春屋

こちらはゲーム「THE IDOLM@STER」「東方project」を応援しているサイトです。管理人のプレイ日記や、SSが置いてあります。
091234567891011121314151617181920212223242526272829303111

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【 --/--/-- (--) 】 スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

バレンタインとベストフレンド

これはアイドルマスターの二次創作SSです。
多少設定とは違うかもしれませんが、気にしない方はこのまま前進。




                     2月13日 765プロ

その日、765プロ所属のアイドルである如月千早は事務所の仲間であり、
友人の天海春香を会議室に呼び出していた……


「あ、あの、千早ちゃん。お話って何なのかな?」

「こういう事、相談できるのは春香しかいないから。じ、実は……」

恥ずかしそうに千早が口ごもっている間、春香が「ま、まさか告白!?」
と勘違いをしていると、千早がようやくその口を開いた。

「わ、私にチョコレート作りを教えて」

「えっ?」

千早の思いもよらない相談に困惑する春香であったが、ふと今日の日付を
思い出してピンときた。

(な~るほど、明日はバレンタインデーだもんね。あの千早ちゃんがね~。
 ……やっぱり、渡す相手はプロデューサーさんかな?)

「あの、ダメかしら……」

「ううん!全然オッケーだよ、千早ちゃん!私に任せて、絶対においしい
チョコレートを作れる様にしてあげるからね!」

春香は千早の手を力強く握って答えた。

「あ、ありがとう春香。でも、そんな大げさな……」

「いやいや、千早ちゃんは甘い!バレンタインデーは特別な日なんだよ。
 大切な人に一生懸命作ったチョコレートを渡せば、その人に自分の気持ちを
 伝えられるんだよ」

「大切な人に、自分の気持ちを……。わかったわ、私、一生懸命にやるわ。
 春香、よろしくお願いね」

こうして、春香は千早に手作りチョコレートの作り方を教える事になった。


場所は変わり、ここは事務所の近くにあるスーパーマーケット。

春香と千早はチョコレートを作るための材料を買いに来ていた。
ちなみに二人とも変装はしている。もし、春香と千早だとばれてしまうと
お店が大変な事になるからである。

「さーて、材料が無いと何も出来ないもんね。えーっと、コレでいいかな」

そう言って春香が手にしたのは、手作りチョコを作る時に使用する
ブロックチョコである。それを見て、千早は不思議そうにしていた。

「春香、チョコレートを作るのにチョコレートが要るの?」

「えっ?そうだけど……。千早ちゃん、もしかして原材料から作ろうとか
 思ってないよね?」

春香がそう訊ねると、千早は恥ずかしさで顔を赤くしながら目を逸らした。

「あ、あはは。本当に千早ちゃんって、歌以外の事だと知らない事が
 多いよね」

「うっ……」

「でも、千早ちゃんらしくていいと思うよ。そんな所がすごく可愛いし♪」

「は、春香……もう許して」

既に湯気が出そうなくらい真っ赤な千早を見て、春香はちょっとだけ
反省した。

「ごめんごめん。さて、トッピングも買わないと。行こう、千早ちゃん♪」

「わっ、そんなに引っ張らないで、春香」

春香は楽しそうに千早の手を引き、買い物を続ける事にした。
そんな二人は傍から見ていれば仲がいい姉妹の様に映っていた。
その二人が有名アイドルだとは誰も思ってはいなかった。


こうして、色々あったものの材料を買ってきた二人は事務所に戻って
チョコレート作りに入ろうとしていた。

「それにしても、ココ、給湯室っていうよりキッチンだよね」

「そうね。プロデューサーが『料理がしやすくて助かる』って言ってたわ」

二人の言った通り、現在の765プロの給湯室はかなり立派な作りをしており、
簡単な料理ならココで作れてしまうほどの設備は整っていた。実際、仕事で
泊まる事の多いプロデューサーはこの給湯室を使って自炊している。

