春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
091234567891011121314151617181920212223242526272829303111

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【 --/--/-- (--) 】 スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

ゆきのひ

これはアイドルマスターの二次創作SSです。
多少設定とは違うかもしれませんが、気にしない方はこのまま前進。




「うわ~!絆さん、すごいですよ~!雪がいっぱいでーす!」

「そうだな。転ぶなよ、やよい」

めずらしく都内でも雪の積もった日、やよいとプロデューサーの絆は
事務所近くの公園に来ていた。

「しかし、本当によく積もったな。こんなに雪見るのなんて久しぶりだぜ」

「でも、いいんですか。こんな所で遊んでいても?」

「ああ、雪のせいで色々とキャンセルになっちまったからな。
 ……って、寒くないのか、お前は?」

絆が指摘したやよいの服装は、マフラーはしているがいつもと同じオレンジの
トレーナーにデニムのスカート姿だった。

「え?全然平気ですよ♪」

「うーむ、子供は風の子とはよく言ったものだ」

寒そうにしている絆とは対照的に、やよいは元気に雪の積もった公園を
走り回っていた。

「……犬はよろこび、庭駆け回り」

そんなやよいの姿を見て、あの有名な雪の歌のワンフレーズを口に
してしまった。

「どうしたんですか、絆さん?」

「いや……。ん、何だそれ?」

「はい!雪だるまでーす!あっ、顔はプロデューサーに似せて作って
 みました~♪」

やよいの小さな手の上に雪だるまがちょこんと座っていた。
顔は木の枝で作られている。

「……俺って、こんなにシンプルな顔だったっけ。って!
 やよい、手が真っ赤じゃないかよ!」

「わあ、ホントだ。作ってるのに夢中で気が付きませんでした」

「しょうがないヤツだな……。ほれ、そいつはベンチに置いておけ」

絆はやよいから雪だるまを受け取り、近くのベンチに壊さないように
置いた。

「うっわ、結構冷たくなってるじゃないか」

「えへへ~、絆さんの手、あったかいです~♪」

心配している絆をよそに、やよいは嬉しそうに絆の手を握っていた。

「お前な~……。とりあえず、俺の手袋でも着けてろ」

「はーい。……うわ、ブカブカです~」

「それはお前がちっこいからだ」

「はう……。あっ、絆さんは寒くないんですか?」

「俺は平気だ。それよか、お前の方が心配だよ」

絆はそう言って、いつもの様にやよいの頭を撫でていた。

「わっ、ありがとうございます~!でも~、本当に大丈夫ですか?」

「平気だって。……ん~、それじゃあ、やよいが俺を暖めてくれ」

ヒュー……

二人しかいない公園で、虚しく冷たい風が吹いていた。

「すまん、めちゃくちゃ面白くない事言った。言ってる自分が一番
 寒かった……」

「うーん、絆さんをあったかくですか~……」

「お、おい。やよい、さっきのは冗談だぞ」

先ほどの絆の言葉を真に受けたやよいがしばらく考え込んでいると、
何かを思いついたのかポンッと手を叩いた。

「ん、何か思いついたのか?……って、なんでいきなり俺に抱きついて
 くるんだよ」

「えっと、こうすれば絆さんも私もあったかくて、「いっせきにちょー」
 かな~と思って♪」

そう言って、やよいは嬉しそうに絆にピッタリとくっついていた。

「あのな~。はあ、本当にお前ってあったかい奴だな」

「どういう意味ですか?」

「そうだな……。そうやって、引っ付かれてると確かにあったかい。
 でもな、お前がそうしてくれる心遣いが一番あったかいよ。
 ありがとうな、やよい」

「そ、そうですか?えへへ、ちょっと恥ずかしいかも♪」

雪の降り積もった公園で、二人の楽しそうな笑い声が静かに響いていた。


……のだが。

ヒュッ!!

ボスンッ!ボスンッ!!

