないからな」

笑顔でハイタッチを交わす二人には、『これからも敵無しだろうな』と、
二人の様子を見ていた律子は思った。

「やれやれ・・・本当に、仲良きことはなんとやらね」


おわり
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