春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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ブラックコーヒー と ビターチョコ 第6話『笑顔』

このSSは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の
二次創作SSです。
多少設定が違っていたり、オリジナルなPが出ますので
気にしない人だけ進んでくださいね。



凛のライブまで1週間と迫ったある日。
絆と凛はデパートの屋上で千枝たちチビッコアイドル達と営業を
する事になった。

「お兄さん、ビラがなくなっちゃいました~!」

「光、お前のを半分分けてやれ。その間に俺が取ってくるから」

「了解したぜ!ほら、千枝、これを使え!」

「えーと、チラシチラシっと・・・」

べシャアッ!と、ビラの補充に向かおうとした絆の前で
仁奈が転んでいた。

「うう~・・・おにーさん、転んでしまったのです~」

「ほれ、絆創膏と消毒液。自分でできるか?」

「おお~♪用意がいいですね~♪」

「まあな、ウチの事務所には何もない所で転べる特殊能力者がいるからな」

「プロジューシャ・・・じゃなかった、もう面倒だから絆くん!大変大変!
 迷子見つけちゃったよー!」

と、千佳が自分よりもさらに小さな女の子を連れてきた。

「だー!わかったよ!ビラを取りに行くついでにこの子の親を
 探してくる!お前は仁奈を頼む!」

そう言い、絆は女の子を肩車して歩きだした。

「この子の親御さん、いませんかー!おーい!お子さんが迷子ですよー!」

「・・・なんか、おにーさんすげーですね」

「うん、ちょっとカッコいいかも♪」

「‥‥‥ふーん。さすが有名なプロデューサー、面倒見が良いんだ」

そんな忙しそうに動いている絆を、凛は楽しそうに観察していた。

ビラを配り終えた絆達は、ステージまでの間休憩になったのだが‥‥‥

「はあ~‥‥‥疲れた」

絆は既に満身創痍だった。そんな絆に、凛は缶コーヒーを手渡した。

「お疲れ、大変だったね」

「ありがとう。・・・ん、お前、まだビラが残ってるのか」

凛の手にはまだ10枚ほどビラが残っていた。

「‥‥‥ごめん。知ってると思うけど、私、愛想いい方じゃないから、
 こういうの苦手・・・」

「とは言っても、お前だってアイドルなんだから、もうちょっとは
 何とかしないとな」

すると、凛は絆に持っているビラを差し出した。

「お手本、見せて」

「は、はい?」

「そこまで言うんだから、絆プロデューサーもできるんでしょ。
 だから、お手本」

「‥‥‥いや、その理屈はおかしい」

と、絆が困っていると、千佳たちも興味津々と集まってきてしまった。

「どうしたんですか、凛さん」

「いや、絆プロデューサーが営業のお手本を見せてくれるって」

「おおー!それはおもしろそうでごぜーますね!」

「へー、あたしも見てみたいなー♪」

「ヒーローの司令官って、すごく強かったりするから、きっと
 プロデューサーもすごいんだろうな」

子供達の熱い視線に、絆は拒否権を失っていた。

「・・・わかったよ、一回だけだからな」

「はい、がんばってね」

凛からビラを受け取ると、絆は丁度屋上に来たばかりの親子に
声を掛けた。

「どうぞ、この後ここでイベントステージがありますので、よかったら」

「あ、すいません、結構で・・・す」

一度はビラを受け取るのを断ろうとした母親だったが、絆の
顔を見て動けなくなっていた。それは、隣にいた女の子も同じだった。

「ほんの少しだけでも構いませんので・・・どうぞ」

絆の『キラキラ』という擬音が聞こえてきそうな営業スマイルに、
親子はハートを撃ち抜かれていた。

「は、はい・・・」

「お母さん!絶対に見に来よう!ねっ!」

「ありがとうございます。それでは・・・」

そう言い、絆は次の客へと声を掛けていった。
その様子を見て、千枝達は驚きのあまり言葉も出なかった。
そして、いつもとはあまりに違いすぎる絆を見て、
凛は動けなくなっていた。

