春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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ブラックコーヒー と ビターチョコ 第4話『目標』

このSSは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の
二次創作SSです。
多少設定が違っていたり、オリジナルなPが出ますので
気にしない人だけ進んでくださいね。





その日、絆はメールで呼び出されたコーヒーショップで凛を待っていた。

「あいつ、急にどうしたんだろうな」

絆に届いたメールには『今度のレッスンの前にちょっと話がしたい。
ちょっと早めに来れたら駅前のサニバに来て』とあった。
ちなみに『サニバ』とは『サニーバックス』というお店の名前で、
765プロの美希も、ここのキャラメルマキアートがお気に入りである。

「あ・・・ごめん、待たせたかな」

「いや、俺が待ち合わせより早く来ただけだし、お前も時間より早く
 来たんだろ。だったら、気にするな」

絆の言うとおり、凛の方も待ち合わせより早い時間で店に来たのだが、
絆の方が来るのが早かった。

「‥‥‥やっぱりブラックコーヒーなんだ」

凛が絆のカップを見つめてそう呟いた。

「やっぱりって、なんだよ?」

「ううん、なんでもない」

そう言って、凛は自分のカフェオレを口に含んだ。

「さて、俺と話がしたいってあったが、どうしたんだ?」

「・・・えっと」

凛は数日前に愛梨達に言われた事を話した。

「ふーん、そうなのか。それで、俺の事を知りたくなったと」

「うん‥‥‥でも、実は私、絆プロデューサーの事、ちょっと知ってた」

そう言うと、凛は携帯の画面を絆に見せた。

「6年ぐらい前、半年ちょっとしか活動してなかったのに、ランキングを
 独占した伝説のバンド‥‥‥そのボーカルだよね」

「これはまあ・・・よく見つけたな、こんな化石みたいな物」

絆は苦笑いを浮かべながらコーヒーを飲んだ。

「‥‥‥私、実はファンだったよ」

「ファンって、お前、まだ子供だっただろ」

「それでも、心に残ってるよ。ねえ、何でやめちゃったの」

凛のまっすぐな視線に、絆は答えざるを得ない状況になっていた。

「まあ、色々とあったんだけどさ。日高舞って知ってるか?」

「うん。今は娘の方がアイドルやってるよね」

「そう、その日高舞だ。そいつのライブをDVDで見たんだけどさ、
 勝てないって思ったんだよ」

「‥‥‥何で?」

「歌への『想い』ってやつが違うからだよ。まあ、とにかくそんだけあの人は
 すごかったんだよ」

『やれやれ』といった感じで、絆はため息を吐いていた。

「ちょっともったいないね・・・すごい歌手だったのに」

「そんなことねえよ。俺よりも、ウチの春香や千早の方がいい歌を歌ってる。
 今の俺は、それで結構満足してるんだぜ」

自分の事の様に春香達の事を話す絆を見て、凛は少し笑みを浮かべていた。

「ふふっ・・・なんか、765プロのアイドルの事話す絆プロデューサーって、
 お父さんみたいだね」

「うぐっ・・・俺はまだ21だ、そんな歳じゃねえよ」

『お父さん』と言われて心に大きなダメージを負った絆は、テーブルに
突っ伏していた。

「‥‥‥ねえ、絆プロデューサー。私、決めた事がある」

「ん?なんだよ、いきなり」

「私は‥‥‥絆プロデューサーよりすごい歌手になってみせる。必ず・・・」

そんな凛の決意表明に、さすがの絆も驚いていた。

「え、えっと・・・俺の育てたアイドルとかじゃなくて、俺?」

「そう、絆プロデューサー」

「‥‥‥いやいやいや、何で俺なんだよ。俺なんて、もう錆び付いたポンコツ
 みたいな物なんだぞ」

「古くたって高性能な物は沢山あるよ。私は・・・絆よりすごい歌を
 歌えるようになりたい」

絆は初めて凛とレッスンをした時に見た、静かな熱意を秘めた瞳を見て、
何も言えなくなってしまった。

「・・・はあ、もう好きにしてくれ」

「うん・・・好きにする。それじゃ、さっそくレッスンしに行こう」

席を立った凛はぐったりしている絆の腕をグイグイと引っ張った。

「おいおい、まだいつもの時間より早いぜ」

「ほら、絆プロデューサー、休んでる暇はないよ?」

結局、その日は日が沈むまで凛のレッスンに付き合わされる事に
なった。

つづく。
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【 2012/08/17 (Fri) 】 モバマスのSSです@ | TB(0) | CM(0)
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