春屋

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ルーミアの恩返し。

ルーミア「わたしが主役なのかー」

⑨「アタイも出てるぞ!」

みすちー「私もいるよ~♪」

G「私だって……って!私はGじゃなくってホタルだってばーー!!」

大「それじゃあ、お話は下の「続きを読む」からはじまります」

G「うう……ホタルなのに~!」



ここは現世から切り離された場所、「幻想郷」。

そこには様々な妖怪や人間が住んでいる。

今回のお話はそんな妖怪たちの話……


「ねー、れーむにお礼がしたいんだけど何がいーかなー?」

唐突に話を切り出したのはルーミア。
金髪に赤いリボンが特徴の可愛らしい少女だが、
彼女はれっきとした妖怪……闇を操る人食いなのである。

「え~!何であんなヤツにお礼なんかしなきゃいけないのさ~!
 アタイたち散々いじめられてきたじゃないか!」

あからさまに不機嫌な返答をしたのがチルノ。淡いブルーの髪と服、
頭に大きな赤いリボンと背中に氷の様な羽を持つ氷の妖精。

「そうだよね。私も前にひどい目に……うぅ、思い出したくない」

そう言って震えているのはリグル・ナイトバグ。蟲を操る事のできる蛍の妖怪。
黒いマントにズボンという姿のため、男の子と間違われる事もあるが女の子である。

「まあまあ、ある意味一番被害者なルーミアがこんな事いうなんて珍しい事だし。
 ちょっとは話を聞いてあげようよ」

「そうだね、聞いてあげないのもルーミアちゃんが可哀想だし」

チルノ、リグルとは逆に話に興味を持ったのが、ミスティア・ローレライと
大妖精。

ミスティアはその歌を聴くと鳥目になってしまう夜雀の妖怪。……なのだが、
人間、妖怪問わずお客にする鰻屋の屋台をやっている変わった妖怪だ。
その目的は「焼き鳥撲滅」なのだとか。

もう一人の少女は大妖精。グリーンの髪が特徴的だが何故か名前が無い。
チルノからは「大ちゃん」と呼ばれて仲良くしている。いたずら好きな妖精の
中でもおとなしい性格で、よくチルノの無茶に振り回されていたりする。

「それで、ルーミアちゃんは何であの巫女さんにお礼をしたくなったの?」

大妖精が尋ねると、ルーミアは話を聞いてくれたのが嬉しかったのか楽しそうに
話し始めた。

「うんっ!えっとね、わたしっていつも夜になるとごはんを探しに行くじゃない?」

追記しておくと、ここでルーミアが言っている「ごはん」は人間の事である。

「その時にね、いつもれーむに見つかってやられちゃうんだ」

「それで何でお礼なのさ?それだとアタイいつもお礼しなきゃいけないよ」

「うんとね、やられた後にねいつもこう言ってくれるの」


『毎回毎回、懲りないわね。まったく、人間じゃなくって普通のご飯なら
 食べさせてあげるから、ついてきなさい。』


「……それって本物?ちゃんと紅白の方だったの?」

「うん、紅白のだよ。みどりじゃない方」

「うーん、あのドケチ巫女が……信じられない」

ルーミアたちが言っている「巫女」とは「博麗霊夢」。
幻想郷で起こる異変を解決するのが彼女の仕事なのだが、普段は暢気に
神社の縁側でお茶を啜っていたり、境内を掃除をしている「振り」をしている。
だが、そんな彼女でも妖怪に人間が襲われていればさすがに退治する。

「うーん、そんなに悪い人じゃないよ。前にすごい風の日にチルノちゃんと
 かくれんぼしていたら、「風に飛ばされて悲しい思いする前に帰りなさい。」
 って言ってくれたよ」