「さてと、千早ちゃんは料理した事は……無いよね?」

「な、なんで無い事前提なのよ、春香」

「じゃあ、できるの?」

「…………できないけど」

子供の様にむくれてしまった千早を見て、春香は苦笑しながらそんな
千早の頭を撫でてあげていた。

「春香、それは何のつもり……」

「えっと、よくプロデューサーさんがこうしてたから。さっ、始めようか♪」

色々と納得いかない千早をよそに、春香は準備を進めていた。

「まずはチョコレートを湯せんに掛けようか」

「湯せん?」

「うん。片方のお鍋にお湯を沸かして、その上に小さめなお鍋を浮かして
 チョコを溶かすんだよ。直接火にかけちゃうと焦げちゃうからね」

「そうなの……」

説明しながらも手馴れた様子で春香はチョコを溶かしていく。
それを千早は少し楽しそうに見ていた。

「ほら、千早ちゃんもやってごらんよ。よーくかき混ぜてね」

「わ、わかったわ。……こう?」

少々ぎこちなくはあるが、千早は見よう見まねで鍋のチョコを
かき混ぜていった。

「次はミルクをちょっと入れてみようっか」

「わかったわ……こんな感じかしら?」

「うん、うまいうまい♪」

二人が仲良く料理をしていると、そこへあずさがやってきた。

「あら、二人でバレンタインの準備かしら?」

「そうなんです、それで千早ちゃんにチョコ作りを教えている所なんです」

「そうなの、頑張ってるのね千早ちゃん。それで、千早ちゃんは誰に
 あげるのかしら?」

「あげる人……ですか。一応、みんなにもあげるつもりです」

「そうなの?」

「はい。だって、私にとってみんなは大切な人ですから……」

と、千早が言うと春香とあずさが千早に抱きついてきた。

「千早ちゃん、本当にかわいいな~もう!」

「本当ね~♪ウチで飼っているワンちゃんみたいよ~♪」

「あ、あの!二人とも、火を使ってるんですから危ないですって!」

「でも、みんなって事はプロデューサーさんにもあげるんだよね~?」

「ええ。日頃お世話になっているのだから、少しぐらいはお返しを
 しないと」

「じゃあ、頑張らないといけないわね。私もお手伝いしてもいいかしら」

「あ、ありがとうございます、あずささん」

千早が嬉しそうにあずさにお礼を言っている横で、春香は少し考え事を
していた。

(う~ん、やっぱりプロデューサーさんにあげるんだ。
 これは私も負けてられないかも。でも、千早ちゃんも頑張ってほしいし、
 今は千早ちゃんのためにがんばって教えてあげよう!)

