春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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やよでーと

こちらは春屋が出来た頃に書いた『アイドルマスター』のSSです。
オリジナルなPが出たりしていますので少しご注意を。

やよいとPが中心のお話です。



                   3月25日  AM 10:00 高槻家

「それじゃあ、お母さん行ってきまーす!」

さーて、準備もおーけー。プロデューサーを待たせたら悪いし、
早く待ち合わせの場所に行かなくっちゃ。

「ちょっと待ちなさい。やよい、あなたその格好で今日プロデューサーさん
と出かける気なの?」

「え?別にいつも通りの服だけど……、何か変かな~?」

お母さんに呼び止められて自分の服を見てみたけど……。う~ん、やっぱり
別に変な所はないけどな。

「はあ……、あなたも女の子なんだからもうちょっと見た目とかを
気にしなさい。ほら、こっちへ来なさい」

「はわわっ!お、お母さん、遅れちゃうってば~!」

結局、お母さんに引っ張られて家の中に戻されちゃった……。
うう~、プロデューサー、遅れちゃったらごめんさ~い!

                  AM 10:20 プロデューサー宅

「……ん、まあこんなもんか」

俺はある程度身だしなみを整え、出かける準備をしていた。

「まあ、いつもと同じでいいよな。一緒に出かけるといっても、
相手はやよいだしな……」

とは言っても、昨日は律子やら小鳥やら綾乃に色々言われたからな……。
あ~、思い出しただけで腹が立ってきた。

「ったく、ただ一緒に出かけるだけだって。さて、さっさと行くか」

俺は車の鍵を上着のポケットに押し込んで部屋を出る事に……
と思ったが忘れ物。

「おっと、これを忘れたら意味がないよな」

カラフルな包装紙にラッピングされた箱を持って今度こそ部屋を出た。

そう、何で俺とやよいが一緒に出かける事になったのか。
それは少し遡る事ホワイトデーの事だった。

                   3月14日 AM 10:00 事務所

「ん~……、眠い」

俺は自分のデスクに座ってあくびをかみ殺していた。昨日は遅くまで
起きてたからちょっとばかし眠い。そんな俺の事を見かねたのか小鳥が
コーヒーを持ってきてくれた。

「はい、どうぞ。大丈夫ですか、プロデューサーさん?」

「ああ、何とか。ありがとうな小鳥。そうだ……、これお前に」

俺は家から持ってきた箱をあけて小鳥に見せてやった。

「わあ、カップケーキですか。あっ、今日はホワイトデーですものね。
・・・そ、そんな、プロデューサーさん悪いですよ、私ばかりにそんな~」

「あっ、兄ちゃん、ピヨちゃんおはー!」

「あ~!兄ちゃんたちだけ美味しそうな物食べてる~!」

「お、亜美、真美おはよう。お前らの分もあるぞ、食うか?」

「わーい!食べるー!」

「兄ちゃんありー!……あれ?ピヨちゃんどうしたの?なんかテンションが
低いよ」

「な、なんでもありませ~ん……。お茶入れてきますね……、うう~」

何故か悲しそうにしながら、小鳥はお茶を入れに行ってしまった。
どうしたんだ、あいつ?そんな事やってるとやよいと伊織、春香もやって来た。

「おはよう。ほれ、お前らも食べろよ。いっぱいあるぞ」

「わ~、おいしそうです?♪いただきまーす!」

「朝から元気ね~、それに朝ごはん食べてきたんじゃないの?」

「あはは、やよいらしいね。私もいただきますね、プロデューサーさん」

やよいに続いて春香もカップケーキを一つ手にとって食べ始めた。
……ん、なんだかんだ言って伊織も食べてるじゃないかよ。

