春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
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めるてぃ・きっす

こちらは春屋が出来た頃に書いた『アイドルマスター』のSSです。
オリジナルなPが出たりしていますので少しご注意を。

やよいとPが中心のお話です。




……ん。やばい、またソファーで寝ちまってたか。やれやれ、律子に
怒られる前に起きるとする……ん?なんだ、何か口に当たってるような気が。
そう思った俺が目を開けてみると……

「えっ!?はわわっ!!」

「ん……やよい?」

何故かやよいがすぐ近くに居た。そして……

「ご、ごめんなさーい!!」

と言い残して、やよいはダッシュでその場を去ってしまった。

「……って、ちょっと待て!」

まてまてまて、落ち着け、俺!状況を整理しようじゃないか……
えーっと、俺が寝ていて、何かが俺の口に当たっていて、目を開けたら
やよいが居て、そしたらやよいが慌てて逃げた……

「で、でも、相手はあのやよいだぞ……。まさか……な?」

と言いつつ、俺は唇に手をやって固まっていた。
……いや、そんなわけ無いよな、無いって。

「どうかしたんですか、プロデューサーさん?」

「うおう!!」

ガッタン!! 

痛って~。ソファーから落ちちまった……。

「わっ、プロデューサー、大丈夫ですか?」

「なーにやってるのよ、こんな所でボケちゃったみたいに」

春香に話しかけられた事に驚いてソファーから落ちた俺を、雪歩と伊織が
見下ろしていた。

「い、いや、なんでもないぞ。……そういえばお前ら、やよいを
見なかったか?」

「やよいちゃんですか?それなら……」

「やよいなら、さっき走り去る様に帰っていったけど……。まさか、あんた
何かしたんじゃないでしょうね~!」

普段は見下ろしている伊織に、逆に見下ろされながら俺は睨まれていた。

「んな訳ねーだろうが……。むしろ、された側……」

「え?プロデューサーさん、何か」

うっ、口が滑った。えーっと、こういう時は……

「言ってない。何も言ってないぞ春香……あー、今日も可愛いな春香は」

「ええ~!そんな事無いですって、プロデューサーさ~ん!キャー!」

はあ、春香は扱いやすくって助かる。さーて、逃げるか……

「悪いが、今日はちょっと帰る。お疲れ、気をつけて帰れよ」

俺は雪歩と伊織にそう言い残して事務所を後にした。


「あっ、プロデューサー……行っちゃったね、伊織ちゃん」

「そうね……にひひ、これは何かあるわね」

その時、伊織が何かをたくらむ様な笑いをしていた事を、俺は知る由
も無かった。

次の日。

俺はやよいが居るであろうダンスレッスンのスタジオの前にいた。

「いや、別に気にする事は無いんだけど、何かうやむやなのは気持ち
悪いし……。でも、どうやって聞くんだよ、俺……」

まさか、そんな恥かしい事を聞くのもアレだし。もしこれで間違いとか
だったら、俺はただの自意識過剰なバカだし……。

「その前に、なんであんなチビッコにドキドキさせられてるんだ
 俺よ……。はあ~」

うーむ、スタジオの前まで来たが、ものすごく入りづらい。特に理由は
無いんだけど入りづらい。

「あれ?プロデューサーさん、どうかしたんですか?」

「なになに、なんでそんな所にいるの?」

765プロ自慢の(?)マイペースコンビ、あずさと美希が俺に話しかけて
きた。多分、レッスンに来たんだろう。

「い、いや。別に何でもないんだ、気にするな」

「え~?でも、そんな所で突っ立ってたら気になるの」

「そうですね~、何か悩み事でもあるんですか、プロデューサーさん?」

……言えるわけ無いだろうが。うーん、でも、あずさは普通に心配して
くれてるみたいだし、心配かけない様にしておくか。

「気にしなくてもいいぞ、あずさ。ありがとうな……よし、行くか」

俺は二人に手を振って、中に入ることにした。

「どうしたんだろうね?」

「さあ~?」


……少しばかり遡る事、数分前。

「ねえ、やよい。昨日、プロデューサーと何かあったりした?」

「ええっ!な、何にもないよ、本当だよ!」

明らかにバレバレな動揺をしながら、やよいは伊織に否定した。
その様子を、一緒にスタジオでレッスン中の真と亜美、真美、
そして綾乃が見ていた。

「な~んか、やよいっち様子が変だよね~」

「うんうん。これは兄ちゃんと何かあったよね~♪」

「う~ん、でも、あのプロデューサーがやよいを相手にするようには