「まあ、うちの屋台にもよく来るけど弾幕ごっこしてなけりゃいい人かな。
弾幕ごっこしてる時は、どっちが妖怪かと思うくらいボコボコにされるけどね」

「なんか、大ちゃんとみすちーには優しくない?」

「それは、チルノはいつも巫女を見かける度にちょっかい出すし、リグルは
 蟲を使って里の子供たちを驚かして遊んでるからだよ」

ミスティアにそう言われ「うっ」とバツが悪そうにチルノとリグルは
目をそらした。

「ねーねー。何がいいかなー?」

改めてルーミアに聞かれると、みんなは「うーん」と考え込んでしまった。

「喜びそうな物か……現金?」

「生々しいよ、ミスティア……」

「でも、うちの屋台に来るたびに「お賽銭が入らないよ~」って嘆いてるよ」

「でもさ、アタイお金なんて持ってないよ」

「わたしもないよー」

ルーミアとチルノがそう言うと、リグルと大妖精も首を振った。
すると、4人の視線は自然とミスティアの方に集まった。

「ちょっ、私!?だめだってば、私の持ってるお金はお店の為に使うんだから。
・・・・・・あっ、いい事思いついたよ」

「なになに?」

「ルーミアが手作りした物をあげたらいいんじゃない♪」

「てづくり?」

「そうよ、うちの鰻を蒲焼にして持っていってあげたら。それなら、
 すぐに手に入るしいいでしょ」

ルーミアが「おー」とミスティアの意見に興味持った時、大妖精がふと
こんな事を口に漏らした。

「ミスティアちゃん、ルーミアちゃんってお料理できるの?」

「あっ……ま、まあ、それは私が教えてあげるから任せて」

「わーい!ありがとう、みすちー!」

よほど嬉しかったのか、ルーミアはミスティアに抱きついていた。

「あはは、そんなに喜ばなくても……って、私の肩に噛み付くのやめてもらえる」

「あっ、つい。お腹が空いてたから」

「それじゃ、早速鰻を仕入れに行こうか。いつも行ってる所があるから」

「はーい」

「アタイたちはどうしようっか?」

「うーん、ミスティアの屋台で待ってた方がいいかな。里の方に大勢で行くと、
 あのハクタクのが怖いからね」

「それじゃあ私たちは先に行って待ってるね」

『はーい』

声をそろえて返事したルーミアとミスティアは、チルノたち3人と一旦別れ
人間たちが住む里の方へと飛んでいった。


……しばらくして、ルーミア達二人は里の外れにある鰻屋に到着した。

「おじさーん、いますかー?」

ミスティアが大きな声で呼びかけると、店の奥から体の大きな中年の男が出てきた。

「なんだ、夜雀の壌ちゃんか。今日は店は休みじゃないのか?」

「そうなんだけど、友達の為に必要でね。良いのをたのむね♪」

「あいよ。ちょっと待ってな……」

鰻屋の男はそう言ってまた店の奥へ行ってしまった。

「ねー、みすちー。あのおじさん、にんげん?」

「こらこら。確かにおっきいし、顔も怖いけどちゃんとした人間だってば」

「悪かったな、妖怪みたいで」

そう言いながら、鰻の入った竹の籠をも持って男が戻ってきた。

「まったく、妖怪に妖怪って言われるのは正直、複雑な気分だぞ」

「あはは、ごめんなさい。それじゃ、ちょっと見せてもらうね~」

ミスティアはそう言って、鰻の入った籠を覗き込んだ。

「みすちーは何やってるの?」

「ん?ああやって、生きの良い鰻を選んでるのさ。まったく、俺が選んできた
 時点で上物だって言うのによ」

「ダメダメ。こういうのはやっぱり自分でやらなきゃ。それに、今日はルーミアの
 為なんだし」

「ルーミア……ねぇ」

男はそう呟くとルーミアの方を見ていた。

「なーに?」

「いや、里じゃ「人食い妖怪」として恐れられているけどよ、普通にしていれば
 その辺の子供と変わらないなって」

「ふーん。でも、やっぱり私は妖怪だから人を襲うのはやめられないよ。だから、
 嫌ってもらっても全然いーよ。だって、その方が襲う方も気兼ねしなくて
 いーでしょう?」

