春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
091234567891011121314151617181920212223242526272829303111

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【 --/--/-- (--) 】 スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

月と月のおはなし。第九話『お鍋とお別れ』

こちらのSSは『アイドルマスター2』と『東方プロジェクト』の
二次創作です。色々と設定が違っていたり、オリジナルなPが
出てきますのでご注意ください。




「それじゃあ、いただきます・・・」

『いただきまーす』

私を迎えに来た霊夢と早苗。それと、ちょっと元気の無い千早と
テーブルを囲んでおゆはんの時間である。

「ふぃ~・・・鍋にはやっぱりお酒よね~♪」

「……あの、霊夢さんってお酒飲める年齢なんですか?」

「えーと、幻想郷ではよくある事なので・・・あはは」

「はい、千早。これ、もう食べれるわよ」

そう言い、千早にお皿を手渡した。

「あ、ありがとうございます……」

やっぱり、元気無いわね。まさか、私が居なくなる事でそんなに
落ち込むなんて思わなかったわ。さて、ちょっと困ったわね。

「はあ~、それにしても千早さんとお食事なんて、本当に夢みたい
 です~☆」

「私も嬉しいですよ、早苗さん。私の知らない世界で、私の歌を
 好きでいてくれる人がいてくれたなんて。とても素敵です」

千早、本当に嬉しそうね。

「そういえば、私、ちゃんと千早歌を聞いてないのよね」

「ねえ、その子そんなに歌が上手いの?」

「それはもう!千早さん、このお二人に千早さんの歌がすごいって
 わからせてあげてください!」

と、早苗に言われて、千早が困っている。相変わらず無茶を言う子ね。

「え、えーと……ご近所の迷惑になるので、ちょっとだけなら」

千早が箸を置いて一呼吸する。すると、いつもとは違う目になった。
なるほど、本当に歌う事にかけては真剣なのね。


……それから数分後。

「……ふう、すみません。最近、ちゃんとトレーニングしてないので
 この程度のものしか」

「いやいや、あんたすごいわ。あのうるさいだけの夜雀と山彦に
 聞かせてやりたいわ」

「あの霊夢が他人を褒めるなんて珍しいわね」

「素直に良かったからよ。・・・って、早苗はなんで泣いてるの?」

「感動してるんです~!目の前で千早さんの生歌が聞けるなんて……
 もう、何も怖くないです!!」

早苗、それ以上いけない。それにしても、あれでまだ本調子じゃないって
いうのが驚きね。それに、歌っている時の千早はとても生き生きと
していた。

「あの、咲夜さん。どうでしたか、私の歌」

「すごくよかったわ。ありがとう、向こうへ戻っても忘れないわ」

すると、千早は棚にから何かを取り出してこちらに持ってきた。

「もしよかったら・・・コレを持っていってください」

「これは?」

「この機械とCDがあればいつでも私や私の仲間たちの歌も聞く事が
 できます。使い方は早苗さんに聞いてください」

「CDって、レコードの進化形だっけ?」

「まあ、大体霊夢さんの言うとおりです。えーと、電池は充電式ですね。
 だったら、ウチに来てもらえれば充電できますよ」

そうか、早苗の神社は山の河童たちやらのおかげで電気があるのよね。

「でも、いいのかしら。貰ってばかりで悪いわね」

私がそう言うと、千早は首を振った。

「そんな事ありません。今もこんな風に美味しいご飯を作って
 いただいたり、昨日と今日だけでしたけど一緒に居れて楽しかった
 です。それに、こんな物語の様な出会いは・・・もう、できないと
 思いますから。咲夜さん、ありがとうございます」

「……そんなに大した事はしていないわ。さあ、お鍋がまだ沢山
 あるんだから、食べちゃいましょう」

「おお、ガラにもなく照れてるわね」

「咲夜さん、可愛いですね~♪」

聞こえてるわよ……。それにしても、本当にこの子にはまいった。
たった二日しかいなかったのに、あんな風に感謝されるなんて
思わなかった。本当に・・・素直で優しい子ね。


…………それからしばらくして。


「すー……すー……」

「千早さん、寝ちゃいましたね」

「ねえ、咲夜。本当に何も言わずに帰るの?」

「一応、書置きを残しておくわ・・・っと、これで後片付けも
 完了ね」

晩ご飯の後、しばらくみんなで話をしていたのだが、気がつくと
千早が眠ってしまっていた。帰り際に泣かれたら困るので、
今の内に帰る事にした。

「・・・千早さん、歌を聞かせてくれてありがとうございました」

「咲夜が世話になったわね。一応、礼を言っておくわ。ありがと」

「ううん……咲夜……さん……」

「……さようなら、可愛いお月さま。あなたと出会えた偶然に、
 心から感謝するわ」

そう言い、千早の髪に触れた。お手入れのしがいのある、良い髪
だったんだけれどもね。

「・・・そうね、私があげられる物はコレくらいかしらね」

私は書置きの上に『ソレ』を置き、部屋の明かりを消した。
そして、私の本当の居場所へと帰る事にした。


さようなら、もう一人のお嬢様。


続く。

スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。