見えないけどな」

「そうよね……、私だったら一目散に持って帰りたいけど」

綾乃の一言にやや引きながらも、3人はやよいの様子を見ている。
そんなやよいに、伊織はさらに質問している。

「ふーん、何にも無いのに何で昨日はあんなに猛ダッシュで帰ったの
かしらね~?」

「はわっ!……ほ、本当に何も無いってば~!」

だが、伊織に質問される度にダンスのステップがずれていくやよい。

「……やよいっち、アレはバレバレだよね」

「うんうん。でも~、何があったんだろう?」

あれこれ勝手に想像し始めた亜美と真美を、呆れた顔で真は見ていた。

「まったく。二人とも、プロデューサーはそんな人じゃないだろ。
もう、綾乃さんも何か言ってやってくださいよ」

「ん~、でも、彼からじゃない可能性もあるのよね?」

綾乃のその一言にびっくりしたのか、真に亜美と真美は動きが
止まってしまった。

「あ、綾乃さん?だって、やよいですよ……」

真はさっきのやよいの様に慌てながら綾乃に言葉を返した。
すると、綾乃がこう言った。

「でも、やよいちゃんって彼の事かなりお気に入りみたいな感じだし。
それに、やよいちゃんだって女の子なんだから」

綾乃がそう言うと、亜美、真美は『お~!』と声を上げ、真は耳まで
赤くなっていた。

「さて、伊織ちゃんがいい質問してくれるといいんだけどね~♪」

そう思いながら、綾乃は伊織の方を見ていた。

「ん?……あ~、なるほどね」

何故かこんな時だけ、綾乃と伊織は見事なアイコンタクトが取れていた。
その結果、次の質問が決まった。

「ね~、やよい?」

「な、何?伊織ちゃん……」

「プロデューサーに何かしたりした~?」

「ひゃっ!わわわ!」

バッターン!と、大きな音を立てて、やよいは倒れてしまった。

「だ、大丈夫……。と言うか、あんた分かりやすいリアクション
するわね」

伊織が倒れているやよいを起こしていると、そこへプロデューサーが
やって来た……。


俺がスタジオの扉を開けると、何故かやよいがぶっ倒れていた。
……ん、なんか、みんなの視線が俺に集中してないか?まあ、それより。

「おーい、大丈夫かやよい?」

「うう~……。はわっ!!」

やよいは俺の顔を見るなり変な声を上げた。って、何だよその反応は……。

「あ、あのさ、やよい……」

「ご、ごめんなさい!ええと、その~、失礼しますー!」

そう言ってやよいがまた逃げようとした時、伊織が綾乃の方を
向いて叫んだ。

「綾乃!逃がさないで!この際、抱きつこうがどうしようがOKよ!」

おいおい。そんな事を言ったら、綾乃のリミッターが解除されて……。

「はい、捕まえた~♪」

『って、早っ!!』

その場にいた全員が同時に同じ事を口にした。で、捕獲されたやよいは、
言うまでもなく動けなくなっていた。

「あう、綾乃さん~、はなしてくださ~い!」

「あ~、かわいいな~やよいちゃんは♪」

……可哀想に。まあ、これでやよいに昨日の事が聞けるな。

「おい綾乃、ちょっとやよいに聞きたい事があるから、放して……」

「そうそう、私たちも聞きたい事があったのよ。さあ、隠さずに
喋ってもらうわよ~♪」

な、何だと!?ちょっと待てよ、これってちょっとマズイ展開だぞ。

「い、伊織。何を聞く気なんだよ……」

「そんなの決まってるじゃな~い。やよいが、昨日あんたに何を
したのかよ」

そんな、笑顔で言わないでください……。っく、ここはやよいを
奪い返して。

「亜美、真美。プロデューサーが逃げないようにしてて」

「はーい♪」

「おーけー♪」

伊織に命令された亜美と真美は、俺の両腕に引っ付いて来た。
くそ、俺も逃がさないつもりかよ。

「さーて、やよい、早く喋らないとこのまま綾乃に何されるか
分からないわよ~?」

「ええ~!それはちょっと怖いかも~……」

「……ねぇ、伊織ちゃん。私って、ものすごくひどい扱いされてたり
しないわよね?」

「……さあ、早く言いなさい!」

スルーかよ……まあ、当然だけど。さて、どうするか。両腕に引っ付いて
いるチビッコは何とかなるが、いつの間にか出口に真が立っていて脱出も
難しいな。

「あ、あの。伊織ちゃん、本当に大した事じゃないんだよ」

「なら、別にいいじゃない。ほら、プロデューサーも聞きたいでしょ?」

「まあ、確かに。俺も、何で逃げられるのか気になるしな。やよい、俺は
気にしないから話してくれよ」

とは言ったものの、俺は内心かなりドキドキしていたりする。
そんな事考えていると、やっとやよいが口を開いた。