「ぐあっ!?」

「き、絆さん!?」

いきなり飛んできた2発の雪玉を顔面に受けて、絆は雪だらけの地面に
倒れてしまった。

「いや~、このままだと温暖化を進行させるだけだと思って。
 つい、全力で投げちゃったわ」

「あ、あんた達ね!公園のど真ん中でなにしてるのよ!!」

雪玉を投げた張本人である律子と伊織は倒れた絆を見下ろしてそう言った。

「あ~、さっきの兄ちゃんとやよいっち見てたら、むしょ~にしょっぱい
モノ食べたいね、亜美」

「うん、ものすごく塩分がほしいね~」

そして、その後ろには亜美と真美もあった。

「律子さんに伊織ちゃんも、どうしてここに?」

「いや、私たちもヒマになっちゃってね。それで、亜美と真美に
 引っ張られて……」

「そうしたら、あんたたちが暑苦しくいちゃついていたのよ。
 まったく、やよいも気をつけなさいよ。いつあのド変態に襲われるか……」

ゴゴゴゴゴゴ……

「い、いおり~ん。うしろうしろ?……」

「律っちゃんも逃げた方がいいと思うよ~」

ドドドドドドドド……

「え?うし…ろ……」

「何よ、一体なにがあるって……」

振り返った二人の目に映ったのは、どこかの長編冒険マンガの様な擬音を
バックに立ち尽くす絆の姿だった。

「はわっ!絆さん、こわいです?!」

「ちょっ、プロデューサー!お、落ち着きましょう!」

「お、怒っちゃいや~、伊織こわ~い……」

「……俺は、お前らが泣くまで雪玉を投げるのをやめない!
つーか、絶対に泣かす!」

絆はそう叫ぶのと同時に凄まじい勢いで雪玉を律子達に投げ始めた。

「うわっ!プロデューサー、大人気ない!」

「ちょっと!亜美、亜美!何ちゃっかりそっち側に居るのよ!」

「だって、あきらかに勝ち目の無い方には付きたくないもんね~♪」

「うんうん。というわけでごめんね、二人の事は忘れないから~♪」

そう言って、亜美と真美も一緒になって雪玉を投げ始めていた。
残されたやよいはその様子をポカンとしながら眺めていた。

「わわっ、いつの間にかすごい事になっちゃいました~!」

「えーっと、コレってどうしたのかな?」

「あらあら、みんな仲良く雪合戦してるのね~」

「あっ、小鳥さんにあずささん」

「社長に言われて来てみたんだけど……、これは戻って熱いお茶の用意を
 した方がいいかも知れないわね」

小鳥は苦笑いしながら目の前の戦場を眺めていた。

「でも、せっかく二人っきりだったのにお邪魔しちゃってごめんなさいね、
 やよいちゃん」

「はわっ!!べ、別にそんなことはないですよ!」

「あらあら、照れなくてもいいのに。やよいちゃん可愛いわね~、ふふふ♪」

「あ、あう……」

「まったく、そんなやよいちゃん放っておいて何してるんですかね、
 プロデューサーさんは」

小鳥が呆れながらそんな事を言っている中、絆は必死になって雪玉を
投げ続けていた。

「それじゃあ、事務所に戻ってお茶を入れておいてあげましょう。
 きっと、プロデューサーさん喜ぶと思うわよ、やよいちゃん」

「うーんと、私はもうちょっとここに居ます」

「でも、もうしばらくは終わらないと思うけど……」

「でもでも、あんな風に楽しそうな絆さんって見てるだけで面白いですよ♪」

「あらら、私たちもお邪魔みたいね、小鳥さん」

「そうですね。それじゃあ、風邪を引かないう内に戻ってきてね」

「はーい!」

小鳥とあずさが一足先に事務所へと戻って行った後も、やよいは子供の様に
雪合戦をしている絆をずっと見ていた。

「……えへへ。絆さん、弟達みたいでちょっとカワイイかも♪」

雪で埋め尽くされた公園の中で、雪合戦をしている絆を眺めているやよいは、
一人幸せそうであった。


おわり
スポンサーサイト
【 2009/03/16 (Mon) 】 アイマスのSSですよ♪ | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。