「う、うわ~、おいしいですこれ~!」

ん、やよいは素直に反応してくれていいな。でも、表情を見てると
伊織たちにも好評みたいだな。

「確かに美味しいわね。家で食べてるのと同じくらいだわ。
これ何処で売ってるのよ、教えなさいよ」

「うん、真美も知りたい。今度ママに買ってきてもらおう~♪」

「いいね~♪兄ちゃん、教えてよ~♪」

「ん、何処にも売ってねえよ」

「え?もしかして、限定物だったりするんですか?」

「ちがうぞ。だって、それ俺が作った物だし……、って、どうした
お前ら?」

おおー、みんな面白い顔してるな。春香とやよいはびっくり、亜美真美、
伊織は何やらため息を付いている。

「プロデューサー、すごいです~!こんなに美味しいお菓子作っちゃう
なんて~!」

「そっか、気に入ったなら弟達にも持って行ってやれ」

「う~ん、どうしたらこんなに美味しいのが出来るんだろう。
プロデューサーさん、今度教えてください」

「そんな事言われても、普通に作っただけなんだけどな……。
なんだよ伊織、何か言いたそうだな」

「いや、相変らず何でもできる完璧超人ね~って思って……。
でも、これがホワイトデーのお返しって、ちょっと安っぽすぎない?」

うっ、痛い所を突いてくるな。でも、一人一人に返していたら……

「えっと、俺が栄養失調で倒れていいなら別のにするぞ」

「に、兄ちゃん、亜美はこれでいいよ」

「うんうん、真美も……」

「わ、わかったわよ。はあ、でも、ちょっと面白味にかけるわね……。
あっ、いい事思いついたわ、にひひ♪」

何やら嫌な予感がしてきたな。伊織がああやって笑ってると、
大体ろくな事がないんだよな。

「伊織ちゃん、何を書いてるの?」

「にひひ~♪できたわ。あっ、プロデューサーちょっといい?」

来たな。ふっ、お前の企みに何度も引っかかる俺じゃないぞ……。

「何だ、伊織」

「プロデューサー、ハンコ持ってたわね。今も持ってるの?」

「ん、サメハタのならあるぞ」

「ちょっとここに押してみて」

ポンッ。

『あっ!』

……と、みんなが声をそろえて言った後に俺も同じ事を思った。

「というか、俺はバカかーー!!」

ああ、こんな自分が憎い……。あ、亜美と真美が無言で肩を叩いて
くれてる。

「い、伊織。それって何なの?」

「これ『「プロデューサー一日下僕券』よ。ちゃんとプロデューサー
から判も貰ったしね~」

「それをどうするの?」

「まあ、私だけの物にしてもいいんだけど、それじゃあ不公平だし、
じゃんけんで勝った人にしましょうか♪」

あの~、俺の人権とかは無視ですか……。はあ、いつも通り
なんだけどな……。

「はい!私もそれが欲しいです!」

「はわっ!小鳥さんいつの間に~!」

本当にいつ戻ってきたんだ……。

「はーい!ミキもミキも~!ハニーを一日好きな様にしていいなんて……、
わーい♪楽しみなの♪」

「お、お前は俺をどうする気なんだよ!って、なんで美希まで……」

いや、美希だけじゃない。いつの間にか他の奴ら全員が集まってた……。

「プロデューサーを一日自由にか~……よーし!がんばるぞ!」

「あらあら、真ちゃんたらやる気ね~。でも、私もちょっと本気で
頑張ってみようかしら~」

真にあずさか……、まあ、この辺はまだ安全牌か。

「どうしよう、もし勝っちゃったら……。わ~、ちょっと恥かしく
なってきたかも」

「雪歩、勝ってから考えた方がいいと思うけど……。でも、
もし私だったら……、いや、別に何もないけど……けど」

雪歩と千早は……、ん?、予想外な事言われそうだけどまだセーフティ。
……問題なのはここからだ。

「ねえねえ、兄ちゃんに何してもらおうか~♪」

「ん~と、亜美はこの前TVで見たホストみたいにしてもらいたい
かも~!」