「ん?どうしたの、春香」

「なんでもないよ。それじゃあ、頑張っておいしいのを作ろうね、
 千早ちゃん!」

こうして、3人は遅くまでチョコ作りをしていた。


そして、バレンタインデーの日になった……


「……うーむ、大漁すぎる」

プロデューサーは自分のデスクで事務所のみんなに貰ったチョコの山を
見てため息をついた。

「あら、そっちも大変ね」

「んあ?そっちもって……お前も貰ったのか、綾乃」

「まあね」

同じ事務所のプロデューサーである綾乃もみんなに貰ったチョコを
抱えて苦笑いをしていた。

「おっと、まだ増えそうね。おはよう、春香ちゃん」

「おはようございまーす、綾乃さんにプロデューサーさん!」

「ああ、おはよう」

プロデューサーはそう言って春香の方に手を出した。

「え?えっと……」

「どうせお前もくれるんだろ?」

「うう……、あからさまに言われるとあげたくない様な」

「じゃあ、いらない」

「うわ~!うそうそ!うそです~!プロデューサーさん、
 受け取ってください~!」

いつもの様にからかわれている春香を見て、綾乃はプロデューサーの
頭をペシッと叩いた。

「コラ、春香ちゃんがかわいそうでしょ」

「いや、つい。悪かったな、春香」

プロデューサーが春香の頭を撫でてあげながら謝っていると、
千早がプロデューサー達の所へやってきた。

「おはようございます、プロデューサー、綾乃さん。
春香もおはよう……って、どうしたの」

「うう~、プロデューサーさんがいじめるよ~」

そう言って、春香は千早に抱きついた。千早は「ああ、いつもみたいに
からかわれたのね」とため息をついていた。

「えっと、綾乃さんにプロデューサー。これ、いつもお世話になってるので
 感謝の気持ちです」

千早は鞄から可愛らしくラッピングされた小さな袋を二人に手渡した。

「わあ、ありがとう、千早ちゃん♪」

「ありがとうな。もしかして、これ千早の手作りなのか?」

「は、はい。春香とあずささんに手伝ってもらったので、
 ちゃんと食べれると思うのですが……」

自信無さ気に千早が言うと、プロデューサーと綾乃は袋を開けて千早の
作ったチョコを一つ口に運んだ。

「……うん、もっと自信もっていいと思うわよ。これ、すごくおいしいわ」

「綾乃の言うとおりだぞ。形は多少不恰好かもしれないけどさ、一生懸命
 作ったのが伝わってくる。本当にありがとうな、千早」

二人にそう言われ、千早はホッとしたようだった。だが、そんな千早を見て
春香には一つ疑問が残っていた。

(あれ?確かプロデューサーさん用に一個大きいのを作ってたと
 思ったんだけど?)

先日、チョコ作りを教えていた時に千早が一個だけ立派なのを作っていたのを
春香は覚えていた。それを見た春香は「あれはプロデューサーさん用
なんだろうな~」と思っていた。

「あと……。春香、これ」

「えっ?……ええっ!?」

千早が春香に差し出したのは、春香が「プロデューサー用」だと思っていた
あのチョコだった。

「ち、千早ちゃん?渡す相手間違ってない?」

「え?間違ってないけれど。だって、春香は私にとって大切な友達じゃない」

「い、いや、そうだけど!……って、プロデューサーさん達は
 何ニヤニヤしてるんですか?!」

「別に。まあ、相変らず仲がいいな?、と思っただけだ。なっ、綾乃」

「そうね。いや?、私達、もしかして邪魔かな?」

今の状況にパニックになっている春香は、とりあえず千早のチョコを
受け取る事にした。

「あ、ありがとう、千早ちゃん。でも、なんで私のだけ特別なの?」

春香が千早に尋ねると、千早は恥ずかしそうに下を向きながら答えた。

「その……、春香はこの事務所に入って……は、初めてできた友達だから」

「あ……」

千早が765プロに入ったばかりの頃。なかなか他のみんなになじめないでいた
千早に、最初に声を掛けたのが春香だった。千早はそれをずっと覚えていた。

「こ、こういう時じゃないと言えないと思って。春香、私と友達になって
くれてありがとう」

「い、いえ!こちらこそ!」

まるでチョコをもらってカップルにでもなった様な二人を見ながら、
プロデューサーと綾乃は笑っていた。

「お前ら、本当に仲いいな」

「まあ、社長も言ってるじゃない。仲良き事はいい事だ、って」

「ふ、二人とも他人事だと思ってませんか?」

嬉しいながらも少し困ってしまった春香がプロデューサー達を
非難すると……

『フラグ成立、おめでとう!』

プロデューサーと綾乃はビシッと親指を立てて春香にそう告げた。
それを見た春香はガックリと肩を落とした。

「フラグってなんなの、春香?」

「えっと……気にしないでいいよ、千早ちゃん。それと、チョコレート
ありがとう。これからもよろしくね、千早ちゃん♪」

春香は千早の手を握って笑顔で言った。

「ええ……、私もよろしく」

そして、千早もそれに答えるように笑顔で返した。


…………

……………………

…………………………………


『えっと……如月、千早さんでいいんだっけ?』

『……ええ、そうだけど。あなたは?』

『私は天海春香。春香でいいよ、千早ちゃん』

『ち、千早、ちゃん……。まあ、いいけれど。それで、私に何か用かしら』

『うん、あのね……私と友達になって、千早ちゃん♪』


おわり
スポンサーサイト
【 2009/03/16 (Mon) 】 アイマスのSSですよ♪ | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。