春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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消えない思い出。

こちらのSSは『アイドルマスター2』のSSです。
多少設定が違っていたり、オリジナルなPが出ますので
気にしない人だけ進んでくださいね。

前回のの律子さんのSSよりも糖分多めです。

あと、今回はアイマス2のお話ですが、絆Pが出ますよ。
前のSSと違うのは、ゲームと同じで律子さんの方が先輩です。




その日、765プロのプロデューサーである秋月律子は、同僚のプロデューサー
である黒崎絆の車で移動していた。

「あの、プロデューサー。急にどうしたんですか、『ちょっと俺に付き合え』って
 言って、私の事を無理やり連れ出して」

「無理やり連れ出してはいないと思うんだけどな?」

「そんなことありません。まだ仕事残ってたのに、いきなり・・・その、手を
 引っ張っていくから」

「それは悪かった。おっと、目的地に到着だ」

車が止まったのは、とても小さなライブハウスの前だった。
だが、律子はそのライブハウスに見覚えがあり、驚いていた。

「・・・プロデューサー、どういうつもりですか?」

「そうだな・・・とりあえず、中で話そうぜ」

そう言って、『立ち入り禁止』と書かれている鎖を無視して中に入る。

「ちょ、ちょっと、勝手に入ったりして・・・」

「ああ、平気だ。ここの管理人には許可もらってるから」

「はあ、やれやれ・・・」

いつもの事とはいえ、律子も後について中に入っていった。

「暗いから気を付けろよ」

「あ、ありがとう」

絆に手を引いてもらい、律子は小さなステージの前に立った。

「懐かしいな、こういうの。俺も最初はこんな所でライブやったもんだ」

「あら、珍しいですね。プロデューサーが昔の事を自分から話すなんて」

言った後で『しまった』と絆は思った。絆は数年前、とあるバンドのボーカルを
していた。活動期間は半年も無かったのだが、それでも当時のランキング
1位を独占していた。だが、突然解散したために、音楽ファンの間では
『伝説のバンド』扱いされていた。

「まあ、俺の事はさておき・・・律子、ご感想は?」

「そうね……やっぱり、懐かしいわね。だって、私が初めて立ったステージだもの」

律子がプロデューサーになる前、アイドルだった頃。その時、初めて立った
ステージがこの場所だった。少ないながらも、自分の歌を聞いてくれた人達の
拍手が嬉しかった事を、律子は覚えていた。

「ここな、もうすぐ取り壊されちまうらしい。だから、その前にお前を連れてきて
 やりたかったんだよ」

「ふーん、誕生日のプレゼントにしては、ちょっとカッコつけすぎじゃないですか」

「なんだ、やっぱり気づいてたか。でも、来てよかっただろ」

律子はステージを見つめたまま頷いていた。

「プロデューサー、ありがとうございます」

「いや、気にするな。俺もハリウッドに行く前に、これくらいはな」

先日、プロデュースしたユニットがIA大賞を受賞した事により、
絆はハリウッドへの留学が決まっていた。

「そっか・・・行っちゃうんですね」

「なんだよ?寂しいのか、律っちゃん」

「バカ、そんなんじゃないわよ。でも、他のみんなは寂しいでしょうね」

「でも、一年だけだぜ。あっという間に帰ってきてやるよ」

子供みたいな笑顔を律子に向ける絆。それを見て、色々と不安に思っていた
自分がバカみたいに思った。

「プロデューサー、みんなの事は私と綾乃さんに任せてください。だから、
 安心して、ハリウッドで勉強してきてください」

「そうだな・・・それじゃあ、律子には・・・」

そう言うと、絆は律子の首に手を回した。

「ちょ、ちょっと!?なにするんですか!?」

「暴れるなよ、じっとしてろ」

あまりにも近い距離に絆の顔がある為、律子はまったく動けなくなってしまった。

(うわー!なに!なんなのー!・・・相変わらず、黙っていればいい男。
 ・・・って!?そうじゃない~!!)

「よしっ、もういいぜ」

「えっ?・・・これって」

絆は自分のネクタイを外し、律子の首に巻いていた。

「それ、お前が預かっててくれ。俺が765プロに入る時に買った、お気に入り
 なんだぜ」

「な、なんでこれを私に?」

「お前ならみんなを任せられるからだよ。たのんだぜ、律子」

そう言い、絆は律子の頭に手を置いた。

「……な、なによぉ、私よりも後輩のクセに、偉そうなのよ~!」

「なんだ、やっぱし俺がいないと寂しいのか?」

「バッ、バカ!バカ~~!!」

からかわれて怒った律子は、絆の事をポカポカと叩き始めた。

「悪かった、悪かったって」

「本当にあんたって人は~!」

そんな時、絆の携帯の着信音が鳴り響いた。

「・・・どうやら、任務完了みたいだな」

「え?任務って何の話?」

「いや、俺が律子を連れ出してる間に、事務所でお前の誕生日パーティの
 準備してたんだよ。で、準備できたからさっさと戻って来いだとさ」

そう言い、メールの画面をみせる。

「そうだったの。まったく、手の込んだ事をするわね」

「ああ、でも、ここに連れてきたのは俺の判断だからな。それじゃあ、
 事務所に戻ろうぜ。遅いと何を言われるか分からないからな」

そう言って振り返る絆。だが、律子はついてこない。

「どうしたんだ、律子?」

「・・・せっかくですから、一曲ぐらい聴いていきませんか。プロデューサーだけの
 ライブですから、光栄に思ってくださいよ」

律子は、埃が舞う小さなステージに立ち、絆の方を見た。

「私、きっとプロデューサーよりもすごいプロデューサーになってみせます。
 だから、私に負けないように頑張ってきてください!」

「ああ、わかった。それじゃあ、律っちゃんの歌、聞かせてもらおうか」

二人しかいない小さなライブハウス。そこに響く歌は、ひとつの終わりと
これからの始まりを祝福しているようだった。

おわり。




……

…………

………………

「え?あのライブハウス?無くならないわよ」

と、律子の誕生日パーティのケーキを食べながら伊織が言った。

「えっ!?な、なんでだよ!?」

「あそこって、律子だけじゃなくって他のみんなも使ってたからね。だから、
 無くしちゃうのはもったいないから、ウチで買い取ったのよ。知らなかった?」

それを聞いた律子と絆は、先ほど自分達を思い出し、恥ずかしくなってしまった。

「・・・俺の苦労って一体」

「・・・私のあの恥ずかしい行為って一体」

「二人ともどうしたのよ?ものすごく顔が赤いけど?」

『な、なんでもない……』

本当におわり。
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【 2012/06/28 (Thu) 】 アイマス2のSSです☆ | TB(0) | CM(0)
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