「あー、面白そうだね~!それいいかも~!」

「さーて、プロデューサーをどうしてくれようかしら♪想像するだけで
楽しみ~、にひひ♪」

亜美と真美、伊織……、果てしなく危険だ。確実に黒に近いグレー。
だが、この後の3人に比べれば可愛いものかも知れんが……

「ハニーを自由にか~……。わー、どうしよう!ミキ、まだ心の準備とか
まだなの~♪」

「プロデューサーさんを……はっ、私ったらそんな!ダメよ小鳥、
いくらなんでもプロデューサーさんにそんな事~!キャー♪」

「プロデューサーさんをか~……フ、フフフ♪」

美希と小鳥と春香……。黒通り越してレッドゾーンだ。危険すぎる、
危険すぎるって……、特に美希。……うう、いい大人なのに自分の身を
守れる自身がない。

「……あれ、綾乃と律子はやらないのか?」

「私はいいや。見てるほうが面白そうだしね~」

うう、律子め、他人事だと思いやがって。

「でも、律子さんだったら彼に何を要求するの?」

「え?そ、そうね~……たまには一緒に……」

「ん?」

何だ、律子の奴俺の方見て?

「や、やっぱりなんでもない!一日中、仕事でこき使ってやりますよ!」

「ふーん。まあ、そういう事にしておきますか」

なんなんだよ、律子は何か顔赤いし、綾乃は変にニコニコしてるし。
しっかし、そうなると俺的に一番、100パーセント安全なのはあいつ
しかいない!

「わ~、みなさんすっごいやる気ですね~。よーし、私も頑張りまーす!」

やよい、お前に俺のすべてを賭けるぞ!……いや、ちょっと大げさか。
だが、マジで頑張ってくれ……。

「……言っておくけど、私は最初にパーを出すわよ」

うお、伊織の奴、心理戦に持ち込む気か!な、何て姑息な……

「だ、だったらミキもパー!」

「ボクも!」

「わ、私も……」

あ?あ、他のみんなもそんな手に引っかかるなよ。

「……この勝負どう見る、律子さん」

「え?ん~、心理戦の駆け引きにおいては伊織よりは千早の方が……、
いや、意外とあずささんが強いかも」

自分の身が危ない俺をほっといて、綾乃と律子は勝負の行方を予想し
始めた。

「さすがいい読みね。でも、こういう時って……」

「えっ?」

綾乃が何か言おうとした時、勝負が決まるその瞬間がやって来た。

『じゃん!』

『けん!!……』

『ポーーーン!!!』

そう、一瞬で勝負が決まった。この人数なら、まずあいこになるのが
普通なのに……

「あ、あれ!?勝ったのって私だけなんですか~!!」

勝者はやよいだった……。た、助かった、マジで……。

「こういう時って、一番素直な人が勝つのよ♪変に考えちゃった時点で
勝てる確立は減っちゃうのよ」

「なるほど、やよいのバカ正直な所が勝因ですね」

「なあ、それって褒めてるのか?」

にしても、あっけない決着だった。あ?あ、敗者の方々は
燃え尽きてるな……。

「な、なんでみんなしてグー出してるのよ!!」

「だ、だって、伊織がパー出すって言ったしみんなも~!」

「くっ、こんな事だったら素直にパーを出すべきだったわ」

まあ、みんなして全員がチョキを出すと踏んだのだろう。最悪、あいこで
何とかなるとか思ったんだろうけど、見事に全員で同じ事を考えた訳か。
まあ、ある意味素直なんだろうけどな……。

「はい、伊織ちゃんこれ貸してね。おめでとう、やよいちゃん。
商品贈呈~♪」

綾乃が伊織の手からさっきの券を取ってやよいに渡してやった。
やよいはちょっと困り気味な顔をしていた。

「わわ!ど、どうしたらいいですか、プロデューサー!」

「いや、それを決めるのはお前なんだけどさ……。まあ、いいや。
約束通り……いや、約束してないけど、一日お前の言う事なんでも聞いて
やるよ。そうだな、今度の休みでいいか?そういえば、その日って……」

