春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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ちいさなみちしるべ。

こちらのSSは『アイドルマスター2』のSSです。
多少設定が違っていたり、オリジナルなPが出ますので
気にしない人だけ進んでくださいね。

今回はあずささんの話です。





「うーん、困ったわね。また、道に迷っちゃったみたい……早く事務所に戻らないと」

そう呟きつつも、事務所に戻るための駅からどんどん離れていくあずさ。
今日は、駅から5分も無い所で仕事をした後、事務所に戻る事になっていた。
しかし、いつもの様に道に迷っていた。本来なら、こうならない様に律子が
ついているのだが、今日は他の仕事で来れず、やむなくあずさ一人で
行かせる事になった。

「やっぱり、誰か一緒に来てもらえばよかったわ。……やっぱり、私ってだめね。
 みんなのお姉さんなんだから、もっとしっかりしなきゃって思ってるのに」

あずさがため息混じりにうなだれていると、遠くから自分を呼ぶ、可愛らしい声に
気がついた。

「あーずーさーさーん!こっちだよーー!」

「あれは・・・みちるちゃん?」

後方から走ってきたのは、事務所にいるはずのみちるだった。

「はあ、はあ・・・あずささん、みーつけたーっと♪」

「みちるちゃん、どうしてここに?」

「いや、律子さんから今日はあずささん一人だって聞いたから、心配になって
 来てみたんだけど、正解だったみたいだね」

みちるは『えっへん』と、無い胸を張ってそう言った。

「そうだったのね。ごめんなさい、みちるちゃん。また、ご迷惑かけちゃって・・・」

「にゃはは、別にいいってば。それに迷惑だなんて思ってないよ」

みちるが申し訳なさそうにしているあずさにそう言うが、あずさは肩を落としたまま
だった。

「……ねえ、あずささん。私は、あずささんがどんなに離れた所で迷子になっても、
 絶対に見つけ出してあげるよ。だから、そんな顔しないでほしいな」

みちるは優しくあずさの手を握りそう言った。

「ありがとう、みちるちゃん。でもね、いつまでもその優しさに甘えてばかりじゃ
 だめだと思うの。律子さんやみちるちゃんみたいに、もう少し、しっかり
 しなきゃって」

「そっか・・・でもさ、良いんじゃないのかな。あずささんの考えは間違ってないと
 思うけど、誰かに頼ったり、頼られたりしなきゃ生きていけない人もいるんだし」

みちるはそれだけ言うと、あずさの背中に抱きついて顔を隠した。

「みちる・・・ちゃん?」

「……私はさ、あずささんが思ってるほどしっかりしてないよ。みんなが居なかったら、
 みんなに必要とされなかったら、さびしくて、あっという間に死んじゃう様な弱い
 人間だよ。まあ、『また』一人になるのが怖いだけなんだけどね、にゃはは・・・」

あずさには背中に抱きついているみちるが、いつもよりも小さく見えていた。
そして、『また一人に・・・』という言葉を聞いて、みちるの家族が彼女一人を
残して、みんな亡くなっていた事を思い出した。

「いいのかしら、そんな事を私に言っちゃって。私、そういう言葉に弱いわよ?」

「何度も言ってるじゃん、私は全然構わないよって。だから、あずささんも
 道に迷ったら、私の事を道しるべにしてほしいな。・・・って、私じゃちっちゃいか」

ようやく笑顔を見せてくれたみちるを見て、あずさは嬉しそうにこう答えた。

「うふふ、それじゃあ・・・みちるちゃんには、いっぱい甘えちゃうわね♪」

「うん!それじゃあ、早く帰ろうよ!早く帰らないと、律子さんに怒られちゃうよ~!」

いつもの調子に戻ったみちるはあずさの手を引き、事務所への帰路へとついた。

「・・・ねえ、あずささん」

「なにかしら、みちるちゃん?」

「私があんな弱音吐いていたなんて、みんなには内緒にしてね・・・恥ずかしいし」

「ふふっ、はい。そのかわり、みちるちゃんも私の事、見失わない様にしててね」

そう言って、あずさは自分の前を歩く『ちいさな道しるべ』を抱きしめていた。

「わわっ?な、なになに?」

「うふふ♪あーあ、みちるちゃんが男の子だったら、絶対にお嫁さんにして
 もらうのにな~・・・なんて♪」

おわり。
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【 2012/06/23 (Sat) 】 アイマス2のSSです☆ | TB(0) | CM(0)
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