「えっと、昨日、お仕事が終わって事務所に帰ってきたんです。そしたら、
プロデューサーがいつものソファーで寝ていて……」

「そ、それで?」

あれ?さっきまで出口で門番をしていたはずの真が、興味津々でやよいの
話を聞いていた。

「えと、私が、プロデューサーが寝てる顔を見ていたんですけど、
その時……」

「うんうん!で、その時どうしたのやよいっち!」

「はやくはやく~!」

……うう、その時やよいは俺に何したんだよ。

「あ、あの、プロデューサーの唇が」

「ええー!奪ったのー!」

「やよいっち、やるね~!」

「わー!そんな事してないよー!」

やよいが真っ赤になりながら亜美と真美が言った事を否定した。
……ん、してないのか?でも、あの時確かに何かが口に当たってた様な。

「はいはい、亜美真美、黙ってて。で、やよい、それからどうしたの」

「うん。プロデューサーの唇がひび割れたみたいになってて、痛そうだな~
と思って、リップクリーム塗ってあげたの」

「……それだけなの、やよい?」

「……そんだけか、やよい?」

「はい……。眠ってる所を起こしちゃったんで、悪い事したと思って~」

そ、そんな事で、俺は昨日と今日悩んでたのかよ……。
はあ、一気に力が抜けた。

「プロデューサー、ごめんなさい~」

やっと綾乃から解放されたやよいは、俺に向かって申し訳なさそうに
頭を下げた。

「いや、気にするなって。それに、俺のためにしてくれたんだろ。
こっちこそ、ありがとうな」

俺はやよいにお礼を言って、ついでに頭も撫でてやった。相変らず
こうしてやるとやよいは嬉しそうにするな。

「えへへ~、どういたしまして。あれ、みんなどうしたんですか?」

さっきまでのノリはどうしたのか、亜美たちはすっかり興味を無くして
レッスンに戻っていた。

「あ~あ、意外と普通なオチだったね~」

「うん。あ~、つまんな~い」

「はあ、だから最初から言ったじゃないか」

なんか、好き放題言われてねえか……、やれやれ。

「それじゃあ、私は先に着替えてきますねー!」

「あ、私も。それじゃ、またねプロデューサー」

「ああ。……はあ、今日はもう帰ろうかな」

本当になんだか疲れた……。ん?やよいがなんかこっち見てる。

「どうした?」

「えへへ~、なんでもないです♪」

やよいは笑いながらそう言うと、行ってしまった。変な奴だな……。

「なんだったんだ、今の?……綾乃、お前もさっきから黙ってどうしたん
だよ」

綾乃は何かをさっきから考え込んでる様だった。

「あ、うん。やよいちゃんが塗ってくれたリップクリームって、よくある
スティックタイプのやつよね?」

「ああ。でも、それがどうかしたのかよ」

「うん。それを、そのままあなたに使ったのよね……。そうすると」

「ん?そうする……と」

………………ものすごく、言いたくない言葉が頭を過ぎった。

「そう、間接……」

「なっ!お前な!さすがに拭いてから使うだろ!」

「んふふ~。さーて、それはやよいちゃんしか知らないわね。そんだけ
好かれるなんて、羨ましいわね~」

綾乃はそれだけ言って、亜美たちの所へ戻っていった。

「あっ、いや、まさか……。そんなわけない……よな?」

結局、俺はまたしばらく一人で考え込む事になった……。
なんで、俺がこんな目に……。

「あれ?兄ちゃんどうかしたの?」

「なんか、頭抱えて悶えてる様に見えるね?」

「綾乃さん、さっき何か言ったんですか?」

「えっと、私は知らない。さあ、レッスン続けるわよ~」


場所が変わって、スタジオの更衣室。

「ぴったん、たんた、もじぴった~ん♪」

着替え中、ずっと鼻歌交じりで上機嫌のやよいが気になったのか、
伊織が声を掛けた。

「ねえ、やよい。なんかご機嫌じゃないの、どうしたの?」

「え?う~んと……えへへ~、ごめんね。伊織ちゃんにもナイショ♪」

「なによそれ~!教えなさいってば、ちょっと、やよい~!」

「ごめんね。それじゃあ、先に行ってるね~!」

やよいは伊織にそれだけ言って、更衣室を出て行った。残った伊織は
納得いかない顔をしていた。

「い、一体なんなのよー!教えなさーい!やよい~~!!」

そんな伊織をよそに、やよいはその日、終始ご機嫌だったという。
一方、プロデューサーは新たな悩み事でまたしても頭を抱えていた。

「えへへ~♪プロデューサー、気が付いちゃったかな~♪」


パーフェクトコミュニケーション……?

つづく。
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