ルーミアはニッコリ笑っていたが、男はそんな無邪気な笑顔の中にある
「妖怪」としての一面を見た気がして背筋がゾッとした。

「ルーミア、おじさんは襲ったりしたらダメだからね。私がお店開けなく
 なっちゃうじゃない」

「うん、だいじょうぶ。おじさん、なんかまずそうだし」

「それは喜んだ方がいいのか?」

そんな事をしている内に、ミスティアが鰻を選び終えていた。

「はい、これ代金ね。それじゃ、また来るね」

「バイバーイ」

そう言い残し、ルーミア達は鰻屋を後にした。

「ふう……。まあ、妖怪相手に商売してる俺もだが、変わり者は妖怪にも
 いるって事か」

男は飛んでいった二人の後ろ姿を見ながら、そんな事を口にしていた。


ルーミアたち二人がミスティアの屋台へ戻ると、数刻ほど前に別れた
リグルたちが待っていた。

「おまたせー」

「おかえり。ミスティアちゃん、ルーミアちゃん」

「で、どうだった?」

「ほらっ、生きの良い鰻が手に入ったよ♪」

そう言い、竹篭の中を3人に見せた。

「うーん、このままだと何か気持ち悪いよね」

「アタイも。湖にいるカエルよりヌルヌルしてるし。ねっ、大ちゃん」

「そうかな?目とかちっちゃくて、私は可愛いと思うよ」

「だ、大ちゃん?」

「それじゃあ、早速捌こうか。ルーミアはこのエプロン使ってね」

「はーい」


……

…………

それから2時間後。

「で、できた~……はあ、疲れた」

ミスティアが疲れ果てた表情でそう言った。

「おつかれさま、みすちー」

「でも、よかったね。ちゃんと出来て」

ルーミアが完成させた鰻の蒲焼は、形は少し不恰好になってしまったが、
ミスティアの手伝いもあり、ちゃんと食べれる代物にはなっていた。

「まあ、ここまでに二,三匹の鰻が犠牲になったけどね」

「みすちー、ありがとう。みんなも付き合ってもらってありがとう」

「いいからいいから、早く持って行ってあげなよ」

「うん♪それじゃ、またね~」

ルーミアはみんなにお礼を言うと、霊夢の居る博麗神社へ飛んでいった。

「さて、アタイたちはどうしよっか?」

「もうすぐ暗くなるし、お家に帰ろっか」

「あ、チルノに大ちゃん、リグルも待って」

ミスティアは三人を引き止めると、屋台の厨房からおひつを取り出し、
カウンターに置いた。

「なにこれ?」

「ルーミアが捌くのに失敗しちゃった鰻を使って、炊き込みご飯を作ったんだよ
。折角だから、食べていってよ」

「ミスティアちゃん、いつの間に作ってたの?」

「うん?ルーミアに教えながら片手間にだけど」

チルノは「みすちー、すげー」と感心していたが、大妖精、リグルはしばらく
黙っていた。

「あれ?どうしたの二人とも……」

「みすちー結婚して!」
「ミスティアちゃんお嫁さんに来て!」

「……はぃ?」


場所は変わり、博麗神社……

「あ~~~~……ヒマ」

「それはいつもの事じゃないか……、痛い痛い、お札を顔に押し付けるな~」

神社の縁側で霊夢と萃香がヒマを持て余していた。
元々、人里から離れている場所にある上に、日頃から様々な妖怪たちが
集まってくるので、この神社の参拝客はかなり少ないのである。

一緒にいるのは「伊吹萃香」。幻想郷からは姿を消してしまったと言われる
「鬼」で、少し前に異変を起こした張本人でもある。現在では居心地がいいのか、
博麗神社に入り浸っている。