「はい!私の誕生日です!じゃあじゃあ、その日でお願いしまーす♪」

やれやれ、俺の気なんか知らないではしゃぎまくってるな。ま、いいか。

「……そっか、もしかしたらその券がお前の所に行ったのは、伊織からの
誕生日プレゼントだったのかもしれないぞ」

「ええ~!そうなの、伊織ちゃん!ありがとう~、私、うれしい♪」

もちろん、俺が適当に言った事だがやよいにあんな風に喜ばれては
さすがの伊織も何も言えない。

「あ、いや……。そ、そうよ!私からのプレゼントに決まってる
じゃない!もう、思う存分プロデューサーを召使いにするといいわ!
あははは……」

最後の笑いは少し引きつってたぞ、伊織。まあ、これで他の奴も何も
言うまい。さて、残った問題は……。

「プロデューサー、私、楽しみにしてますね♪そうだ、約束の……
ハイ!ターッチ!」

「あいよ」

指きりの代わりにハイタッチを返してやると、オーディションに合格した
時並みに嬉しそうな表情をやよいはしていた。ふう、俺なんかと出かける
のがそんなに嬉しいのかね……。

               3月25日 AM 11:10 公園 (やよい)

うわ~!ちょっと遅れちゃったよ~!お母さんが呼び止めたりするから~!

「プロデューサー、待っててくれてるかな~?……あっ!」

あの遠くでも分かる背の高い真っ黒い人……プロデューサーだ♪

「プロデューサ~~!!」

「なんだ、やよい……か!?」

あれ、プロデューサーどうしたのかな。何かびっくりしてる。

「あ、いや……。今日はどうしたんだ、その格好」

「えっと、出かける時にお母さんが……。へ、変ですか?」

確かに、普段あんまり着ないワンピースだけど……。
うう~、変なのかな~。

「いや、変じゃないぞ。ちょっとびっくりしただけだ、結構似合ってる
と思うぞ」

「ほ、本当ですか~?ありがとうございま~す!」

えへへ~、褒められちゃった。あ、そうだ忘れちゃう所だった。

「プロデューサー、遅れちゃってごめんなさい」

「気にすんなって。おかげで久々にゆっくりしながらコーヒーが
飲めたぞ、っと!」

わわっ、プロデューサーが投げた空き缶が……

カコーン!

「すっごいですー!きれいにゴミ箱に入っちゃいましたー!」

「この位の距離なら誰でも入るって。んじゃ、行きますかお嬢さん。
今日は一日何でも言う事を聞かせていただきます」

わ~、プロデューサー、まるで執事さんみたい。なんか、照れくさい
かも~。

「プロデューサー、いつもどうりでいいですよ。えっと、私も今日は
一日よろしくお願いします」

私もプロデューサーの方を向いていつもみたいなお辞儀を返した。

「そういえばプロデューサー、なんでここが待ち合わせの場所なんですか?」

この公園って事務所から結構離れてるし、プロデューサーも来るの大変
じゃなかったのかな?

「あ~……、余計な奴らが後をつけて来そうだからな。念のため、
ウソの情報も流してきたから大丈夫だろう」

「プロデューサー、なんかスパイみたいですね~」

「さて、適当に歩きながらどうするか決めるか」

「はーい♪」

わーい、どこへ行こうかな。楽しみだな~♪

                 AM 11:40 公園 (プロデューサー)

さてと、歩き出したもののどこへ行くかな……。しっかし、やよいには
びっくりした。いつも着ている服みたいなオレンジ色のワンピース。
それといつものカエルも一緒。普段からステージ衣装を変えたりとかは
あるが、普段着とかが違うだけで結構変わるもんだな。