数分後、持っていたビラをすべて配り終えた絆が戻ってきた。

「‥‥‥あ~~、疲れた」

先ほどとは打って変わって、ダルそうに椅子に座る絆。

「なんていうか‥‥‥すごかったよ」

「アレ、超疲れるんだよ・・・あ~、ダリい~」

「絆くん、さっきはあんなにカッコよかったのにね」

「あはは、エネルギー切れのヒーローみたいだ」

絆は千佳と光に突かれていた。

「‥‥‥私には、ああいうのは無理かも」

「いや、俺の真似しろとは言わないよ。そうだな・・・なあ、千枝。
 凛って事務所でもこんなか?」

と、絆は千枝に聞いてみた。

「えっと、凛さん、奈緒さんや加蓮さんといる時は楽しそうですよ」

「その二人って、凛の友達か」

「・・・うん、大事な仲間だよ」

「それだよ。今のお前、いい表情してる。凛、お前は一人じゃない。
 それだけは忘れるなよ」

そう言って、凛の頭を撫でようとするが、サッと避けられてしまった。

「子供扱いしない・・・」

「ちっ、逃げられたか」

子供の様に笑う絆を見て、凛も少し気持ちが楽になった。

「えっと、凛さん。千枝、頼りないかもしれないですけど、千枝もついてます
 からね」

「凛おねーさん、仁奈がいっしょなんですから、どーんといくですよ!」

「あたしの魔法で、凛さんが笑顔になれる様にしてあげる!なんてね♪」

「そうだ!ヒーローだって一人じゃ戦えない!信じてくれる仲間が必要だ!」

「‥‥‥みんな、ありがとう」

千枝達の応援を受けた凛は、嬉しそうに笑顔を浮かべていた。

「さて、もう時間だな。凛、お前が一番年上なんだから、チビッコどもに
 何か言ってやれ」

「え?‥‥‥いくよ、みんな!」

『おー!』

その後、凛たちのステージは予想よりも盛り上がり、イベントの責任者から
絆達はすごく感謝される事になった。


イベント終了後。近くのファミレスにて。

「なあなあ、本当に好きなの頼んでいいのか?」

「別に構わねえよ、今日はお前らも頑張ったしな」

「やったー!どれにしようかな~?」

「光ちゃん、あたしにもメニュー見せてよー」

「ねえ、仁奈ちゃん。千枝といっしょにこのおっきなパフェ食べてみない?」

「わあ、いいですねー!それにしましょー!」

絆と凛の座っているテーブルの後方で、千枝達四人が楽しそうに
メニューとにらめっこをしていた。

絆は頑張ったご褒美として、みんなをファミレスに連れてきていた。
さすがにみんなで座るには狭いので、絆は凛と二人で隣のテーブルに
座っている。

「ふう、仕事してきた後だっていうのに、チビッコは元気あるな」

「・・・また発言がお父さんみたいだよ」

『ガンッ』と、テーブルに突っ伏す絆。

「元気だしなよ、お父さん」

「おい、本気で泣くぞ」

「‥‥‥今日はありがとう」

「なんだ?急に改まって」

「絆プロデューサーのおかげで、アイドルに必要なもの、ちょっとだけ
 わかったと思う。だから、ありがとう」

素直な凛の言葉に、絆は照れくさそうに横を向いてしまった。

「まあ、仕事だからな・・・それよりも、来週はついにライブだ。
 大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ。絆プロデューサー、期待してもいいよ」

臆することなく、凛はそう言った。

「ははっ、余計な心配だったな。そんじゃ、凛お嬢様は何にしますか?」

絆はメニューを凛の方へ向けた。

「‥‥‥それじゃあ、そのアップルパイ」

つづく。
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【 2012/09/29 (Sat) 】 モバマスのSSです@ | TB(0) | CM(0)
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