「ん?霊夢、誰かこっち来るみたいだぞ」

「人間……魔理沙以外なら歓迎。妖怪だったら撃墜しておいて」

「それは魔理沙と他の奴にかわいそうだぞ。それに、おみやげを持ってきて
 くれたみたいだし、あの子」

萃香の口ぶりから、やって来るのが魔理沙や他の妖怪連中じゃないのを悟った
霊夢は、その方向を見上げた。

「……あれはルーミア。何の用かしら?」

「おー、もう暗くなるのによく見えるな」

「だから、私は鳥目じゃないってば」

二人がそんな事を言っていると、ルーミアが霊夢たちの前に降りてきた。

「こんばんわー、れーむ」

「あんた、どうしたの?自分からここに来るなんて」

「えっと、れーむに、これあげる♪」

そう言って、ルーミアは自分が作った鰻の蒲焼を渡した。渡された霊夢はそれを
不思議そうに眺めていた。

「……なんで?」

「うんとね、いっつもごはん食べさせてもらってるから、そのお礼」

霊夢は最初何の事か分からなかったが、やがて「あ~」手をポンと叩いた。

「別にお礼なんていらなかったんだけどね。でも、せっかくだから貰ってあげるわ、
 ありがとう」

霊夢がそう言うと、ルーミアはとても嬉しそうな笑顔を見せた。

「さて、私は晩御飯の準備するから、あんたたちはお風呂にでも入ってきなさい」

「えっ?わたしも?」

「どうせ食べていくでしょ。萃香、お風呂場まで連れてってあげなさい」

「ほーい。そんじゃ、こっちだぞー」

「はーい」

ルーミアは萃香に連れられその場を後にした。残った霊夢は「はあ~」と
ため息混じりにこう言った。

「ちょっと、紫。どうせ居るんでしょ、出てきなさい」

すると、突然何もない空間に裂け目の様な物が現れ、その中から一人の女性が
出てきた。

「あらあら、よくわかったわね♪」

現れたのは「八雲 紫」。どれだけの年月を生きているのかは不明だが、
現在の幻想郷を創った賢者の一人とも言われる大妖怪。その能力は「スキマ」と
呼ばれるモノを使っての空間操作に近いものであり、九尾の狐を式神にしている
ほどの実力者である。

「あんた、暇つぶしにあの子の事、観察でもしてたんでしょ」

「まあね、いい暇つぶしになったわ。……ねえ、霊夢。あなたの事だから大丈夫
 でしょうけど、一応言っておくわよ」

紫がそう言うと、霊夢の周りにスキマが現れ、そこから伸びた手によって拘束
されてしまった。

「人間は常に妖怪の食料であり、
 妖怪は常に人間に退治されるものでなければならない」

「……つまり、あんたが言いたいのは、その決まりを崩すなって事か」

「そういう事。人間だって、肉や魚を食べるなと言われてそれが出来る?
 それと同じよ」

「……古臭いわね、そんなんだから「妖怪スキマババア」って言われるのよ」

「ちょっ!それはひどいわよ!こんな美少女を前にそんな事……」

と、紫が隙を見せた刹那、霊夢は自分の手足を拘束している手を一瞬で振り払った。

「あらイケナイ。でも、さすがね」

「ねえ、紫。あんたの言ってる事は私だって分かってるし、あの子たちもそれは
分かってる。でも、人間と妖怪が仲良くしちゃいけない決まりはないわよね。
そんな「幻想」が許されるのがこの世界でしょ」

「……あははっ♪これは私の負けね、やっぱりあなたには勝てないわね、霊夢」

先ほどまでの様子とは違い、楽しそうに笑いながら自分ごとスキマで
移動させ、霊夢の後ろに回り抱きついた。

「コラ、離れろ、暑苦しい、変なトコ触るな、加齢臭がする」

「ひっど~い。あなたが仲良くしてもいいって言ったのに~」

「やかましい。ほら、晩御飯の準備しないといけないんだから」

紫と霊夢がそんな事をしていると、風呂から上がったルーミアと萃香が戻ってきた。

「あれ?紫来てたのか」

「萃香~、霊夢がひどいのよ~!」

「まったく……。ん、ルーミア、その手どうかしたの?」

タオルで髪を拭いているルーミアの手に傷を見つけ、霊夢が尋ねた。

「これ?さっきの鰻作る時にやっちゃったの。へーきだよ、れーむにやられた
 時の方がいたいし」

「あれって、あんたが作ったんだ。……そっか」

霊夢はそう言い、ルーミアからタオルを取り、髪を拭いてあげた。

「んー、じぶんでできるよ?」

「いいから。……ありがとうね」

「なんか言った、れーむ?」

「なんでもない。こら、そっちもニヤニヤしない」

「はいはい、私も晩御飯の材料出してあげるから、怒らないでよ」

「調子いいんだから。ついでに手伝いなさいよ」

「わたしも手伝うー」

「むう、この流れ的に私も手伝った方がいいかな?」


こうして、今宵の博麗神社では妖怪と人間が仲良く晩御飯を食べるという、
変わった光景が見られるのであった。

こんな変わった光景が見れるのも、
「幻想郷」の醍醐味なのであろうとココに記す。

○月×日 射命丸文

おわり
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【 2009/04/03 (Fri) 】 東方SS | TB(0) | CM(0)
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