「んう?どうしました、プロデューサー。さっきからじーっと私の事
を見て」

「あ、いや、なんでもない。その服ってどうしたんだ?」

「これですか?実は結構前に買ってもらったんですけど、中々着る機会が
なくって。せっかく、近所のセール品ですごく安かったから買ったのに
もったいないな~とは思ってたんですけど……、あれ?どうしたんですか、
プロデューサー?」

……なんか、やよいが着ている物全部がセール品じゃないかと思っちまった。
そう思ったらすごく悲しくなってきた。

「そういえば、お母さんが家を出る時にこんな事言ってました」

「ん?何て言ってたんだよ」

「えっと、『がんばってきなさい』って。何を頑張ればいいんでしょうね?」

……やよい母よ、娘さんはもっと大事にしろよ。

「きっと、がんばって楽しんでこいって意味だと思うぞ」

「そっか~。わかりました、今日はがんばって楽しみます!」

はあ、こんだけ素直すぎると色々と不安だ。って、俺の方が親みたい
だなこれじゃあ。

「そういえば、そろそろ腹減ってこないか?」

「そうですね、じゃあお昼にしましょうか」

おっ、いい所にいい店が。

「やよい、あれ食べてみるか」

「あれ?」

そう言って、俺とやよいは公園で屋台を出している店の方へと向かった。

「わ~、いいにおいですね。これって何て言うんですか?」

「ん、ドネルケバブって言うんだ。串焼きになってる肉をパンみたいのに
挟んで食べるんだよ。えっと、どこの料理だったっけな」

「……トルコです」

「へ~、そうなんですか」

やよいはスルーしてるが、俺はこの外人の店員が異様なまでに流暢な
日本語を喋った事に驚いた。

「店員さんはやっぱりトルコから来たんですか?」

「はい。かれこれ、10年以上は居ますね。日本はとてもいい国ですね」

……か、完璧すぎる日本語だ。そしてやよい、もうちょっと気に
しようぜ。

「ま、まあいいや。ケバブ2つくれ。あ、やよいは辛くない方がいいよな」

「あっ、はい。おねがいしまーす」

「ありがとうございます、すぐ出来立てを作りますから少々
お待ちを……」

う……、俺が気にしすぎなのか?よし、もう気にするのはやめよう、
何か疲れるし。

それから数分後。俺とやよいは出来立てのドネルケバブを渡された。

「はいよ、お代」

「ありがとうございます。……あの、ちょっといいですか」

「な、何か……」

何だ、いきなりこっちにマジックペンを差し出してきたぞ。

「や、やよいさん。TVで見たことあります、サインを貰っても
いいでしょうか?」

……この人、面白いな。やよいの方はというと、ちょっと困った顔
している。

「プ、プロデューサー……、あの~」

「わかってるよ。サインしてあげたいんだろ、別に構わないって。
ほら、お前の持っててやるからさ」

「ありがとうございます、プロデューサー♪それじゃあ、サラサラ~♪」

うーん、しかしこういう人にも知られるようになったんだなやよいも。
俺はそれが自分の事みたいで嬉しく思った。

「はい!これでいいですか?」

「おお、ありがとうございます。またきて下さいね」

「はーい、また来まーす!」

やよいと俺はは店員さんに手を振ってその場を後にした。

                      PM 12:00 公園 (やよい)

