春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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ブラックコーヒー と ビターチョコ 第1話『出会い』

このSSは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の
二次創作SSです。
多少設定が違っていたり、オリジナルなPが出ますので
気にしない人だけ進んでくださいね。



東京のとある犬の銅像の前。
制服姿の少女が、携帯をいじりながら人を待っていた。

「……765プロのプロデューサー、か・・・どんな人だろ・・・」

少女が顔を上げると、街頭のTVに『星井美希 待望の新曲!』というテロップと
ともに、歌が流れていた。

『あなたと 離れてしまうと もう 踊れない♪』

その映像を、少女は真剣な眼差しで見つめていた。

「……アイドル。私は……あんな風になれるのかな」

そう呟くと、少女はまた携帯の画面に視線を戻した。

彼女の名前は『渋谷 凛』。
整った目鼻立ちに長い黒髪が特徴な彼女も……アイドルである。


『次は~渋谷、渋谷でございます。お忘れ物など無い様に……』

「ん、次の駅か。しかし・・・ウチのおっさんも、相変わらず無理を言うぜ」

電車の座席に座って書類を見ている男が、ため息混じりに呟いた。
書類には、一人の少女の経歴が書かれていた。

「・・・渋谷凛、か。なんか、ウチの事務所にはいないタイプの奴っぽいな」

彼の名は『黒崎 絆』。最近、急成長しているアイドル事務所、『765プロ』の
プロデューサーである。彼は、書類を見ながら今朝の事を思い出していた。


……数時間前、765プロ。

「・・・という訳で、黒崎君。すまないが頼まれてくれないだろうか」

申し訳なさそうに絆に声を掛けているのは、この事務所の社長、
『高木 順二郎』。今は事務所にいないが、前社長で従兄の『高木 順一郎』
と共に、絆の恩人でもある。

「おいおい・・・今だってウチの奴らの面倒見るので大変だっていうのに、
 他所のアイドルの面倒まで見ろっていうのかよ」

「週に一日、その子の初ライブが終わるまで、ひと月だけで良いんだよ。
 綾乃君は、ユニットのライブが近いから頼めなくてね」

「俺のいない日はどうするんだよ?」

「そっちは律子君に頼んであるよ……まあ、大分怒られてしまったけどね、ははは」

いつもの調子で笑う社長を見て、絆はやれやれといった感じであきらめた。

「わかったよ、わかりました!・・・ったく、仕方ねえな。おっさん二人には、
 返さなきゃならない借りがまだまだ山の様にあるからな。引き受けて
 やるよ」

「おお!引き受けてくれるのかね、助かったよ~!・・・実は、もう約束を
 取り付けてしまっていてね。早速なんだが、これを持って待ち合わせ場所に
 向かってもらえるかね」

「……え?今日?」

「そう、今日だとも」


……そして、現在に至る。

「はあ、俺もお人よしだよな・・・っと、もう降りないとな」

席を立った絆はホームへ降りると、待ち合わせの場所へと急いだ。

場所は戻り、とある犬の銅像前。
凛は、相変わらず携帯を操作しながら待っていた。

「……検索、『765プロ プロデューサー』……あ、出た」

検索サイトで765プロのHPを見つけた凛は、これから来るプロデューサーの
顔を見ておこうと思ったのだが・・・

「……三人もいる。誰が来るんだろ・・・」

その時、一人の男が不意に声を掛けてきた。

「ねえ、さっきからずっとそこにいるけどさ、もしかして一人?暇ならさ、
 僕とどこか行かない?」

「……行かない」

声を掛けてきた男の誘いをバッサリ切り捨てる凛。

「え~・・・ちょ、ちょっとだけでいいからさ」

「……行かない。人を待ってるから」

面倒くさそうに凛がナンパ男の言葉を聞き流していると、そこへもう一人の男が
現れた。

「お、いたいた。お前が・・・渋谷凛、だな」

「ちょっと、横から入ってくるのは……え?」

凛の前にやって来たもう一人の男は、ナンパ男よりも長身で目つきが
少し(かなり?)怖い男だった。

「あん?なんだよ、何か用か」

「・・・いえ、なんでもありません。すいませんでした」

そう言い残して、ナンパ男はそそくさと去っていった。

「……あ、いつの間にか来てた」

「・・・気づいてなかったのかよ」

凛は、待ち合わせの場所にやってきた765プロのプロデューサー……
黒崎絆の事を、『じーっ』と見ていた。

「……ふーん、アンタが765プロのプロデューサー?・・・まあ、ちょっと目つき悪い
 けど、悪くないかな・・・」

「・・・やっぱ、俺ってそんなに怖く見えるのか?」

「うん、かなり」

それを聞いた絆は、犬の銅像に寄りかかって悲しそうにしていた。

「あ、ごめん……私、こんなんだから……」

「い、いや、気にしないでくれ。慣れてはいるはずなんだが、久々に率直に
 言われたんでな」

苦笑いを浮かべながら、絆は上着のポケットから名刺を出した。

「それじゃあ、改めて自己紹介だ。俺は765プロのプロデューサー、黒崎絆だ。
 一ヶ月だけで週一だが、お前の面倒を見る事になった。よろしくな」

名刺を受け取った凛は、携帯を制服のポケットにしまうと、同じ様に
自己紹介をした。

「私は渋谷凛。短い間だけど、よろしく」

こうして、まだアイドルとして芽を出していない凛と、
見た目は怖いが、敏腕プロデューサーである絆が出会う事になった。

……ちなみに、お互いの第一印象は。

『……真っ黒な人』

『……なんとも、出会った頃の千早より無愛想だな』

つづく。
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【 2012/07/06 (Fri) 】 モバマスのSSです@ | TB(0) | CM(0)
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