「さっきの店員さん、いい人でしたね」

「そうだな。あ、飲み物がないか。……ちょっとあそこの自販機で
買ってくる」

「じゃあ、今度は私がプロデューサーの持ってますね」

プロデューサーからさっき買ったまだホカホカのケバブを受け取って
待ってる事にした。

「……一応言っておくが、知らない人についてくなよ」

「うう~、プロデューサー、それはひどいです~」

いくらなんでもそんなに子供じゃないですよ~~……。
うう、プロデューサーから見たらまだまだ子供なのかな私って。

「ん、じゃあ買って来る」

「はあ……。でも、どうやったらあんな美希さん見たいになれるのかな~」

そうだよね、私と一つしか違わないのに背も大きいし、スタイルも
すっごくいいし……。

「買ってきたぜ。って、どうした?」

「あ、なんでもないですプロデューサー!えへへ~……」

「そっか。あ、お茶でよかったか?」

「はい。そうだプロデューサー、これとお茶のお金……」

いくらなんでも、ご馳走になってばかりじゃ悪いし。でも、プロデューサー
って決まってこう言うんだよね。

「あ~、気にするなよ。ほら、冷めないうちに食べようぜ」

う~ん、プロデューサーの口癖なのかな『気にするな』って?
プロデューサーの言うとおり、冷めちゃったら勿体無いし……。

「それじゃあ、いただきまーす。ハグハグ……、わあ、美味しいです!」

「確かにうまいな。あの店員さん、いい腕してるな」

うっう~、こんなに美味しいものがあったなんて知らなかった~!
プロデューサーに感謝ですー!

「ハグハグ……」

「……じー」

あれ?なんかプロデューサーがこっち見たまま止まってる。
どうしたのかな?

「んぐ、どうしたんですかプロデューサー?」

「あ、いや……。食べてるお前が相変らず小動物に見えてしょうが
ないな~……と」

「はわっ……、そうなんですか~。はあ……、プロデューサー、私早く
大きくなりたいです」

「なんでまた。って、俺が言ったの気にしてるのか?だったら悪い、
ごめんなやよい」

「わっ、プロデューサーは悪くないです!……でも、私」

うう~……。どうしよう、何言えばいいのかわからないよ~。そうやって、
私が一人でグルグル考えていると、プロデューサーから急にきれいな箱を
渡された。

「えっ?これなんですか?」

「忘れる前にな。お前への誕生日プレゼントだよ、開けてみてくれ」

プロデューサーから渡された箱を開けてみると、中には……。

「わあ~!すっごく綺麗な髪留めとかリボンがいっぱいです~!」

「お前さ、いつも同じ様なのしか着けてこないだろ。だから、いいかなと
思って……。恥かしかったんだぞ、俺が女ばっか居るような店でそういうの
たくさん買うの」

プロデューサー……。

「私……、私、すっごく嬉しいです!……うっう~!ありがとうございまーす!」

ガバッ!!

「だあ!こら、やよい!引っ付くなよ、ハズいだろうが!!こら!!」

「だって、だって!本当にうれしいです!」

「まあ、喜んでもらえて俺も嬉しい……、だから離れろって!」

プロデューサーから離れた私はまた箱の中を見ていた。あはは、なんか
プロデューサーが恥かしそうに選んでるのが浮かんできたかも。

「なあ、やよい。お前、一番上のお姉ちゃんで中々誰かに頼れる事が
無かったって前に言ってたよな。でもさ、俺に対してだったらいくらでも
頼ってくれていいからな。それに、今日はお前の誕生日だ。少しぐらいの
わがままだったら聞いてやる。だから遠慮なんかするなよ、いいな」

「はい、わかりました♪それじゃあ……えい!」

私はもう一回プロデューサーにおもいっきり抱きついてみた。
あ、プロデューサーがちょっとだけ照れてるかも。

「な、なんだよ!」

「だって、プロデューサーが遠慮するなって言ったんですよ。だから、
今日は遠慮しませーん♪」

「あー……、失言だったかな?まあ、いっか」

「えへへ、今日だけは私のプロデューサーで居てくださいね~♪」

本当は今日だけなんて嫌なんだけど、誕生日なんだし今日一日は私も
わがまま言っちゃお~っと♪

プロデューサー、今は口では言えないけど、その分行動で表しますね。
だから、いつか気づいてくださいね♪

「な、何だ。そんなニコニコして俺の顔見て?」

「ナイショですよ、プロデューサー!」


おわり
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